十二支が示す方角・季節とは
2つの図を見ると子は深夜で寒く静かな感じ。
時計回りに卯のあたりでは夜が明け季節では暖かくなり、午のあたりでは一日でもっとも太陽が接近し季節も暑い頃、そして酉のあたりは夕方で西日が照りそろそろ日没、季節なら収穫と次の季節の準備というところでしょう。
このように十二支を追っていくと1日の流れや季節を感じることができます。
以上のことを踏まえて十二支の一つ一つはネズミやウシではなく植物の成長と関係があることを説明しましょう。
十二支は植物の成長の例え
十二支は植物の成長に例えられています。
- 子・・・孳(じ)、ふえるという意味です。種の中に新しい命が発生する時です。
- 丑・・・紐(ちゅう)、種に中に生じた根がまだ土の中でくねっている状態です。
- 寅・・・螾(いん)、動くという意味で地上に芽が伸びてきた状態です。
- 卯・・・冒(ぼう)、植物が発生して茂るさまです。
- 辰・・・振(しん)、植物の活力が旺盛な状態です。
- 巳・・・已(し)、植物が繁栄して極限状態です。
- 午・・・忤(ご)、分岐点で衰えの傾向が見られる状態です。
- 未・・・味(び)、花は種を付け木には果実が実る頃です。
- 申・・・呻(しん)、果実が熟し、稲穂が金色になる時です。
- 酉・・・緬(しゅう)、収穫物する最盛期な状態です。
- 戌・・・滅(めつ)、植物は役割を終え枯死の状態です。
- 亥・・・閡(がい)、次の種が土中で春を待っている状態です。
子は孳、丑は紐などのように十二支の文字が一箇所入っている漢字や同じ読み方で当ててある漢字もあります。
土中の種が根を張り、芽を出し成長し、やがて花を咲かせ実がなり我々はそれを収穫し、そして次の年の準備をする。
十二支にはこういった流れがあるのです。