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獣の刻印(1)改札クレカOKは『信用スコア』が低いと電車に乗れない時代の予兆?【久賀原鷹彦】
信用スコア導入済みの中国では何が起きている?
日本にも徐々に導入が始まっている、支配層にとって都合の良い基準での人間の道徳ランク付け・獣の刻印となる『信用スコア』先に導入されている、中国では何が起きているのかをまず紹介するね。
中国の信用スコアは大量データをAIで解析。人の偏見は入らない(ことになっている)
中国で普及している信用スコアは、個人の信用力を多角的な視点から数値化したもので大量に収集した個人データを公平にAIで解析するとされている。
・・・表向きは、人が介在しないことで私的な偏見や悪意が入り込まないようにしている、ことになっているのだろう(苦笑)そんなはずないけど、それについては別記事で話すね。
★中国の『社会信用システム建設計画要綱』とは?
公式発表されている中国の信用スコアについては、政府や民間企業が、個人の信用度や社会的評価を測るために利用しているとのこと。中国政府は2014年に「社会信用システム建設計画要綱(2014―2020)」を公表し、国民の信用情報を管理する「社会信用システム」の構築を進めてきた。
このシステムでは、個人の違法行為や不道徳な行為をブラックリスト化し、社会に公表するとともに、罰則や制限措置を科している。
★中国民間企業が開発した『芝麻(ゴマ)信用』とは?
民間企業では、IT大手のアリババ傘下のアント フィナンシャルが開発した「芝麻(ゴマ)信用」が有名。
芝麻信用は、個人のネットショッピングやモバイル決済の利用履歴、交友関係、保有資産、学歴などのデータをもとに、350点から900点の点数を算出。スコアが高いと、ホテルやレンタカーのデポジット免除、ビザの優先発給などの特典が受けられる。
信用スコアの導入で中国で起きていること
信用スコアが高い人は、金融ローンやシェアリングサービス、ホテルなどの利用において、デポジットや敷金の支払いを免除されたり、金利や料金が優遇されたりするなど、様々な特典を受けられる。
逆に、信用スコアが低い人は、航空券や列車のチケットの購入が制限されたり、インターネットの速度が遅くなったり、公共施設の利用が禁止されたりするなど、様々な制裁を受けている。
信用スコアは、個人の行動や交友関係、消費傾向などを監視カメラやSNSなどで収集・分析することで算出されるため、プライバシーや人権の侵害につながるという懸念がある。
信用スコアが導入されることですでに『個性や多様性の喪失』が始まっている!?
一方では、日本でも導入の理由とされているように、社会の秩序やマナーの向上に寄与するというメリットもあるようだ。(当たり前だけど)
中国では信用スコアの導入で不正や詐欺が減少したり、ゴミの不法投棄や路上駐車が減少したり、ボランティア活動や寄付活動が増加したりするなどの効果が報告されている。
でも、これはつまり政府から睨まれないように、国民が『良い子』を自ら演じるようになっているわけだよね(苦笑)
すでに、
個性や多様性の喪失
が起き始めているという。信用スコアは、政府や企業が望む「良い市民」の基準に沿って評価され、その基準は必ずしも個人の価値観や自由と一致するとは限りない。だから、信用スコアを上げるために、自分の個性や多様性を捨てて、社会に従順になる人が増えているそうだ。
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