【申告要件満たしてる?特にフリーランスと自営業は要注意】
さて、ここまでに紹介した内容は確定申告をしたことのある方々、特に事あるごとに領収書をもらいちょっとした買い物のレシートも大切に取っておく習慣のある方々ならすでにご存知だったかもしれません。とりあえず証拠の領収書だけためておいて、年が明けたら一気に自分で青色ソフトに入力、または担当税理士に郵送して万事OK!……が、毎年この確定申告時期の流れかと思います。
忙しくてなかなか病院に通えず、ドラッグストアなどで市販薬を購入することが多い方にとってはありがたい話……ではあるのですが、実はこのセルフメディケーション税制、市販薬を12000円以上購入しただけでは適用対象となりません。
2017年の1年間、せっせとドラッグストアに行くたび風邪薬などはスイッチOTC医薬品であることを確認して購入し、レシートもしっかり取っておいたから大丈夫!と思って年を越してしまってから、セルフメディケーション税制の申告に必要な書類を確認した段階で「条件満たしてない!!」と、愕然とした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
【手続に必要な3つの書類】
1.確定申告書
2.セルフメディケーション税制の明細書
3.健康の保持増進及び疾病の予防に関する一定の取組を行ったことを明らかにする書類
1.2.は、国税庁のwebサイトからダウンロードして今から記入すれば作成できます。
しかし、この3.については、以下のどれかを去年のうちに自費で受けていることと、その証明書類が必要です。
★『 健康の保持増進および疾病の予防に関する一定の取組』を行ったことを明らかにする書類とは?
・インフルエンザの予防接種又は定期予防接種(高齢者の肺炎球菌感染症等)の領収書又は予防接種済証
・市区町村のがん検診の領収書又は結果通知表
・職場で受けた定期健康診断の結果通知表
「定期健康診断」という名称又は「勤務先(会社等)名称」が記載されている必要があります。・特定健康診査の領収書又は結果通知表
「特定健康診査」という名称又は「保険者名(ご加入の健保組合等の名称)」が記載されている必要があります。・人間ドックやがん検診をはじめとする各種健診(検診)の領収書又は結果通知表
「勤務先(会社等)名称」「保険者名(ご加入の健保組合等の名称)」が記載されている必要があります。http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/info-iryouhikoujo3.htm#section4
「メタボにならないために毎日ヨガとウォーキングしてます」「インフルエンザにならないために手洗いうがいしてます。板藍のど飴なめてます」などの自己申告ではまったくダメなんですね。
しかも、この「一定の取組」にかかる費用(健康診断や予防接種の費用)は、セルフメディケーション税制の対象にはなりません。
出典:セルフメディケーション税制に関する Q&A
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000176205.pdf