(3)身近な男性に恋愛相談してはいけない理由4選
ここまで、身近な女友達に恋愛相談をしてはいけない理由を話してきたけれど、最後となるこの(3)では、男友達を筆頭に「身近な男性」もまた、恋愛相談をしてはいけない相手だということ、その理由を話していこうと思う。
これは、本当は世の中の多くの男性が思っているはずなんだけど、彼らは真実は決して口にしない。だって、真実を告げたところで悪者扱いされることはあれ、感謝されることはないからだ。そして、最悪は嫌われるし、よくても二度とその女性からは恋愛相談をしてもらえなくなってしまうからね。
だけど、僕は幸いここでは匿名だし、これを読んでる君とリアルの世界で出逢って恋愛相談を受ける可能性は、年末ジャンボ宝くじに高額当選するような確率だろうから、安心して男が隠している本音をぜんぶ暴露してしまおう。
■多くの男は基本的に「下心」を抱いている
男性に相談する場合でも、もちろん女友達と一緒で相手が君の幸せを心から願いつつ、何の下心も君に抱かない聖人君子だという確信があるなら、あけすけにいろいろ話してもかまわない。
だけど、やっぱり多くの男は、君が思っている以上にガキで女性の考え方が理解できなくて、なおかつ生物として「オス」である以上、自分のテリトリーにいて心を開いて恋愛相談などして隙を見せてくる「女=メス」に対して何の下心も持たないのは難しいのが普通なんだ。
だけど、彼らはその本能をひた隠しにして、身近な女性から恋愛相談をされたら、親身に話を聞くだろう。でも、そこにはやはり理由があるし、そしてそんな彼らに相談してしまうことにはいくつもリスクがある。女友達に話すのとはまた違った問題が起きてくるんだ。
じゃあ、その問題を4つにまとめてみよう。
■身近な男性に恋愛相談してはいけない理由4選
1.うわさが広まる
女性同士では「恋バナ」をするのはごく普通のことだと思う。自分のことだけでなく、会社や学校の誰が誰と付き合っているとか別れたとか、どんなアプローチをされたとか。
でも、なぜだか多くの女性は、男も集まると誰が誰が付き合ってる、もうヤッたのか……と、恋愛絡みの話をしていることをあまり意識していないように思う。大人の男が集まったら、仕事かゴルフか、女の話をしてもせいぜい奥さんの愚痴かキャバ嬢やホステスの話と思っているかもしれない。
実は、ふだんどんなに立派な肩書で偉そうな顔をしていようと愛妻家や子煩悩の模範的なパパの顔をしていようと、男の多くは、中学生の男子が集団で「あいつお前のこと好きなんだってよ」「やめてくれよあんなブス」と、通学路でお互いに蹴りを入れつつふざけあってた頃と、精神年齢はあまり変わらない。
そして、前にも話したと思うけど、男はいくつになっても基本的にモテたくてしかたない。周囲の女性とちょっとでも他の男たちより特別扱いをされたら、舞い上がって自慢の1つもしたくなる。
もし、身近な女性に「恋愛相談」をされたら、その男は確実に自分が「恋の上級者としてアドバイスを求められた」とはしゃいで、絶対に黙っていると誓った舌の根も乾かぬうちに、男同士の飲み会では「俺、こないだ○○に恋愛相談されちゃって」とドヤ顔で語り出すだろう。
特に女性は、ターゲット男性のことをよく分かるだろうからと、ターゲット男性の周囲の男性に相談をしがちだけれど、それはあっという間に本人の知るところとなる。当然、その恋の前途は多難になる。
あるいは、社内や同じコミュニティ内の相手に相談はしなかったとして、恋に問題は生じないとしても、自分が信じて相談した男性が、どこかで自分の親友やもしかすると恋人、奥さんにその話をしているとすれば、気分のいいものではないだろう。
2.ミスリードされる
そして、実害があるのがこのミスリードされてしまうパターンだ。ただ話を聞くだけでなく、男はどうしても話に結論を出したがるから、恋愛相談にはその恋がうまくいくようにと、ありがたいアドバイスをしてくれるだろう。
男性の気持ちは男性のほうがよく分かる。だから、女友達のアドバイスより有効……かと思いきや、実はそうとも限らない。男の恋愛観も、十人十色だからだ。
ターゲットの男性と真逆の恋愛観の男性に恋愛相談をすれば、実践すれば逆効果となるアドバイスをもらってしまうだろう。相談した相手が自分の好みで「女の子はちょっとくらい天然なほうが可愛い」と言ったのを鵜呑みにして天然を装ってみたら、ターゲットの男性はキリッとした女性が好きで、印象が悪化するかもしれない。
女性から言い寄られるのが好きなタイプの男性が「何度も告白すれば根負けして付き合ってくれるよ」と言ったからと、フラれた相手に再度アタックしたら、ストーカー扱いされるかもしれない。ターゲットの彼と異なるタイプの男性のアドバイスを聞くくらいなら、いっそ占いのほうがマシかもしれないね。
3.不愉快な思いをする
男は結論を出したがる。だから、君が本当は相談しても「ただ話を聞いてほしい」場合、相手が早々に話をまとめて結論を言おうとするので、イライラするかもしれない。
それどころか、相談をされることで男はなぜか殆どの場合、自分が「上の立場」に立った気分になってしまうから、ふだんはいい男友達なのに、なぜか急に上からものを言うかもしれない。「おまえってやつは~~~だから、うまくいかないんだよ」などとお説教されて不快な思いをするかもしれない。
あるいは、恋愛相談ともなると、それなりに話をしっかり聞かないといけないから、短いランチタイムやLINEでチマチマとやりとりをするわけにはいかない。「じゃあ飲みに行こう」とサシ飲みになることも多いだろう。
そうなると、男の多くが残念ながら勘違いをする。「この女、恋愛相談にかこつけて俺と飲みたいんだな」あるいは、自分に気がないと分かっていて「飲んで酔ったら、お持ち帰りコースかな」とあわよくばを期待する。そして、当然、他の男に惚れている女性は相談相手の男の下心に気付けば嫌悪感を抱くことになるわけだ。