ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第4回 伝説の若い男

ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第4回 伝説の若い男

いい感じの男性に出会ったにもかかわらず、恋愛バージンすぎて誘い方すら忘れてしまったデート。
それならば、とりあえずまず身近にいる男性を誘ってデートに慣れよう!という荒療治デート支援コラム。
さて、今回登場する身近な男性は・・・?

第4回 伝説の若い男

彼らはガソリンスタンド、コンビニ、居酒屋などにバイトとして生息している。
少し整ったキレイな顔。鍛えあげられた上腕二頭筋。生息地の端々にまでハッキリと
通る快活な声。移動はゴッツリしたバイク、スマホの待ち受けはどこかの波打ち際か
野郎ばかりが写っているプリクラ画像。そして、ほぼ反町隆史(全盛期)のような風貌。

いわゆるイケメンの部類である。彼らは口を揃えてこう言う。
「いやー俺、若い頃はちょっとワルかったッスけどね・・」

笑っちゃうのである。
といっても、ワルの部分を指して笑ってしまうのではない。
だってお前。若い頃て。いま10代じゃん。・・などと思うわけである。
どう見ても現在進行形で太い女が、
「いやーん私、昔はだいぶぽっちゃりで着れるお洋服がなかったの~」と言うのと
変わらない違和感。その矛盾である。
ちなみにこの場合の「ワル」は、「やんちゃ」「尖ってた」「ジャックナイフ」などに置き換えられている場合もある。(その場合彼は偽装10代の可能性がある)

伝説の若い男とは、色濃く「昔俺伝説」を匂わせる、10代~30代のちょいワル男性を指す。
干物女にはハードルの高い獲物ではあるが、伝説男は確実に一定多数存在しているし、そんな男にばかりコロッと惚れてしまう女がいるのも事実だ。
たまにはこんなモテ男に挑むのも悪くない。干物女よ恐れるな。狩りに行こうぜ。
「伝説の若い男」とのデートについて想定していこう。

第4回 伝説の若い男

出典:バリバリ伝説(1)

♡お誘いポイント♡

1.妙な駆け引きは絶対にしない
2.24時間過ごせる場所を押さえておく
3.クサいセリフも使いこなせ

バブルを経験したオッサン達の「昔ワルかった」は定番文句であり、彼らをデートに誘うことはたやすい。基本的にオネーチャンと呼ばれる生き物が好きだからだ。
しかし伝説男はというとそうもいかない。

若い伝説男は「一生愛すべきオンナ」か「一生忘れられないオンナ」が傍らに存在していることが往々にある。とにかくフランクに命がけ。真摯なのである。
伝説男が現在のような自分を形成した理由は、98%「過去のオンナ」が原因だ。
(あとの2%はガチでネンショーに入っていたか大切な友人がバイクで事故ったかのどちらかである)
そう。すでにライバルが存在している。ピュアでロマンチストの彼は、命を賭けてもいい恋をしてきたという自負がある。下手な小細工は捨てて、真剣勝負で挑もう。

伝説男と会うのは夜がいい。彼らはとにかく思い出を、未来を語るのがことさらに好きなのだ。シンデレラが24時に帰るのと入れ替わりで伝説男は夜出かけて行く。「真剣10代しゃべり場」も真っ青のガチンコトークがデートの基本である。

伝説男とのデートはこんな誘い文句で。
「会いたい。今すぐ迎えに来て」

干物女であれば失禁するほどのクサいセリフだが、これがマストである。
待ち合わせは24時間営業のファミレスか、海の見える場所がいいだろう。
彼の自分語りのために最高の舞台を用意して待ち受けよう。
ブラックコーヒーを入れて待っていてあげるのもいいだろう、最低でも28時まではスケジュールを空けておいて彼とお喋りをしよう。

若い伝説男は基本的に苦労人である。
普段はつとめて明るく振舞い、あえて「語らない美学」を持っている。
しかし一度語り始めると今まで堪えていたものがどっと溢れ出すのだろう、苦笑いを浮かべながら色々な武勇伝を聞かせてくれる。
(パトカーに蹴りを入れた、オヤジと対立していた、友人のチャリに爆竹を仕込んだ・・等々)
あなたの仕事は彼をねぎらうことだ。何度も相槌をうってあげることが何よりの優しさである。会話の最後には「○○君、ホント変わったね」と言ってあげることを進言しておこう。すべてを理解してあげる女が目標とするところである。

彼にとって「一生忘れられないオンナ」はもちろん大切だが、「一夜の忘れられないオンナ」も伝説に事欠かせない大事なキャストなのである。
その伝説のドラマに参加するべく、さっそく彼をデートに誘おう。
干物女たちのご武運を祈る!

〈今回のまとめ〉

♡装備品♡    ガストで使える便利なTポイントカード
♡必要スキル♡  イケメン・ヤンキー・クサいセリフにビビらない度胸

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