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社会の中で優秀とされ、指導的な役割を持つエリートと呼ばれる人や、スポーツ界の中で一流と認められるアスリートたちには、いくつかの共通点があると考えられています。その一つとして、ものの考え方、すなわち「思考」があります。そして、ワールドクラスの人たちは、引き寄せの法則で重要視されている「感謝の気持ち」を軸としているようです。
ワールドクラスの人たちは「想定外」を楽しんでいる！
スポーツの試合結果が、予想をしなかった形で終わることがあるように、私たちの人生にも予想外の出来事が起こるものですね。
毎日の生活においても、些細なことから、大きなことまで、想定外のことが度々起こります。
例えば、授業中、先生に突然質問されることや、やったことのない仕事を任されるなど「なぜ、私が？！」と思うようなことを経験したことがあるはずです。
「想定外」という言葉の意味を調べてみると、「予想した範囲を越えていること」とあります。
このように、予測できない事態に直面したとき、私たちはパニックになってしまい、冷静に自分の考えをまとめることができなくなってしまいがちですね。
ところが、ワールドクラスの人たちはそんな時こそ、その状況を楽しむ傾向があります。
このような突発的な出来事にめっぽう強いのです。
例えば、突然、用意していない内容のスピーチを頼まれたとしても、スポーツの試合の流れが悪い方向へ流れたとしても、彼らは「自分軸」をベースに物事を考えているのです。
では、どうして彼らは自分軸を失うことがないのでしょう？
どうやらそれは、自分が「拠（よ）って立つ」ところを重要視しているからのようです。
「拠（よ）って立つ」という言葉には、しっかりとした岩のような基礎・よりどころ・母体といった意味があります。
つまり、今の自分は親や周囲の人の支えで成り立っているという感謝の気持ちが心の中心にあり、自分が生きてきたストーリーをベースにしているため、自分軸を見失うことなく自信を持つことができるのです。
「引き寄せの法則」で重要とされるものにも「感謝の心」がありますね。
ワールドクラスの人たちは、自分の「心」を重要視している！
サッカーの本田圭佑選手は、ACミランに移籍を決めた理由について「心の中のリトル・ホンダに聞きました。そうしたら「ACミランでプレーしたい」と答えました。これが決断した理由です」と言いました。
また、一流の役者・女優であった故・高橋秀子さんは、中二階から自分を見られる役者でなければ、一流ではない」と常々言っていたといわれています。
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」と言いますね。
この言葉は、野球の松井秀喜選手が言った言葉として有名ですが、もともとは心理学者であり哲学者であるウイリアム・ジェイムズの言葉だといわれています。
このように、ワールドクラスの人たちは、自分の思考の中にいる「もう一人の自分」を監視し、コントロールすることができるということがわかります。
ワールドクラスの人たちは、他者評価より、自己評価を重要視している！
私たちは、つい他人からどう見られるか、他者評価を重要視してしまいますね。
日本人は特に、その傾向が強いようです。
しかし、ワールドクラスの人たちは、他者評価より、自己評価を重要視しています。
それは、「自分の人生は自分で切り開く！」という強い意識があるためです。
確かに、自分の人生は他の誰のものでもありません。
自分だけの人生なのです。
他人が自由に変えられるものでもありません。
そのように考えるからこそ、「自分が納得できる人生にする」ことに意識を集中させることができ、他人の評価など気にせずに済むのでしょう。
ワールドクラスの人たちに共通する思考
ワールドクラスの人たちは、目の前に起こった出来事をどんどん活用し、プラスの思考に変えることで物事を好転させることができるということを知っており、それを実践しています。
目の前にあるものを使って、自分が望む未来を作り出しているのです。
また、判断を先延ばしにせず、自分の判断に責任をとります。
これらは全て、自分の情熱や好奇心、感謝の気持ちが生き方の軸になっているためであると考えることができます。
そして、「引き寄せの法則」で重要視される感謝の心にはとてつもない力があるということを教えてくれます。
最後に
このように、ワールドクラスの人たちが輝いている理由、そして実績を残せる理由は、「思考」にあるということが分かりました。
とてもシンプルです。
想定外のことが起こった時こそ、思考を使って目の前の障害を乗り超え、解決していくかが問われるのです。
私たちも、このように「切り返し」ができるようになりたいものですね。
そのためには、自分の人生を振り返り、自分と関わりのあった全ての人に感謝することが大切になってくるのです。
