葉酸の効果とは?妊活や肌荒れにも効果あり?不足・取り過ぎによる体への影響

葉酸の効果とは?妊活や肌荒れにも効果あり?不足・取り過ぎによる体への影響

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葉酸の効果について、具体的にご存知でしょうか?妊娠初期に摂取すると良いと言われる葉酸ですが、実は妊娠を意識する1ヶ月前から摂取した方が生まれてくる赤ちゃんの発育が促進されるそうです。つまり、葉酸は妊活に効果があるということですね。それでだけでなく、肌荒れやうつ病にも効果があるのだとか…。そこで今回は、葉酸の働きや効果、葉酸が不足しやすい原因や取り過ぎによる体への影響など、「葉酸」の気になる疑問について色々と調べてみました。

葉酸とは?

サプリでもよく見かける葉酸ですが、そもそも「葉酸とはなんですか?」と思っている人も多いと思います。葉酸とは、水溶性のビタミンB群の一つで新しい赤血球を作ったり、妊娠初期の活発な細胞分裂に行われる際、DNAなどの合成に重要な働きをします。葉酸は主に2つの働きがあり、それぞれ私たちの成長に深く関わっています。

葉酸の働き:DNAなどの核酸を合成する

葉酸はタンパク質や細胞を作る際に必要なDNAなどの核酸の性合成を促進し細胞の生産や再生を助けることから体の発育に深く関係しています。特に妊娠初期は細胞分裂が活発なので葉酸を摂取することで胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクを減らしてくれます。

葉酸の働き:赤血球のヘモグロビンの合成を助ける

葉酸の主な働きの二つ目は赤血球のヘモグロビンの合成を助ける働きです。ヘモグロビンは酸素と結合して血液と一緒に全身を巡りながら体の各組織に酸素を届けると同時に細胞内の不要な二酸化炭素を集める働きをしています。

 

 

葉酸の効果とは?

葉酸の働きがわかったところで、次は葉酸の効果を見ていきます。

葉酸の効果①肌荒れを防いでくれる

葉酸の効果とは?

葉酸は細胞の生成を助ける働きがあるので新しい肌を生み出す効果があります。そのため、肌荒れを防いでくれたり、アンチエイジングできたりと美肌へ導いてくれる効果があります。

葉酸の効果効能②認知症に効果的

最近の研究で葉酸が認知症に効果的ということがわかりました。普段から葉酸を摂る人はそうでない人に比べて認知症の発症率が半分だったというのです。しかし、なぜ葉酸が認知症に効果を示すのかのメカニズムはわかっていませんが、葉酸を摂ることで認知症だけでなく、高齢者の様々な精神疾患に効果があることがわかっています。

葉酸の効果③うつ病の改善

葉酸の効果とは?-2

葉酸は神経伝達物質などの合成にも深く関わっていることから、葉酸を日頃から摂る人はうつ病の発症リスクが低いという結果があります。また、うつ病患者の4人に1人は葉酸不足と言われるほど、うつと葉酸には深い関係があることがあるのです。特に現代はストレス社会と言われているので、ストレスが多いと感じる人ほど、葉酸不足にならないように注意してうつ病リスクを減らしましょう。

葉酸の効果④胎児の発育を促進

おそらく、葉酸と聞けば妊婦さんに必要な栄養素というイメージがあるかもしれませんが、その理由をはっきり知っている人は少ないかもしれません。妊婦さんが葉酸を摂った方が良い理由としては、葉酸は発育や成長を促進する働きがあることから二分脊椎症や神経管閉鎖障害の発症リスクを下げる効果があるためです。

葉酸の効果⑤妊娠初期の葉酸は自閉症障害リスクを下げる

妊娠開始4週間前から妊娠8週の妊娠初期に葉酸を摂取すると生まれてくる赤ちゃんの自閉症障害リスクを下げるということがわかっています。しかし、だからといって必要以上に葉酸の取り過ぎはかえって逆効果なので、くれぐれも取り過ぎないように気をつけましょう。ちなみに、妊婦さんに推奨されている葉酸は1日400μgとされています。

葉酸の効果⑤女性も男性も妊活に効果的

葉酸の効果とは?-3

「妊娠」を意識したときから摂る方が良いとされる葉酸は妊活にも大変効果的です。具体的には妊娠の1ヶ月以上も前から摂り始めると良いのだとか。というのも、赤ちゃんの発育異常は妊娠初期に発症するリスクが高いのですが人によって妊娠に気付く時期はバラバラ。万一、妊娠初期を過ぎて妊娠が発覚した時でも問題ないように妊活を意識したら葉酸の摂取は忘れずに。ちなみに、妊活中の葉酸は女性だけでなく男性にも効果的で、男性が積極的に葉酸を摂取することで精子の染色体異常に良い影響を及ぼすと言われています。なので、葉酸は妊活に励む男性にも女性にも必要な栄養素ということです。

 

 

葉酸が不足する原因は?どんな影響があるの?

これまで葉酸の働きや葉酸の効果についてご紹介しましたが、葉酸が不足すると体にどんな影響があるのかを見ていきます。また、葉酸が不足する原因についても調べました。

葉酸が不足すると疲労が出たり貧血になったりする

葉酸が不足する原因は?どんな影響があるの?

