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冬になると手足の冷えが気になり、冷え性に悩む方も多いのではないでしょうか。しかし、中には足の裏がいつも熱い、足の裏が熱くてなかなか眠れないという人もいます。足の裏が熱い、ほてるという状態はどこも異常がないこともあれば、隠れ冷え性やバーニングフィート症候群といったものや疾患まで潜んでいることもあるのだとか。そこで今回は、足の裏が熱い原因や対処法などをご紹介していきます。
足の裏が熱いのはバーニングフィート症候群なの?起こる原因は?
皆さんはバーニングフィート症候群という症状を聞いたことがありますか?バーニングフィート症候群とは、夜の睡眠時に足首より末端(特に足裏)が熱く感じてしまう症状です。
足の裏が熱くなるのは身体のどこかに異常があるためと考えられており、足が焼けるような灼熱感と疼痛を伴ってくると言われています。
このバーニングフィート症候群の原因としては様々ありますが、ビタミンBが欠乏しているときや筋肉疲労によるもの、血行不良による熱、体温調節による身体の末端からの熱放出などがあります。
しかし、足の裏が熱いときは必ずしもそういった原因だけではなく、熱中症や糖尿病、甲状腺機能低下症といった疾患による可能性も秘められています。足の裏が熱く、疼痛や異常を感じる場合は早めに近くの病院を受診してみてください。
足の裏が熱いのは隠れ冷え性?
末端が冷えると冷え性だと自覚する人も多いと思いますが、寝るときに足の裏が熱くなってしまうのも隠れ冷え性の症状の1つでもあるのだとか。なぜなら、冷え性の人はふくらはぎといった筋肉が衰えていることが多く、心臓へ血液を押し戻す力が弱まってしまいます。そのため、末端に血行が滞ることで熱の放散がうまく行われず、足の裏に熱がこもってしまうことが多いのだそう。
足の裏が熱くて眠れないと自分は体温が高いと思ってしまいがちですが、隠れ冷え性である可能性も十分にあるので、足の血流ケアを意識してみてはいかがでしょうか。
足の裏が熱いときは鉄分が足りていないこともある!
足の裏が熱いのはいろんな原因があります。特に女性の場合は鉄分不足によることもあるのだそう。鉄分不足になると、血液が酸素を十分に補給することができなくなり、血行不良に至ります。
足には血液を循環させる機能がありますが、血行不良になると血液の循環が悪くなるため、身体はその部分をカバーするために足を温めようとします。
足の裏が異様に熱くなるのは、そういった身体の機能によるほてり。足裏がとてつもなく熱くて眠れないという状態は、血行不良が深刻化している可能性を秘めています。
貧血になりやすい人は、鉄分をしっかりととれるような食生活を心掛ける必要があるでしょう。
足の裏が熱いのは自律神経の乱れもある?
ストレスのたまり過ぎや運動不足、身体の疲れや夏場の長時間のクーラーによる冷えなどで、自律神経が乱れてしまうことがあります。実はこの自律神経の乱れも、足の裏が熱くなってしまう原因の1つと言われています。
自律神経が乱れてしまうことによって交感神経が過剰に反応して、足の裏で異常な発熱反応を起こしてしまうこともあるのだとか。自律神経が乱れると体温調節が上手くいかなくなってしまうため、健康的な生活を送るように心がけていかなければいけません。
足の裏が熱いときは冷やすと逆効果?冷やしていいの?
足の裏が熱いときは冷やしたいと考える人も多いのではないでしょうか。実際、足裏用のアイスノンまで売られていますから、足の裏を冷やしたことがある人もいることでしょう。また、足の裏だけが熱いので布団から足を出して眠っている人もいるはず。
しかし、足の裏が熱い原因によっては、足の裏を冷やすと逆効果になってしまっていることもあるそうです。特に足の裏が熱い原因が「血行不良」によるものである場合、冷やしてしまうとさらに血行不良に拍車がかかってしまうことに。つまり、足の裏が熱いと悩んでいる人の原因が血行不良の場合は、足裏を冷やすのではなく温める方が効果的と言えるでしょう。
足の裏が熱いときは扇風機を使っても大丈夫なの?
