【真夏の怪談】「山へ、行きたいの」【辛口オネエ】

【真夏の怪談】「山へ、行きたいの」【辛口オネエ】

最近、芦屋道顕の少し前の怪談記事がちょい人気らしいから、負けじとアタシもー☆
・・・実は結構、怖いまでいかないけど不可思議な経験はあるのよね。まあ、最近はうちの事務所に『しゃべる石』があるから(汗)それが一番、摩訶不思議だけど。

■先にどうでもいいとは思うけど「これまでアタシが怪談をしなかった理由」というか懺悔というか

ただ、アタシぶっちゃけ、こちらで記事やら占いやら出すお仕事に声をかけていただいてしばらくは、なるべく夜職時代のことは話さないように、なぜなら善良で闇の世界、夜の世界とは無縁のお嬢さん達向けの記事だから、って思ってたのね。あとはまあ、本当に縁が切れてるから堂々と今は話せるけど、当時の「怖い話」をしようとすると、ぶっちゃけお客様やら当時の仕事の関係者やらには、まあその筋……。かもしれない方々とかいたから、そういう人達の話題をしちゃって、万が一にもご本人に知られたら、とか怖かったわけ。

夜の世界

ぶっちゃけ、そういう世界の人達って一般の昼職で真っ当に生きてる人達より、本物の魑魅魍魎が寄ってきやすいし、実際に人の死に関わってたり、恨みを買ってたりするから『怪奇現象』『心霊体験』はめっちゃしまくってる人もいて、もはや一般人が聞いたら『怪談な日常』を送ってる人って多くって。かれこれ10年以上前の話とか、ご本人が「面白いっしょ?人に話してもいいよ」と言ってくれた話とかは、そろそろ出していこうかなと。

※当然だけど、アタシも事務所も、現在の『占い師』の業務上で知り得たお客様のことは、守秘義務で絶対に口外にしないから安心してね。

ま、とりあえずその中でも、大丈夫度☆5な話から。

■タクシーさんに聞いた話

【真夏の怪談】「山へ、行きたいの」【辛口オネエ】

昔の話だけど、夜職時代に知り合ったタクシーの運転手さんに話し好きの人がいて、そのとき聞いたんだけどね。

その運転手さんの同僚のNさんが、出会い系のサービスで知り合った女性と、会う約束したんですって。最初は昼に会うかと思いきや、指定された時間が夕方で「夕飯食べて、すぐにホテルに行けるかも?」なんて期待したんですって。ま、健康な男子ならそう考えても当たり前よね(苦笑)

★出逢い系サイトで知り合った女の子とドライブへ

で、ふだんはタクシー運転してるNさんだけど、別に自家用車をもちろん持ってて、その自家用車で約束の場所に行ったんですって。指定されたのが繁華街の、ワンルームマンションの前で。ぶっちゃけ、ふだんはタクシー運転してるから土地勘あるし、事情通だから「あ、風俗の人達が住んでる一棟借り上げの……。ということは彼女はもしや?自宅前に呼ぶなんて大胆だな」

とか、驚いて。

で、彼女はうつむいてるし、グラサンもしてるしで顔がイマイチ分かんなかったんですって。でも服装は可愛いし声も可愛くて、Nさん好みだったらしく。

★「山へ行きたい」「山?桜が見たいのかなぁ?」

山へ行きたい
Nさんがウキウキしながら「どこ行く?」と、声かけたら「◯◯山へ」と、彼女は隣の県との境にある山に行きたがったんですって。

「海が見たい☆」はあっても「山」って珍しくない?と、アタシなんかは思ってすぐに怪しい!と思うけど……。まあ、そのときは健康な男子の欲で判断力が低下してるのと、あとはむしろ職業がタクシーさんだから「この時期の◯◯山は……。桜が満開だな。桜が見たいのか!可愛いなぁ」と、土地勘があるからこそ勝手に判断しちゃって、疑問を持たなかったんですって(苦笑)

でも、すぐに(待てよ?着く頃には日が完全に暮れてるから、桜、見えないよなぁ。知る限り、観光スポットじゃないから、いやむしろ夜間は通行禁止になるし、夜桜用のライトアップとかもないし)と気付いたんですって。

で、気付いたんならそれを彼女に伝えて、それでも行きたがったなら「怪しい」と気付けたかもなのに、やっぱり下心が災いしたらしく。「着いたら真っ暗で、桜が見えないうえに通行禁止なら、他のところに行こうって山のすぐ近くにあるラブホに誘えるなぁ」と考えて、そのまま指定された◯◯山まで車を走らせたんですって。

で、道中「彼氏とかいないの?」「他にもアポ取ってる人いるの?」「失礼なこと言うけど、後からお金ちょうだいとか、怖いお兄さん出てくるとか、ないよねー?」なんて、Nさんは彼女に質問したんですって。

それには、うつむいたまま、彼氏はいない、アポは取ってない、お金くれなんて言わない、怖いお兄さん出てこない、と、ちゃんと答えてくれたんですって。この、道中でなんで「なんで山行きたいの?」と理由を聞かなかったのが、もうアホかと思うけど(苦笑)

★「私はまだ、ここにいる」

で、彼女が指定した◯◯山の登山口に着いたら、やっぱりもう夜6時半過ぎで、山は真っ暗だったんですって。

途中の道には食事できるお店も、休憩できるラブホもあったんで、Nさんは彼女に「もう、真っ暗で何も見えないし、危ないから帰ろうか?お腹空いたでしょ?今通ってきた道に、評判の良いお店があるんだけど、もちろんおごるよ」と、伝えたんですって。

Nさんのそのセリフはなかなかグッドよね。ふつうの女子なら「よかった、マトモな男の人だ」とホッとして、とりあえずは夕飯ご馳走になるじゃない?ヤバい男だったら、そんなシチュエーションだと強引に真っ暗な山に車進めてギャーっとか、ラブホに方向転換しちゃうとか、女の子側が危惧するところよね。

ところが。彼女はNさんに返事をせずに、助手席側のドアを開けて、降りちゃったんですって。で、そのまま無言で山の中にどんどん歩いて行く……。暗闇の中とはいえ、目が慣れると少しばかりは道も彼女の姿も見えていたそうよ。

Nさんは「え?嫌われた?下心がバレた?」と、思っちゃったから(爆)すぐには状況が飲み込めなくて、ぼんやりしちゃって。で、すぐに「おっと、あのまま山の中に行って行方不明になられたら、俺が疑われてやばいぞ!」と、慌てて追いかけたんですって。

そしたら、Nさんよりだいぶ背が低くて華奢なその彼女、女の子の足取りとは思えないくらい山道を進むのが速くて、ぜんぜん追いつけなくて、それでNさんはようやく「彼女は何者なんだ?ふつうの女の子とは思えないぞ」と、不信感を抱いて、それでも「自殺願望の子を山に連れてきちゃった?ヤバいぞ!」と、現実的に考えて焦ってたんですって。

でも、そんな焦りすら次の瞬間、吹っ飛ぶことに。ようやく、彼女に追いついたと思って、手を伸ばして彼女の腕を掴もうとしたら……。

続きは次のページ★

関連記事

ABOUTこの記事をかいた人

『辛口オネエの開運占い』メンバー、辛口オネエ・芦屋道顕・久賀原鷹彦(Ku)の3名の共同アカウント。【免責事項】開運占い軍団の記事はオカルト・スピリチュアルに興味がある方向けのエンターテイメント目的としております。記事に掲載されている情報を利用することで発生したトラブルや損失、損害に対して、当方は一切責任を負いません。予めご了承ください。