幽霊の経験談(4)【芦屋道顕】復讐を果たすまでの話【怨霊の行方】

幽霊の経験談(4)【芦屋道顕】復讐を果たすまでの話【怨霊の行方】

幽霊の経験談(4)復讐を果たすまでの話【怨霊の行方】

「幽霊として約200年彷徨った」記憶を持つ女性の、幽霊になるまでとなってからの経験談じゃ。※掲載許可はもらっておるぞ。

前回までのあらすじ:貧しいながらも幸せに暮らしていた前世で、夫が心変わりをしてお屋敷持ちの令嬢の元に去り、邪魔になった妻(女性)は夫に殺され屋敷の裏に埋められた。妻は幽霊となり、あの世の良き場所へ行くための光が見えたが拒んでこの世に留まり、令嬢と夫に復讐すべく、肉体がなくとも物を動かしたり自身の姿を生きている人間に見せる訓練をした。

『最初はものは動かせなかったけれど、意識を集中すると少しは動かせることが分かってきた。そして、見える人には姿を見せることも。残念なことに夫にも令嬢にも霊感がなかった。だけど、厨房にいた料理人や使用人の何人かには私の姿が見えた』

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芦屋道顕の霊的真実

■2人には見えなくても屋敷の人々に姿を見せ、物を動かし存在を知らしめた

『復讐したい当人達には私の存在を知らしめることができないから、霊感があって私の姿が見える人達の前に姿を現すことにした。厨房の料理人は朝早くに通用口から厨房に入る。通用口の前にたびたび立って、私の遺体が埋まっている林のほうを指差した。そして、運び込まれる野菜や果物を腐らせた。料理人はついに耐えられなくなって、使用人の仲間達に幽霊が見えること、林を指差していること、野菜類が最近よく腐るのは祟りではないかということを話すようになった』

『使用人の間ですぐに噂が広まり、あの夜、夫と共に私を埋めた護衛の男も噂を耳にした。男は夫に報告した。夫は霊など信じない人だったから、言いがかりだとひどく怒った。令嬢にその話が知られないようにと、使用人達にその話をしたら即日解雇だと脅してまわった』

『単なる妄言と決めつけながらも、夫はやはり私を殺したことが気になっていたようで、ある夜、男を連れて林の中に入って行った。私の遺体がもしかして、剥き出しになっていたり、万が一にもまだ生きていて這い出したのでは、と思ったようだ』

『でも、私の遺体は土の下に深く埋められ、そのままになっていた。そのときは私は、男や夫に姿を見せるつもりはなかったけれど、自分の遺体がある場所なので自然に意識が集中したようだった。ただ、地面を見据えていただけだったけれど、その姿が2人にも見えた。夫も男も言葉にならない叫び声を上げた。特に夫はこれまで見たことのない、恐怖で凍りついた表情を浮かべた』

『男は、恐怖のあまり硬直して動けない夫を放ったまま屋敷のほうに一目散に走り去った。その夜のうちに荷物をまとめて出て行き、二度と屋敷には戻らなかった』

『男はありがたいことに、出て行く間際に他の使用人達に、夫が私を殺して埋めたこと、目撃されている幽霊は私であることを暴露していった。それは令嬢の耳にも入り、子守の耳にも入った』

『この屋敷は祟られている、と使用人達は理解した。私を目撃したことのある数人は翌日から、それぞれに適当な理由をつけて仕事を辞め、屋敷を去ろうとした。子守の娘も、赤ん坊のおむつも変えないまま朝一で去っていった。護衛の失踪に続き、立て続けに何人も使用人が辞めるので夫も令嬢も暮らしがままならなくなった』

『夫はようやく、令嬢に全てを話した。令嬢はショックを受けるかと思いきや、自分のために邪魔者を消した夫の愛と勇気を讃え、悪霊を追い払いましょうと、彼女の一族が世話になっていた教区の聖職者を呼んだ』

