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最愛のペットの死。動物にも魂はある?また逢える?答えはYES
長寿の亀以外のほとんどのペットたる動物は、人間よりも寿命が短い。長年連れ添ったペットの死は家族の一員を失うのと同じ。家族仲が悪ければむしろペットの死のほうが悲しいという人も昨今は多いであろう。
■動物に魂はあるの?
人の死後、魂の行方についてはさまざまに語られていて再会を心から信じられる人も多く慰めになる。しかし、動物については宗教によっては「魂はない」と言い切るものもあり、それが真実ならば残された人間側としては寂しいというほかない。
さらには「いや、あの子が夢に出てきた」「もう死んで何年も経って、引っ越しもしたのに、たまにあの子の匂いがする」などの不可思議な現象から「動物も魂があるのでは?」と思い始めた人も多いようじゃな。
結論を先に言うてしまうと、動物にもやはり魂はあるようじゃぞ。が、それは人間とは異なる宇宙の法則の中で存在しており、動物の肉体の死後の魂は人間の魂とは異なる経過を辿るようなのじゃ。
■動物の魂はどこからきたのか?
動物の魂は動物として肉体を授かりその中で多くの場合は人間より短い寿命をまっとうする。死後には「人間とは異なる経過を辿る」が、実は動物の魂も人間の魂も「どこからきたのか」は同じ。宇宙の一なるもの、神と呼ばれることの多いすべての魂の源である。昨今の呼び方はワンネスや不二元、「それ」などがあるのう。
人間はすべてその魂の源の一部であり、動物もまた源の一部であるところまでは同じ。そして、この世には一つの魂が一つの肉体を授かり、肉体の寿命が尽きれば肉体は土に還るところまでも同じ。
■動物の魂が還るのは『類魂』まで
★人間の魂は『源』に戻ることがある
人間の魂は生前にどのような生き方をして死後の世界についてどう思うていたかで、肉体を失った後の行き先にはいくつかバリエーションがある。天国や地獄を説く宗教を心から信じていたのであれば、死後にそのような別世界に行くこともある。それらは生前の想いと、天国や地獄をかつて考えたほかの魂達の集合想念によるいわば「幽界」じゃな。幽界に行った魂はそこでしばらく過ごしながら人生を振り返り、思い残しをなくすためまた生まれ直す魂がほとんどのようじゃ。
生きている間に悟りを得た者は、そのような幽界には行かず、すぐに宇宙の源に立ち返る。現世での己の人生という長い夢を観ていたことに気付き、目覚めて永遠の安らぎに立ち戻る。
★動物の魂は人間が無理に引き留めれば『幽界』まで。解放されれば『類魂』までは還るが源には還らない
動物の死後、動物の魂は、人間で言うソウルグループのような『類魂』に戻る。これはどうやらこの世でいうところの「哺乳類」「鳥類」などの分類になっているようなのじゃ。品種まで分かれるなどという話はさすがに聞いたことも見たこともないが、例えば「犬には犬の天国がある」とはよく言われること。となれば、ウサギにはウサギの、文鳥には文鳥の天国もあるのか?となるが、ウサギと犬は哺乳類であるゆえ同じ「哺乳類の天国」文鳥はインコとも鷹とも同じ「鳥の天国」で平和に暮らすのであろうか。
しかし、動物は人間のような煩悩を抱かず生まれてから死ぬまで人間でいえば「悟った」状態。ゆえに「犬の天国」と言っても犬の幽界があるわけではなく、ゆえにそこが天国だったり地獄だったりもせぬようじゃ。犬やウサギやフェレットなど哺乳類のペットたる動物から、同じ哺乳類である海洋生物のイルカやクジラの魂とも同じ『類魂』に還るのじゃ。
しかし、飼い主があまりにその動物の死を受け入れず嘆き悲しんでいると、類魂に戻れず飼い主の想念世界に留まることがある。夢に出てきたり気配がしたりするのはそれが原因じゃ。あまりにも心配、あるいは前に進んでほしい場合には人間の輪廻転生の如く、また逢えるように同じ動物に生まれてくることもある。多くの場合は、犬は犬に、猫は猫に、鳥は鳥に生まれるが、人間の長い輪廻転生のサイクルに合わせて生まれ変わる場合には、西部開拓時代には愛馬だった魂が今世では飼い犬に、などと種族を越えることもあるようじゃぞ。
※なぜなのか分からぬが「猫」と一部の哺乳類には例外があり、人間と共有する幽界、魔界のようなところに長く留まることがあるが。詳しくは猫は異界の生き物(2)猫は魔物?天国に行かない? ですでに話しておるぞ。
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