■「女人救済」「女人成仏」を説く女性のための仏様
あんまり軽々しく色んな事言うと、思わぬ方面から怒られちゃうからアレなんだけど、まあぶっちゃけ、
仏教では伝統的に、女性は不浄だから、死んでも仏にはなれないなんて言われてるのよ。
(女は死んだら輪廻転生を繰り返して、最後は男に生まれて、それで死んだらようやく仏になれるって)それって、仏教が生まれた古代のインドが、男尊女卑だったからってことが理由だけど。(まあ、昔はインドに限らずそうだったろうけど)
そんな中で、「奥様、お嬢様、必見です!なんと、これからは仏教の中でも『法華経』を信仰すれば、女でも成仏出来る時代ですよ!」みたいな感じで、女人往生、女人成仏を説く『法華経』が広まり始めて、平安時代には当時の貴族の奥方なんかが熱心に信仰したのね。
■『普賢菩薩』は法華経の「仏のラスボス」
で、難しい話は置いといて、その女人成仏を説く法華経のラスボス的な、修行の最後に仏陀の教えを下さる仏様が『普賢菩薩』なのね。だから、普賢菩薩は女性の守り本尊様として、信仰が厚いのよ。世界中どこにでも現われて、慈悲と、どんな困難にも打ち勝つ「菩提心」(悟りを求める心)で、人間を救って下さるんですって。だから、巳年・辰年の人はもちろん、女性にとってはすごく有難い仏様なの。
■『普賢菩薩』は釈迦如来・文殊菩薩と共にあり
普賢菩薩様をお参りしたいわ~って思ったら、有名なお寺ならだいたい祀られてるんじゃないかしら。単体で本尊になってるところもあるけど、釈迦如来・文殊菩薩と一緒のことが多いから、それなら全国にあるはず。法華経の寺院とは限らずにね。
※「行けないけどご利益がちょっとでも欲しい」なら、普賢菩薩の画像とか梵字を待ち受けにしたり、紙に書いたのを、手帳に挟んでおいて時々眺めたりするのもいいわよ。良く、「恋が叶う待ち受け」なんかでも護符とかってあるじゃない?梵字ってあれの仲間だから。
●普賢菩薩を表す梵字「アン」
じゃ、またね。ばぁ~い!