『聖職者は霊感があり、感知能力がやはり普通の人達よりもずっと高かった。だから屋敷につくなりすぐに、私の姿を見たし、私の感情も伝わった。私は意識を集中して、何が起きたのかを彼に映像で伝えた。聖職者は事の顛末を理解して、これは引き受けられない、可哀想な女性を掘り起こして手厚く葬ってください、と令嬢と夫に伝えて帰っていった』

『令嬢と夫は諦めなかった。ほかの教区の聖職者達に同じように悪霊祓いを依頼した。だけど、ほかの聖職者達の耳には、屋敷から逃げた男や辞めた使用人達の話がすでに伝わっていて、誰も引き受ける者はいなかった』

『令嬢と夫は、ついに自分達でなんとかしようとした。屋敷とあまりにも近い場所に埋まっている私の遺体を遠くに捨てればいいのではと、なんでも引き受ける悪い男達を雇って掘り返し、遠くの湖に遺体を捨てるよう依頼した。悪霊祓いは引き受けなかったものの、聖職者や街の呪い師(まじないし)に教わった魔除けを屋敷中に置いた。塩、ハーブ、十字架など。けれど、それらは”悪魔”には効くのかもしれないけれど、私は平気だった。唯一、鉄を乗り越えられなかったけれど鉄で屋敷を覆うことなどは考えつかなかったし、聖職者や呪い師達も知らなかったようだ』

『男達は掘り返した私の遺体をボロ布でぐるぐる巻きにして馬に引かせた荷車に投げ込み、湖へ向かった。男達は三人いた。三人とも、悪さをしてきたせいでなのか、普通の人達よりも霊的な護りが弱かった。荷車と伴走する馬に乗っている一人には入り込むことができた』

荷馬車

『まだ、殺されて肉体を失ってからそんなに経っていなかったけれど、久々の肉体の感覚が気持ち悪く窮屈だった気がする。他人の身体だからかもしれないけれど。でも、容易に操れた。頭の中で、身体を乗っ取られた男が抵抗してるのが分かったけれど、抑え込めた』

『私は馬を荷車に体当たりさせて荷車を転倒させた。荷車を引く馬が倒れて骨折して起き上がれなくなった。可哀想だと感じたけれど、それよりも男達をなんとかしなければ。荷車の運転台にいた二人の男は地面に投げ出されまま、馬を体当たりさせた、もう一人の男に何か罵声を浴びせたけど、どうでも良かった』

『体当たりさせた馬は無事だった。私は男の一人に入ったままその馬で屋敷を訪れた。正面玄関の呼び鈴が今度は触れられる。中から、最近新たに雇われた使用人が現れた。令嬢に言い含められているのか、顔を見るなりすぐ中に通してもらえた』

『屋敷を入ってすぐのところで待っていると、夫と令嬢が二階から降りてきた。彼らは男の姿を見て、仕事は終わったか?と尋ねた。男に入り込んでいる私は無言で頷いた。令嬢が、良かった、これであの女のことは忘れられる、と夫に向かって笑顔で言った』

『それを見た瞬間、復讐心が一気に掻き立てられた、のだと思う。記憶がこのあたりはもう曖昧だけど、気付いたら床に叩きつけられて頭から血を流す令嬢が横たわっていた。夫の姿はなかった。令嬢を襲っている間に、逃げたのだろう』

『令嬢は死んでいた。私は夫を追いかけようかと思ったが、ふと思いついてそのままにした。そして、紙とペンを探して、令嬢の遺体を発見する人のために書き残した。確か、遺体の遺棄を頼まれた男の立場で、夫と令嬢が結託して夫の妻を殺害し、隠蔽のために遺体の遺棄を頼んだこと、そしてその後に夫が令嬢の屋敷と財産を乗っ取るために、男に令嬢の殺害を依頼した、と。それから、男の身体を離れた』

『数日の間に、屋敷を訪ねた客が令嬢の遺体を発見し、警察が呼ばれ、メモが見つかり、男と、隣街に身を潜めていた夫が捕まった。同じ頃、湖へ行く道で私の遺体も発見された。男も夫も、絞首刑になった』

幽霊の経験談(4)【芦屋道顕】復讐を果たすまでの話【怨霊の行方】

『私の復讐は果たされた』

続く。

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