ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第3回 駆けつけるチャリ男

ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第3回 駆けつけるチャリ男

いい感じの男性に出会ったにもかかわらず、恋愛バージンすぎて誘い方すら忘れてしまったデート。
それならば、とりあえずまず身近にいる男性を誘ってデートに慣れよう!という荒療治デート支援コラム。
さて、今回登場する身近な男性は・・・?

第3回 駆けつけるチャリ男

「俺ここまでチャリで来たんスよ!1時間ぐらいかかったッス!」
誰でも一度は聞いたことのあるセリフだろう。男はチャリに乗るのが好きである。

最近耳にする「ツーキニスト」という言葉は自転車通勤の勤め人を指すらしい。
「自転車通勤の人」って普通に言え、と思うのだが世の自転車ブームがなんとなくその発言を許さない。彼らのチャリンコ愛は怖いくらいに真摯である。

自転車最高!風が気持ちいい!ボディがカッコイイ!ダイエットになる!
維持費がかからない!交通費いらない!なんてったって、地球に優しい~~~~!
・・まぁ仰るとおりなので最初は楽しく話を聞いているわけだが、
「20キロ先ならチャリ通勤圏内ッスよ!」
みたいな話を小一時間熱弁されるとしまいにタクシーで帰りたくなる。地球の前に私に優しくしろよ。
なぜかチャリ男はよく喋る。一歩間違えればチャラ男になりかねない。
駆けつけるチャリ男とは、
TPOを問わずどんな時にでも自転車に乗って現れる男のことを指す。
彼らは何年も乗り回しているママチャリやマウンテンバイクを自分の伴侶の如く愛している。チャリンコ男の行動力やスポーティーさ、少年のような無垢なハートがたまらない!という干物女が読者の中にいるかもしれない。
「駆けつけるチャリ男」とのデートについて想定していこう。
第3回 駆けつけるチャリ男

出典:映画チラシ「メッセンジャー」

♡お誘いポイント♡

1.デートは現地集合の現地解散
2.近所のキツイ坂を探す
3.潔癖症なら彼の家には決して行くな

まずご理解いただきたいことをひとつ。
チャリ男とのデートは、二人でサイクルセンターに行ったりレンタサイクルを借りたりすることがベストではない。
なぜなら彼は自転車が好きなのではなく、「俺の自転車」が好きなのである。
そして風来坊のようなチャリ男は誰かのペースに合わせての移動を好まない。
デートは現地集合の現地解散。彼はご自慢の愛車(チャリ)で、あなたは電車なりバスなり好きな交通手段で移動しよう。

チャリ男とのデートはたとえばこんな誘い文句で。
「ねぇ、ボウリングしに行かない?途中に斜度37%の坂もあるよ!」

とにかくチャリ男は「地獄坂」「ベタ踏み坂」と呼ばれる坂が好きである。
女性にこのように誘われてそれに挑まないチャリ男はいないだろう。
どこに急な坂があるのか?
近隣の急勾配の坂が見つけられない人はYahoo!知恵袋という便利な袋があるのでそれを使うとよい。目的地はイタ飯屋でも映画館でもなんでもいい、とにかくキツめの坂を探そう。斜度20%以上の坂がおすすめである。

ある程度親密になりうまくいけば「これから俺んち来ない?」なんて鼻血的展開が待ち受けているかもしれない。
しかし気を付けていただきたいのが彼の部屋に自転車が置いているかどうかを確認する必要があるということだ。
(潔癖症の女性は特に)

室内に便利ハンガーよろしく通販で買ってきた専用フックを使って、インテリア代わりに自転車を飾る男がいる。チャリ男の何%かがこれに当てはまる。
こういう男性の部屋はまあまあの割合で、玄関・カーペット・ソファ・ベッドなどあらゆる場所が「ジャリ」っとしている。自転車に気を取られすぎて部屋に砂ぼこりが舞い込んでいることに気付いていないのだ。
素肌でジャリジャリシーツのベッドに潜り込んだ時の違和感を想像していただきたい。
潔癖症の女性は散らかった部屋のジャリジャリチャリ男に要注意である。

とはいえ。チャリ男は陽気で人付き合いもよく、好奇心旺盛なステキな男性が多い。
部屋に籠りっぱなしの干物女にとって、チャリ男とのお付き合いは失ったときめきを取り戻す最たるものになるだろう。彼にとってあなたが自転車よりも素晴らしい伴侶となることを願ってやまない。
干物女たちのご武運を祈る!

〈今回のまとめ〉

♡装備品♡    地図/斜度40%まで測れる傾斜計
♡必要スキル♡  アウトドアなデートに耐えうる心

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