足の裏が熱くて眠れない人の中には、扇風機を使って足の裏を冷やしている人もいるのではないでしょうか。先ほどもお話したように、血行不良によって足の裏が熱くなっている場合は扇風機を当てて眠るのは逆効果となってしまいます。熱が足裏だけにこもらないように、眠る前にはマッサージなどをして血行不良の対策をしてみてはいかがでしょうか。
足の裏が熱いときはストレッチやマッサージが効果的
足の裏が熱いとき、症状を緩和する方法として「ストレッチ」を行うのが効果的だと言われています。そこで続いては、寝る前に行いたいストレッチとマッサージをいくつかご紹介していきますね。
ふくらはぎストレッチ
ふくらはぎをしっかり伸ばすことも足の血流改善に効果が期待できると言われています。
ふくらはぎのストレッチをする際は、両手を肩幅よりも少し広げ、壁に手つけて立ちましょう。次に左足を前、右足を後ろに出し、後ろの右足に体重をかけてください。ふくらはぎに力がかかるのを感じたら、10秒間じっと静止します。次に左右の足を入れ替えて、次は左足に体重をかけて再び10秒間じっと静止していきましょう。
このふくらはぎストレッチを交互に3セットを毎日寝る前に行っていくだけでも、血流が改善されてくるので、冷えからの足の裏の熱さを感じることは減ってくるはずですよ。
足首回し、股関節回し
がっつりとしたストレッチを行わなくても足首を回したり、股関節を回したりするだけでも血行促進に繋がってきます。
足首回しは椅子や床に座って両足をまっすぐに伸ばし、時計回りに10回、反時計回りに10回ずつを左右ともに3セット行ってみましょう。さらに効果を感じたい場合は、ふくらはぎをもみながら行ってみてくださいね。
次に、股関節回しについてお話していきます。股関節回しはつま先を正面に向けて直立姿勢をとります。股関節を意識しながら片足で立ち、上げた足を大きく回していきましょう。左右の足で内回し、外回しをそれぞれ10回ずつ3セットを行っていきましょう。
足首回しや股関節回しは簡単にできるストレッチですから、できれば毎日行うようにしてください。寝る前に継続して行うだけでも、血流がよくなってきますよ。
足つぼマッサージ
冷え性による足裏の発熱には、冷え性に効果がある足つぼマッサージを行ってみましょう。冷え性に効果があるつぼは、土踏まずの上にある、足の指を曲げたときにできるくぼみの「湧泉(ゆうせん)」。指で痛いけれど気持ちがいいという力加減で刺激をしていきましょう。
また、足裏のちょうど真ん中にある「足心(そくしん)」というつぼも冷え性に効果があると言われているので、指や足つぼ棒などで丁寧にマッサージをしてみてください。
ふくらはぎエクササイズ
ふくらはぎの筋肉は血液を心臓に送り返すのに重要なポンプの役割を持っています。そのため、血行不良で悩んでいる人はふくらはぎを鍛えることも忘れてはいけません。
手軽にふくらはぎを鍛えるエクササイズとしては、つま先立ちをひたすら繰り返すこと。ただし、かかとを床につけてはふくらはぎへの負荷が弱まってしまいます。なるべく、かかとは床につかずに、ギリギリ浮かした状態で何度もつま先立ちを繰り返すようにしましょう。
ふくらはぎエクササイズはいつでもどこでも行うことができますし、立ち仕事をしている人はむくみ防止にも最適ですよ。
足の裏が慢性的に熱い場合は「体質改善」を頑張ろう
慢性的に足の裏が熱い場合は、血行不良による隠れ冷え性である可能性が十分にあります。そのため、自分自身が冷え性であることを自覚することも大事です。そして、慢性的に足の裏が熱いのであれば、体質改善を試みることも必要。
慢性的な冷え性を改善するには、適度な運動を行って下半身に筋肉をつける、ストレッチをして血液の流れを良くするように心がけるといったことも大事です。また、お風呂はシャワーではなく湯舟につかったり、足を冷やさないように足湯を取り入れてみたりすることも必要なことです。
足の裏が熱い場合は冷やすのではなく、身体を温める行動をとろう
足の裏が熱いからと言って、身体を冷やすのはもっての外です。冬はもちろん、夏場であっても冷たい飲み物は避けて、身体を温める飲み物や食事を積極的にとるようにしましょう。また、寝る前は腹巻をしてみたり、着圧ソックスを履いてみたり、身体の血流を促す行動をとることで、ほてりが和らいでくることが多いですよ。普段の生活の中に、温活をぜひ取り入れてみてくださいね。
赤ちゃんの足の裏が熱いときって異常があるの?
赤ちゃんの足の裏が熱いときは、何か異常があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。実は、赤ちゃんの足裏は赤ちゃんの身体の状態が分かりやすくなっていると言われています。
特に赤ちゃんの足の裏がぽかぽかで熱いときは、眠るために手足に血流を集中させて身体の内部の温度を下げている状態です。足の裏のぽかぽかが持続すると、段々としっとりとし始め、足の熱は逃げていくので問題はありません。
赤ちゃんに限らず、人は眠る前に体温を下げて溜まっている熱を手足で放出して温度調節をしています。しかし、手足のほてりだけではなく、首や身体まで汗をかいているときは体温調整ができていない証拠。手足以外も熱くなっている場合は、着ている服を脱がして熱を逃がしてあげたり、赤ちゃんに注意を払ってあげてくださいね。
最後に
足の裏が熱いと眠れなくて辛いですよね。しかし、足の裏だけが熱いのは身体からの何かしらのサインです。しかし、そのまま放置していては自分がつらいだけです。ぜひ、身体からのサインを素直に受け止めて、病院にかかったり、体質改善に努めたりするようにしましょう。