ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第11回　待ち合わせヨドバシ男

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› 第11回　待ち合わせヨドバシ男
› ♡お誘いポイント♡
› 〈今回のまとめ〉

いい感じの男性に出会ったにもかかわらず、誘い方すら忘れてしまったデート。
それならばまず身近にいる男性を誘ってデートに慣れよう！という荒療治デート支援コラム。
さて、今回登場する身近な男性は・・・？

第11回　待ち合わせヨドバシ男

デートの待ち合わせ場所。
これは、なんというか男の性格がよく出るよなぁと思っている。

「大阪駅にだいたい19時、駅の改札出たとこらへん」とか言われたら、
ああこの人はサッパリしたラフな感じの男性だなぁと思うし。
「雨降ってるから、駅ナカのカフェで。暇だったら隣の本屋見てて」とか言われたら、
なかなか気配りの出来る好青年だなと感じる。

ところが、こんなパターンはどうだろう。
「じゃ、今度もヨドバシ前集合なっ」
・・カッコいい感じで言ってても、全然カッコよくない。
ヨドバシ。つまりはヨドバシカメラ。言わずもがな、大手の家電量販店である。

待ち合わせヨドバシ男とは、
デートの待ち合わせに毎回「ヨドバシカメラ」を指定する、ちょっぴりマイペースな家電好き男性を指す。

ヨドバシ男は、素敵なデートを楽しみたい♡という女性の想いをガン無視する。
デートのたびに、
ヨドバシカメラ→ビックカメラ→アップルストア→ブックオフ→マクドナルド・・
といったような、お前はヒマな男子高校生か！というような道程をループする。
まさにオタクのお遍路巡り。げに恐ろしきヘビーローテーション。
本人は楽しいだろうが、毎度同行を依頼されるこちらとしては辛いものである。

干物女のなかには、もちろん家電やＩＴメディアに興味ある女性もいるだろう。
憧れのヨドバシ男と一緒に、どこまでも街をブラつきたい！彼から手取り足取り、
家電について教わりたい！という方がいるかもしれない。
「待ち合わせヨドバシ男」とのデートについて想定していこう。

出典：ワニブックス「家電俳優」

♡お誘いポイント♡

１．まるで別れ話をするかのように誘い出す
２．強引にでもデートの土俵へ
３．ヨドバシ男はマンネリ脱出の登竜門

ヨドバシ男は比較的フットワークが軽いので、案外デートに連れ出すことは
容易い。しかし、目的はあくまで「デート」。俺流ショッピングの付き添いではない。
「白モノ家電ってな～に～？」と馬鹿女のフリをして一緒に買い物に行くのも
いいだろうが、なんとか一矢報いて色っぽい展開へと持ち込みたいものである。

ヨドバシ男とのデートはたとえばこんな誘い文句で。
「今度、買い物が終わったら大事な話があるんだ。いいかな？」

ヨドバシ男を狙う女の９割が「彼とはどうしても恋愛の雰囲気にならない」という
悩みを抱えている（はずだ）。
彼を口説き落としたいのであれば、ソフトな言い回しはやめること。
ポイントは「まるで別れ話のような雰囲気」を醸し出すことである。
そう、ただならぬ雰囲気ってやつだ。緊張感のある誘い方がオススメだ。
大事な話と言えば、告白か別れ話と相場が決まっている。
さすがにニブチンのヨドバシ男でも「もしかして・・」と心の準備がいるだろう。
彼に少しの期待感を抱かせつつ、自分にも告白のプレッシャーを課していく。
ドキドキしないデートなんてつまらない。この戦は短期決戦だ、どんどん行こう。

とはいえ、彼にとって「家電」はライフスタイルそのもの。
全否定はもってのほかである。たまには一緒にヨドバシやビックカメラを回って
あげて、彼の得意のウンチクを聞いてあげるのも大切だ。
ヨドバシ男の家電にかける情熱はハンパない。お得なポイントカードの使い方や、
値切り交渉の仕方、最新家電事情を教わりつつも楽しくデートをしよう。

せめてもの抵抗として、レストランフロアに行ってちょっとお洒落な食事を
楽しんだり、パソコンの設置を言い訳に彼を自宅に招いたり。
なんとか、彼を家電の土俵から恋愛の土俵へと持ち込む。
多少強引なぐらいがちょうどいい。ここはあなたの腕の見せ所だ。

値引き交渉なんかよりもよっぽど難しい、ヨドバシ男との恋愛事情。
上手くいけばドキドキデート、失敗すれば万年マンネリデート。
ヨドバシ男は「男口説きニスト」にとっての登竜門である。
いつしか彼と新婚生活の家電選び・・なんてウットリした展開を期待しつつ、
おおいに彼とのガチンコ勝負に挑んでいただきたいものである。
干物女たちのご武運を祈る！