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通貨リセット
BRICS、貿易における米ドル離れを公式に表明
アメリカドル覇権、ペトロダラー終焉の時代がついに、本当にやってきた。※ペトロダラーについては過去記事参照。通貨リセット（1）最近よく聞く『ペトロダラー』ってなんのこと？【Kuの世界の動向】
今週、8月22日から24日まで、全世界が注目するBRICS首脳会議が南アフリカで開催された。焦点は、自国通貨の開発と潜在的な拡大の両方だった。
前評判通り、BRICSは貿易決済のために米ドルを正式に放棄することになった。
この動きは数カ月後の米ドルのパフォーマンスに大きな影響を与えるとみられる。
さらに、BRICSには2024年までに6カ国が参加予定。2024年1月の時点で、サウジアラビアとアルゼンチンの加盟は決定している。
参考：BRICS to Officially Abandon US Dollar
注目のロシア大統領プーチンの発言は？
日本のマスメディア、G7に加盟しているような西側のメディアは信用ならないから、ロシアのメディアとアラブのメディアを情報源にしてるよ。
それによると……。
・プーチン大統領はBRICSサミットでビデオリンクを通じて演説。
★なぜ現地に行かなかったのか？
プーチンはウクライナ侵攻に絡んで国際刑事裁判所（ＩＣＣ）から逮捕状を出されている。南アフリカはＩＣＣ加盟国なので、拘束の可能性がゼロではないから、ラブロフ外相を派遣することにして自身はオンライン参加にしたそうだ。
さらに会場で流されたときに別人がロシア語吹き替えをしていたという珍事が起きて「プーチンのビデオが流れているけれど、声が違う」と、ざわついたそうだ。
・・・何を言ってるか分からねえだろうが……。僕も書いていてよく分からないけどニュースソースにそう書かれている（苦笑）
まあいろいろ謎はあるけど、プーチンのすべての発言はビデオメッセージによるもので声は違ったけど本人の発言で間違いないらしい。ということで、大事なその内容について。
・プーチンは米ドルの世界的な役割が失われつつある「客観的かつ不可逆的」なプロセスを強調。
・脱ドル化の勢いが増しており、BRICSメンバーは相互取引でのドル依存度を下げようとしている。
・BRICSの5カ国のメンバーは新たな世界経済のリーダーになりつつあり、彼らの累積シェアは26％に達する。
・購買力平価ではBRICSは先進7カ国を上回り、世界経済の31％を占める（G7は30％）
・過去10年間でBRICS加盟国間の相互投資は6倍に増加し、世界経済への投資総額は倍増、累積輸出額は世界全体の20％を占める。
参考：De-dollarization is irreversible – Putin
世界貿易におけるドルの支配は終わる プーチン大統領、BRICS首脳会議で語る
情報ソースが一つだけ、しかもロシアメディアだけだとそれもまた偏りがあるかもだから、アラブメディアも確認してみた。
Dollar’s domination of world trade will end, Putin tells BRICS summit（世界貿易におけるドルの支配は終わる プーチン大統領、BRICS首脳会議で語る）の記事によると、
・プーチン大統領はBRICS諸国間の貿易のドル支配の終焉を述べた。
・BRICS首脳会議で、加盟国が貿易を自国通貨に切り替える議論と新開発銀行の役割を強調。
・プーチンは「脱ドル化の勢いが増している」と述べたが、逮捕状のためビデオで演説。
・BRICSは新興経済大国による欧米主導の秩序に対抗し、発言力を主張。
参考：Dollar’s domination of world trade will end, Putin tells BRICS summit
情報ソースは違っても、このあたりは大体一緒だね。
ブラジルはロシアの思惑とは対立気味？
ただ、アラブメディアのほうでは、ブラジルの大統領がプーチンとは別の見解を示していたみたいだ。
翻訳：プーチンがドルを拒否しているにもかかわらず、ブラジルのルーラ・ダ・シルヴァ大統領は、BRICS共通の貿易通貨は、あくまでも新興国間の貿易を緩和することを目的としていると述べた。「われわれはG7やG20、アメリカに対抗したいわけではない。「私たちはただ、自分たち自身を組織化したい」ルーラはまた、他の国々が同盟に参加することに賛成であり、新メンバーの候補としてインドネシアを挙げた。
参考：Dollar’s domination of world trade will end, Putin tells BRICS summit
今後、ブラジルとロシアの関係がどうなるかは少し注目しておいたほうがいいかもしれない。
続く。
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