現世の悩みで疲れ果てたら『大日如来』のご加護で悟りを【辛口オネエの密教雑談(8)】

現世の悩みで疲れ果てたら『大日如来』のご加護で悟りを【辛口オネエの密教雑談(8)】

今回は、未年と申年の守護仏様とされてる『大日如来』についてね。

■あらゆる災厄や苦難を取り除く全知全能・万能の仏様

梵字「未(ひつじ)・申(さる)年生まれ」のところでも話したけど、

“『大日如来』って密教の最高位の仏様で、宇宙そのもの。
あらゆる災厄や苦難を取り除いて、平和と繁栄を約束してくれる”

んだけど、実は一般庶民からはそれほど熱心に信仰されてきてはいないのね。

すんごい偉いのよ?
宇宙すべてを表してて、たくさん仏様が描かれた「曼荼羅」ってのの真ん中にドーン!と鎮座してるのが、この大日如来さまなのよ?
神仏習合だった時期には、天照大神(アマテラスオオミカミ)と同一視されてたなんて説もあるくらいよ?

それでもイマイチ、巷の信仰の対象にならなかったのは、愛とかお金とか知恵とか権力とか、特化した「ご利益」を謳ってないからかしらね。

でも、特別に「叶えたい願い」や「伸ばしたい能力」があるとかじゃなくて、

・悩みや苦しみのない、平和な暮らしがしたい
・人並みの幸せが欲しい、幸せな日々が続いて欲しい
・どんなときでも心穏やかでいたい

みたいな、欲望とも願いとも言えない、「人としてこの世に生を受けたからには、最低限これくらい満たされてもいいんじゃない?」ってところまで引き上げてくださるの。

だから、「今の生活が苦しくて、夢や目標どころではありません」だから「どんなご利益を願っていいのかわかりません!」って人にこそ、ありがたい仏様なのよね。

■現世利益以上のもう一つのご利益は「悟り」

さらに言えば、大日如来って

・無限の慈悲の力で悩みや災いから救ってくださる『胎蔵界大日如来』
・悟りへの道筋をつけてくださる『金剛界大日如来』

ってご利益別で仏像でも絵画でも、描かれて方に2通りあるのね。現実にはどっちを拝むかでご利益も違うって言うけど、いずれも大日如来さまには変わりないから、一般庶民としては気にしないでいいと思うの。(こんなこと言うとまたその筋から怒られちゃうかもだけど・・・)

で、大日如来さまのご利益では「悟りへの道筋をつけてくださる」ほうが、実はすごく有難いと思うのよ。現世利益に囚われなくなれば、あらゆる悩みは消えるでしょ?あとは、引き寄せの法則的にも(って悟りから遠いこと言っちゃうけど)不足に目を向けなくなれば、自然に必要なものは与えられる・・・って素敵な「願わなくても叶う」サイクルに入っていけるしね。

現世利益は全て満たされちゃった幸運なお金持ちさんが、最後にたどり着きたい人生のゴールとして「悟り」を目指す場合も、助けてくださるわ。

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