ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第13回 ピュアな既婚者男

ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第13回 ピュアな既婚者男

身近にいる男性を誘ってデートに慣れよう!という荒療治デート支援コラム。
さて、今回登場する身近な男性は・・・?

第13回 ピュアな既婚者男

不倫ってすごく強い言葉だなぁと思う。
不倫とは、結婚している男や女が配偶者以外の異性と恋愛することを指すわけだが、本来は「倫理から外れること、人の道から外れること」を意味するそうだ。
人の道って。なんなんだその道は。国道?県道?すごく大袈裟だな。

「彼が不倫したら、女もろとも殺します!そして自分も死にます!」といったような猟奇的発言をする友人をたくさん見て来たので、もちろん大仰な問題ではあるだろう。
病めるときも健やかなるときも、永遠の愛を誓ったはずの相手がポッと出の、そこらの小娘にうつつを抜かしているとなるとそりゃあ腹も立つはずだ。
しかし世の中そう一括りに出来ることばかりじゃない。ライトに大人の恋愛を楽しむ不倫カップルもいる。それは、「刺激的な恋」でも「スリルある秘密の恋」でもなく、肩肘張らない「癒しの恋」だったりする。

ピュアな既婚者男とは、癒しを求め、フットワーク軽く女性と気ままに恋愛を楽しむ既婚者男性を指す。
好きになった人がたまたま既婚者だった・・
とかなんとか言って、不倫を嗜むアラサー女性は多い。そしてそんな女の恋心を知ってか知らずか、今日も既婚者男はいそいそと彼女のもとへと出かけて行く。

キュンコレ読者にも、不倫経験に心当たりのある女性はいるだろう。
2015年、不倫や浮気を経験したことのある男女は4割にのぼるという。
あなたがどこまで本気で彼のことを好きか知らないが、せっかくリスクを負ってまで彼といるのだから、楽しいデートをしたいものだ。
「ピュアな既婚者男」とのデートについて想定していこう。
第13回 ピュアな既婚者男

出典:minp! まとめ

♡お誘いポイント♡

1.借りたら返す、は当たり前
2.あなたは一銭も出してはいけない
3.誰も傷つけないために

私は、不倫は「きれいにラッピングされた他人のプレゼントを勝手に開けるような行為」だと思っている。きちんと元の状態に戻して、きれいに相手のもとへ返す。
それが出来ないのであれば好奇心だけで箱を覗いてはいけないし、その資格はない。
奥様から彼をお借りしているのだから、もちろんご家族に迷惑をかけてはいけない。
デートに誘う時はメールなり電話なり、時間帯や方法を考えて慎重にお誘いをしよう。

既婚者男とのデートはたとえばこんな誘い文句で。
「〇〇駅の美味しいフレンチごちそうしてほしいな。22時まで一緒に遊ぼう」

既婚者男と会う時はタイムリミットを設けた方がよい。
その方が相手の男性もアリバイ対策に応じることができるし、ズルズルとお互い帰ることをためらい、未練がましい夜伽の時間を過ごすこともないからだ。
あくまでルールの範疇で・・その制限の中で、いかに楽しむかを考えて欲しい。

そんなの、刺激を楽しむ恋じゃないじゃん!とお思いの方もいるかと思うが、そもそもスタートの時点であなたは「借りパク女」なのだから多くを望んではいけない。
彼から「まだ一緒にいようよ」なんて甘い言葉をささやかれても、後ろ髪引かれつつその場をあとにすること。

ピュアな既婚者男は「癒し」と引き換えにあなたの貴重な時間を奪っている(もしくは共有している)ので、あなたもそれなりの対価を得る必要がある。
ごちそうしてもらう、プレゼントしてもらう、アッシー君は当たり前。

こんなこと言ってしまうと私が「鬼!お前は美女気取りか!」と言われてしまいそうだが、これも一種の線引きだ。
人は無意識に見返りを求めるから、あなたが手料理を作ってあげたりプレゼントをあげたりと尽くしてしまうと「ここまでやってあげてるのに」と必ず思ってしまう。
そして最終的には奥さんを恨めしく思い、嫉妬の念にかられてしまうのだ。
どれだけ自分が相手に惚れ込んでいてもあなたが演じるのは「お高くとまった女」。
そして既婚者男はかわいい彼女にせっせと愛とお金を注ぎ込む「ミツグ君」。

この形以外、二人が周囲の誰をも傷つけることなく恋をする方法はない。

ピュアな既婚者男は女の子にごちそうしてあげるのが好きだ。素直に甘えればいい。
彼にとってはきっとよくあることだし、喜ぶ顔を見られるのが嬉しいのだろう。
不倫男は家族と一緒に食事をとっていない人が多い。
普段食べないようなものを食べに行って、ふたりであれこれ楽しくお喋りをする。
さみしいときのお喋りは、栄養補給のようなものだ。相手と話しているとどこまでも気持ちがみなぎっていく。ぜひあなたの、そして彼の生活をねぎらってあげて欲しい。

ここまでドライなことばかり書いてきたが、正直私は「別に不倫、いいじゃん?」派である。
のめりこみさえしなければ、ルールを守り相手に迷惑をかけないのであれば不倫はしてもいい。そんな風に思っている。

ただ、のめりこめない恋愛なんて楽しくない。
嫉妬にかられたり、誰かを傷つけたり、相手のいない時間をぐずぐず泣いて過ごしたり。
そんな風にパワーを使う恋愛よりもきっと、相手に好きな人がいるのか気になったり、次に会える日を心待ちにしたり、告白のタイミングをうかがったり。そんな普通の恋愛の方がずっと自分を明るく豊かにしてくれるから、わざわざ不倫なんかに手を出さないのだ。

まぁ、恋のはじまりなんて理由のないもの。
地獄めぐりも恋の醍醐味だ。好きに生きよう。どうかあなたの恋愛に幸あれ。

このデートコラム、次回が最終回になる。
また企画を変えた新しいコラムが始まるのだが、ぜひ最後までお付き合いいただければ嬉しい。
干物女たちのご武運を祈る!

〈今回のまとめ〉

♡装備品♡    最終電車の時刻表
♡必要スキル♡  隠ぺい体質/見返りを求めない強さ

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