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日本で問題になってきた『PFAS汚染』
沖縄県や神奈川県の米軍基地周辺、大阪府の工場周辺の河川から国の目標値を超えるPFASが検出されている。東京・多摩地区で行われた血液検査では、住民の血中濃度が国の調査よりも約3倍高いことが明らかになっている。
全国的に見ると、公共用水域では64か所、地下水では75か所で指針値を超過しているとの報告がある。
“PFAS汚染”全国マップ 指針値超え地点 すべて掲載 – クローズアップ現代
公共用水域では64か所、地下水では75か所でPFAS汚染が問題視されている
NHKの報道によると、全国的に見ると公共用水域では64か所、地下水では75か所で指針値を超過している。特に、以下の地域が問題視されている。
★千葉県:金山落で349.2ng/L、手賀沼で191.0ng/Lなど、複数の地点で高い濃度が検出。
★神奈川県:大和市の引地川で最大340ng/L、藤沢市で最大170ng/Lなど、引地川周辺で高濃度が確認されている。
★大阪府:枚方市の船橋川で150ng/L、天野川で140ng/Lなど、大阪府内の複数の河川で高濃度が検出。
★東京都:立川市で最大337.2ng/L、調布市で556.0ng/Lなど、多摩地区を含む複数の地点で高濃度が確認されている。
“PFAS汚染”全国マップ 指針値超え地点 すべて掲載 – クローズアップ現代
PFASとは?
PFAS(パーフルオロアルキル物質)は、非常に耐久性があり、環境中で分解されにくい化学物質のグループ。
これらの化学物質は、防水衣類、家具、調理器具、電子機器、食品包装、消防用泡など、多くの消費者製品に使用されています。PFASは「フォーエバーケミカルズ」とも呼ばれ、その名の通り、環境中で何千年も分解されないため、人々や動物の血液中に広く見られ、食品や環境中の低レベルでも検出されています。
PFASは、人体や環境に対する潜在的な健康リスクがあるとされており、特にPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、大きな汚染事故が発生した後、ヨーロッパや国際法の下で使用が禁止または制限されました。しかし、これらの化学物質は環境中に残り続け、人々の健康や生態系に影響を与える可能性があります。
米国環境保護庁(EPA)はPFASの問題に取り組んでおり、PFASの検出、測定、除去方法の改善や、飲料水からのPFASの除去方法、PFASの管理と廃棄方法などについて研究を進めている。
What are PFAS, how toxic are they and how do you become exposed?
久賀原鷹彦の世界の動向 | cyuncore (キュンコレ)