消費期限を過ぎた食パンはいつまで食べられる?保存方法も解説

消費期限を過ぎた食パンはいつまで食べられる?保存方法も解説

食パンの消費期限切れに気づいても「1日、2日くらいなら大丈夫」「見た目が綺麗なら大丈夫」と、気にせず食べている方もいますよね。
そこで今回は、消費期限が過ぎた食パンはいつまでなら食べられるのか、食パンの正しい保存方法について解説します。

食パンの消費期限とは?賞味期限との違い

食パンの消費期限とは?賞味期限との違い

食パンには「消費期限」と「賞味期限」があることをご存知でしょうか。消費期限と賞味期限は似たような言葉ですが、異なる意味を持っています。
まずは、消費期限と賞味期限の違いについて、詳しく解説していきます。

消費期限とは

消費期限とは「食品を安全に食べられる期限」のことです。
消費期限は、食パンやおにぎり、弁当、ケーキのような傷みやすい食品に表示されています。
正しく保存していれば、消費期限を過ぎたとしてもすぐに食べられなくなるとは限りませんが、「消費期限を過ぎた食品は安全に食べられなくなる可能性がある」ということは理解しておきましょう。

賞味期限とは

賞味期限とは「品質が変わらず美味しく食べることができる期限」です。
賞味期限は、カップ麺や缶詰、スナック菓子などの比較的傷みにくい食品に表示されています。
賞味期限の場合、期限を越えたとしてもすぐに安全性が無くなるわけではありません。

ただし、消費期限も賞味期限も、未開封かどうかや保存状態によって食べられるかどうかは変わってきます。
期限だけを見て判断するのではなく、食品の状態もしっかりと確認し、安全に食べられるかどうかを見極めましょう。

消費期限を過ぎた食パンはどうする?

消費期限を過ぎた食パンはどうする?

あまり日持ちしない食パンですが「消費期限切れの食パンでも捨てるのは勿体無い」と思う方もいるでしょう。
そこで続いては、食パンの消費期限切れから経過した日数ごとに、どんな状態になるのか、食べることは可能なのかどうかを解説します。
ただし、本当に食べられるかどうかは、気温や保存状態によって変わってきます。消費期限切れ後の経過日数はあくまでも目安のため、自己責任で判断しましょう。

消費期限切れ1日~2日の食パン

消費期限切れ1〜2日経過した食パンは、カビが生えていたり異臭がなかった場合は食べることが可能です。
ただし、梅雨や夏場のような暑い時期には食パンの袋内が蒸れてカビが発生しやすくなるので、食べることはあまりおすすめしません。
もし食パンが、以下のような状態の場合には腐っているため、食べないように注意してください。

  • カビが生えている
  • 酸っぱい匂いや味がする
  • ツンとした匂いや味がする
  • 糸を引いている

消費期限切れ3日~4日の食パン

消費期限切れ3日〜4日の食パンは、食べられる可能性はありますが風味が落ちます。
また、風味も落ちて乾燥し、パサパサした食パンになっているため、美味しくないでしょう。

消費期限切れ5日の食パン

消費期限を過ぎた食パンはどうする?-2

消費期限切れから5日経過した食パンは、開封済みであったり保存の仕方によっては食べないほうが良いでしょう。
風味が落ちて美味しく食べられなくなっていることが多く、保存状態によってはカビや異臭が発生している期間です。

消費期限切れ1週間の食パン

消費期限切れ1週間も経過した食パンは、常温で保存していた場合カビが発生している可能性が高いです。
見た目が綺麗だとしても、食パンの内部にカビが発生していることもあるので、食べないほうが良いでしょう。
しかし、菓子パン以外の食パンやフランスパンだと期限から1週間程度は食べられるという方もいるようです。
あくまで、そういう意見の方もいるというだけなので、食べるか食べないかは自己責任で判断しましょう。

消費期限切れ10日の食パン

消費期限切れから10日経過した食パンは、腐っている可能性が高いので食べられないでしょう。
しかし、未開封で適切な保存状態の場合には食べられることもあるようです。
実際に、山崎製パンで消費期限から何日でカビが発生するのか、以下のような製品の保存試験を行っていました。

  • 食パンの6枚切12斤を1枚ずつ25、30℃で保存し、消費期限から10日過ぎまで毎日カビ発生を観察
  • 25℃保存では、いずれの食パンも消費期限から10日過ぎまでカビの発生はみられなかった
  • 30℃保存では、超芳醇を除く食パンで消費期限から3日以降で、36枚中各1枚にしかカビの発生がみられなかった

この試験結果から、未開封で正しく保存していれば食べられる可能性があるということも言えるでしょう。

食パンを長持ちさせる保存方法はある?

食パンを長持ちさせる保存方法はある?

食パンの消費期限は、常温保存で製造日から平均5日程度です。パン屋さんなどで購入した場合も同様となります。
あまり日持ちしない食パンですが、保存方法によっては長持ちさせることが可能です。
ここでは、食パンの常温保存と冷凍保存について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

常温で保存

ほとんどの方が、食パンを常温で保存していると思います。
食パンを常温で保存した場合、表示されている消費期限から2、3日程度なら持つでしょう。
常温で保存する際に注意したいのが、直射日光の当たらない涼しい場所で保存することです。
食パンを、温度や湿度が高い場所で保存するとカビが発生しやすく劣化しやすくなるので気をつけましょう。

食パンを常温保存する際におすすめの方法は、以下の通りです。

  • 開封した場合の食パンの袋はしっかりと閉じる
  • カビの発生を防ぐため紙袋や保存袋に保存
  • 専用の食パン容器を活用する

冷凍で保存

食パンは、冷凍保存することでカビの繁殖を防ぐことができるため、消費期限を気にすることなく保存することが可能です。
ただし、冷凍保存することで安全に食べられる期限は長くなりますが、長く保存すると「冷凍焼け」が起きてしまうケースがあります。
そのため、冷凍保存した食パンを美味しく食べたい方、冷凍前の食感や風味を楽しみたい方は1ヶ月程度で食べ切るようにしてください。

冷凍保存する手順やポイントは、1枚ずつ分けて冷凍保存することです。
購入した食パンを数枚入ったまま冷凍すると、全てがくっついてしまい1枚だけ食べたい時に非常に手間です。
1枚ずつラップに包んで冷凍するのがおすすめです。

食パンは消費期限を過ぎる前に食べたほうが美味しい!

食パンは消費期限を過ぎる前に食べたほうが美味しい!

今回は、消費期限切れの食パンについて紹介しました。食パンは、消費期限を過ぎてしまったとしても、保存状態によっては食べられる可能性はあります。
しかし、当然ですが、食パンを美味しく食べたいなら消費期限を過ぎる前に食べたほうが美味しいです。
ちなみに、パン屋さんで購入する食パンは消費期限が表示されていないことが多いですが、スーパーと同様の日持ちだと考えて問題ありません。
食パンは日持ちしにくい食品のため、うっかり期限を過ぎてしまうことは多いと思いますが、ぜひこの記事を参考に上手に食パンを保存してみてください。

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