今回の夢占いのテーマは「嫌な感じや恐怖感を伴う夢」ね。
実際にスピリチュアルカウンセラー的な視点も持って婚活カウンセラーしてた、マダム・吉祥天女から過去の実例をざっと提供してもらったわ。
■嫌な感じや恐怖感を伴う夢の原因は主に4種類
目覚めたとき、なんかイヤ〜な感じがしたり、心臓がバクバクしたりって夢、たまにあるわよね。たまにどころか、毎晩って人もいるかもだけど。
その原因は、だいたい4種類。
1.環境・肉体的な原因
寝てる環境が寒いとか、ベッドがギシギシし過ぎてるとか、後は体調が悪いとかだと、嫌な夢を見やすいのよね。寒いと、雪山で死にかける夢とか。風が強くて窓がガタガタいって、それで夢では窓の外に魔物がいるとか。
お酒とか風邪薬とかを飲んでるときにも、不可解な夢を見ることは多いわ。
でも、怖い夢を見たとしてもこの寝るときの環境や肉体的な原因に当てはまるなら、心配いらないし、夢の内容を解き明かす必要性もないと思うけど。
ただ、肉体的な原因の場合、自分では気付いてなかったけど、実は病気が隠れてて身体からのメッセージだった、なんて可能性がゼロじゃないから、あまり気になったり、身体の一部を怪我するような夢だったりするなら、ちゃんと検査を受けることを考えてもいいかもね。
2.過去のトラウマ・現在抱えてる不安が原因
一番ありがちなのはこれ。ちなみに「過去」には前世も含んでおくわね。
実例だと、昔、いじめにあってた人が、いじめのニュースを見た夜にいじめそのものじゃないけど、暗い森で迷って言葉の通じない部族に囲まれて生贄にされる夢を見たとか。
失恋した過去の彼氏が奥さんと子供を連れているのを、病院のベッドで末期の病気で寝たきりで窓から恨めしく眺めてるときに火事になったとか。
会社をリストラされた50代のサラリーマンが、家の床が抜けてそのままズルズル底なしの沼みたいなところに落ちる夢とか。
婚活女性で、なかなか相手が見つからない不安感から、羅生門の老婆みたいになって、道端で泣いてる夢を見たとか。
前世記憶らしいのは、夢の中で見知らぬ外国にいて、その国の言葉を話してて、暴漢に襲われてその国の言葉で何か叫んでたとか。
この原因が思い当たる場合は、過去のトラウマならそれを思い起こさせることが夢を見る前の時期にあったか、今現在抱えてる不安が、そのまま夢に出てきたと考えて、やっぱりそれほど気にしなくて大丈夫。
今後についての不安なら、夢を見たことで「自覚している以上に、自分は潜在意識ではそのことを心配してるんだ」って気付いて対処するいいきっかけになるんじゃないかしら。
で、ここまでは普通の夢判断というか心理分析的な話だけど、3つ目はオカルト要員ね。
3.自分に向けられた誰かの「悪想念」が原因
ぶっちゃけ「恨まれてる」か、執着されているケース。悪想念を送ってきてるのが生きてる人間とは限らず、死者のこともあれば、動植物や自然霊的な存在のこともあるわ。前に生霊の話でもしたことがあると思うけど、恋心を抱いて誰かに執着し過ぎると、その「念」は相手に届くんだけど、得体のしれない魔物みたいな形で届いちゃうことがあるのね。
恋心ですら、下手するとそういう怖い感じになるくらいだから、相手が本気で恨んでたなら、そのドロドロした感情が悪夢になるのも納得じゃない?
あるケースでは、いじめっこA君が、いじめてた相手とは離れて数年経つ頃に、悪夢をすごく見るようになって不眠で体壊して学校にも通えなくなった時期があって。かといって検査受けても体には異常がなくて。いろいろと原因を調べたら、いじめっこが悪夢を見始めた時期に、もう離れててお互いに会うこともなくなってた元いじめられっこが、転校先でも人間関係がうまくいかなくてうつ病みたいになって「今の自分が不幸なのは、あいつ(A君)のせいだ」って恨みの念を強くしてたんですって。
あとは、ある旧家に嫁いできたお嫁さんが、おばあさんたちが亡くなった後、日当たりが悪いからって生い茂ってる庭の大きな木を切った後から悪夢を見るようになったって話。その家の木には昔から精霊が宿ってるって、その家の人たちは絶対に切らずに大切にしてきたんで、その念なのか、本当に精霊がいて、そのいわゆる祟り的な現象なのか。
もし、この3番目の原因が思い当たる場合は、思い当たったらその悪想念を放ってる対象に心から謝罪するのが一番だけど、難しいなら心の中で毎日寝る前に心からお詫びしてから寝るようにすることね。でもそれだけじゃなく、他で世のため人のためになるようなことをすると、悪夢を見ないで済むようになる可能性が高まるわ。例えば木を切ってしまったなら、そこにまた木を植えて、今度は大切にする。いじめをした相手にもう会えないなら、今後は二度と誰かをいじめないようにする、人に優しくする。
現実世界ではその相手と会えなくて自分が反省してることが伝えられなくても、スピリチュアルな世界で償う意思はちゃんと伝わって、悪想念が飛んでこなくなるはずよ。
で、最後が、メッセージや予知夢的なもの。
4.未来に起きる出来事を受信している場合
まあ、これは本当にレアケースだから99%ないと思ってたほうが、社会人として生きやすいと思うけど(汗)大きな事件や事故が起きる前に、その出来事と直接関係はないけど命の危険を感じるような夢を見たり、そのものずばり、飛行機が落ちる夢を見たら数日以内に実際に飛行機が落ちるとか、未来に起きる出来事を彷彿とさせる夢を見たり。
で、そういう夢はただ闇雲に見てるわけじゃなくて、事前にその情報をキャッチすることで、自分自身や自分の大切な人のために役立てることができる場合があるのよね。
実際に、大人数の人が亡くなった列車事故の前々日に、電車事故に遭う夢を見て嫌な予感がしたからしばらくバス通勤に変えてたら、現実の事故が起きた……なんて経験してる人がいたわ。あと、ある大きな会社のビルが崩壊する夢を見てしばらくして、ビルは崩壊しなかったけど、夢で見たその会社が不祥事で上場廃止になったって話してたおじさまもいたわね。その上場廃止した会社は、おじさんの勤める会社の取引先だったそうだけど、内部情報はまったく知らなかったそうよ。でも、夢を見た後で、その会社の役員から接待を受ける予定が入ってたけど、嫌な予感がしたから断ったんですって。もし接待を受けてたら、その不祥事絡みで関係者として取り調べられた可能性があるって。
なんか怖い、嫌な夢を見たけどすっかり内容忘れちゃわないで「何が起きたか」「どこで起きたか」を覚えてたら、ほとんどは杞憂だろうけど「もしかして」正夢のこともあるかもだから、念のため気をつけておくと災難を未然に防げるかもしれないわね。