葉酸が不足するといつも以上に疲れやすくなったり、貧血の症状が出たりします。葉酸不足でこれらの症状が出る原因としては、野菜不足や葉酸を多く含む柑橘類の摂取不足など、偏った食生活が原因で赤血球が作られないためと言われています。酷くなると目眩や呼吸困難、肌の蒼白など、決して軽い症状では済まないので葉酸不足には気をつけたいところです。

葉酸が不足すると妊婦さんの貧血が酷くなる

妊娠中は赤ちゃんの成長にいつも以上にたくさんの血液が必要になるため、妊婦さんは貧血になりやすい時期。そんな時に葉酸が不足すると重度の貧血に悩まされることになり病院のお世話になってしまうことも。そのため、妊婦さんは食事だけでなくサプリメントで葉酸をプラスして摂るのがおすすめです。

葉酸が不足すると下痢を引き起こす

葉酸が不足する原因は?どんな影響があるの?-2

葉酸が極度に不足すると下痢を引き起こし、その結果体重が減少したり、舌が赤く腫れて味覚も感じにくくなります。更に進行すると口内炎がたくさんできたりと消化器系の粘膜トラブルも目立つようになります。

葉酸が不足すると記憶障害や不眠症になる

葉酸は神経伝達物質の合成にも深く関係しているため、十分な量の葉酸は認知症やうつ病を予防しますが、反対に不足すると記憶障害や不眠症といった精神面での症状にも悩まされるようになります。

このように、葉酸が不足するとただの貧血では済まないことも多いので日常的に葉酸を意識して取り入れたいですね。では次に葉酸を多く含む食物についてご紹介します。

 

 

葉酸を多く含む食物は?

サプリで葉酸を摂るのもおすすめですが、日常的に葉酸を多く含んでいる食物を食べることで葉酸不足を防ぎたいですね。そこで、野菜・フルーツ・魚介類で特に葉酸含有量が多い食物をご紹介したいと思います。

葉酸食物:野菜編

葉酸を多く含む食物は?

・枝豆(生):320μg
・枝豆(冷凍):310μg
・からしな:310μg
・枝豆(茹で):260μg
・しいたけ(干・乾):240μg
・アスパラガス:220μg
・パセリ:220μg
・ほうれん草:210μg
・春菊:190μg
・たかな:180μg
・ルッコラ:170μg

葉酸食物:フルーツ編

葉酸を多く含む食物は?-2

・ドリアン:150μg
・ライチ:100μg
・いちご:90μg
・パッションフルーツ:86μg
・アボカド:84μg
・マンゴー:84μg
・アセロラ:45μg
・ドラゴンフルーツ:44μg
・パパイヤ:44μg
・さくらんぼ:42μg
・ラズベリー:38μg

葉酸食物:魚介編

葉酸を多く含む食物は?-3

・うなぎ(きも):380μg
・うに:360μg
・あゆ:280μg
・かたくちいわし:230μg
・さくらえび:230μg
・あわび:130μg
・かずのこ:120μg
・あんこう(きも):88μg
・ほたて:87μg
・いかなご:75μg
・しらうお:58μg

葉酸の取り過ぎによる体への影響や副作用は?

では反対に葉酸の取り過ぎによる体への影響ってあるのでしょうか?また、葉酸を食べる事によって副作用は出るのかも調べました。

葉酸を食べることで副作用は出ない

葉酸の取り過ぎによる体への影響や副作用は?

結論からいうと、葉酸を食べることで副作用が出る心配はありません。というのも、葉酸は医療品ではなく水溶性ビタミン。そのため、薬の副作用でよくある吐き気や消化不良などの心配はありません。しかし、葉酸の取り過ぎは何かしらの影響があるので注意が必要です。

葉酸の取り過ぎは発熱する?

葉酸を一度に大量にとってしまうと発熱してしまう可能性があります。まさか葉酸の取り過ぎで発熱するとは想像もしませんよね。

葉酸の取り過ぎは蕁麻疹がでる

葉酸の取り過ぎによる体への影響や副作用は?-2

葉酸の取り過ぎは蕁麻疹を発症させる可能性があることがわかっています。他にも、腹痛や下痢といった影響もあるので一度に大量に摂取するのは気をつけましょう。

妊娠後期に葉酸を取り過ぎると小児ぜんそくのリスクも

妊娠後期(30〜34週)に葉酸を取り過ぎると、生まれてきた赤ちゃんの小児ぜんそく発症率が25%も増加したという結果もあるということなので、妊娠後期の葉酸の過剰摂取は控えた方が良いでしょう。小児ぜんそく発症リスクは1日に葉酸を1000μgも摂取した場合ということなのであまり心配する必要はありませんが、取り返しのつかない妊娠中は気をつけた方がいいですね、ちなみに、妊娠初期には積極的に取りたい葉酸ですが、妊娠初期に摂取したい葉酸は1日に400μgで、キャベツなら約1/2個、ほうれん草のお浸しなら約4皿分になります。

葉酸の取り過ぎは確かによくありませんが、通常の食事で葉酸を取り過ぎることはまずないと思って良さそうです。しかし、サプリメントで葉酸を摂取している場合は用量を守って過剰摂取にならないように気をつけてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、葉酸の働きや効果、葉酸食物一覧、不足した場合や取り過ぎによる体への影響についてご紹介しました。参考になれば幸いです。

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