ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第10回 ダンプカーより重い男

ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第10回 ダンプカーより重い男

いい感じの男性に出会ったにもかかわらず、誘い方すら忘れてしまったデート。
それならばまず身近にいる男性を誘ってデートに慣れよう!という荒療治デート支援コラム。
さて、今回登場する身近な男性は・・・?

第10回 ダンプカーより重い男

今回は「重い男」の話。
もちろんマワシが似合うでっかい男性を指すわけではない。

「ぼく、いつも付き合う女の子に『重い』って言われちゃうんですよね・・・」

午後二時、可愛らしいカフェ。お喋りな小鳥ちゃんたちで賑わう店内。
対面のフカフカソファでお茶しながら、彼はぽつりと呟いた。
・・なんて捨てられらた子猫感。なんて泣き濡れたピエロ感。

うおおおおお。どんだけ冷遇されて生きてきちゃったんだよ、お前。
うんっ。元気づけねば。そうしよう。しかし。うん。これ。コメントに困るやつだね。
あれ。どう励ましてやっていいのか、わからないね・・・。
あ。これが、「重い」ってやつか。今まさに。体感してまっす。
・・・・・。

ダンプカーより重い男とは。
このように無自覚に相手に負担をかけてしまい、素直すぎるがゆえ、直球すぎるがゆえ、つい女性を束縛したり追いつめたりしてしまう恋愛観の「重い」男性を指す。

悪気がない、というのがなんともはや。
それにしたって今時「重い男」ってどうなのだろう。
草食系男子、クリーミー系男子、仙人系男子、カフェオレ様。
さまざまな意味のわからぬ、フワ~~っとした○○男子が横行する現代にありながら、彼らは地を這いずり回る泥臭さしか持ち合わせてない。

「死ぬときは一緒がいいな」「絶対に結婚しようね」「俺が君を守るよ」など、狂気とも取れるセリフをさらりと口にする彼らは、スペクタルな映画でも
見過ぎてしまっているのだろうか。愛情表現がストレートすぎる。
うーん、いちいち命がけにならんでも。夢見すぎる大人は困ったものである。

まぁ。干物女の中には一度でいいからマジに、命がけに愛されたい、
スカした男はもうたくさん!重い男熱烈大歓迎~!な方もいるかもしれない。
「ダンプカーより重い男」とのデートについて想定していこう。
第10回 ダンプカーより重い男

出典:NEVERまとめ 「死にましぇん」ってなんですのん?

♡お誘いポイント♡

1.みんなで居酒屋で恋バナだ!
2.二回目のデートは覚悟の上で
3.その気がないならマックへGO

どんなに魅力的なお相手でも、「重い男性」は甲種危険物取扱者(危険物取り扱いのエキスパート)ですら扱いに手こずる、極めて危なっかしい生き物である。
うっかり手荒なマネでもしようものなら、あっという間に爆発・炎上・ドロドロの三重苦。
ヘタな気持ちで手を出さないのが鉄則である。
ストーカーまがいの片思い男、お付き合い中のめんどくさい彼氏・・
「重い男」と言ってもいろいろなタイプがいるが、今回は「好きになった人が重いタイプ疑惑・気弱な男」だった場合を想定しよう。

重い男とのデートはたとえばこんな誘い文句で。
「ねぇ今からみんなで飲みに行くんだけど、あなたもついでに来る?」

第一戦は、グループデートがオススメだ。
いきなりの2ショットは相手に過度の期待を抱かせてしまうためよくない。
ちょっとだけ雑な誘い方で彼を召喚しよう、場所は賑やかな居酒屋を指定する。
みんなで恋バナをして彼の恋愛観をそれとなく探るのである。

「彼女との電話は1日3回かな。 好みのタイプは僕のこと好きになってくれる人で・・結婚は、子供も欲しいし絶対にしたいよね。浮気は死んでも許せないかなっ」

酔った勢いでこんなことを言う男は間違いなく「予備軍」なのでご注意を。

第二戦。やっと二人きりのデートへ。
重い男は、貴方の失言を絶対に見逃さないし忘れない。デート中の言葉選びは慎重に。
「あなたのこと好きかも」「将来の夢はお嫁さん」なんて迂闊な、思わせぶりな発言はしないこと。(もちろん彼にめろめろ、ゾッコンなら止めやしない)
それをやっていいのは年収2000万レベルの商売上手なキャバ嬢だけである。

重い男はロマンチストだ。彼と墓まで一緒になる覚悟があるなら、暮れなずむ海でも、夜景の見えるレストランでも、どこへでも行くといい。
思いやりがあり愛情深い彼は貴方を心底楽しませてくれるだろう。
心ゆくまで、ふたりで愛のさえずりを堪能しよう。

ちょっと遊んでやるか、と目論む貴方。
せいぜいデートはマックで30分間お喋り・・くらいにとどめておくように。
彼のメンタルを傷つけてはいけない。
そもそも、彼の前でデートという単語を使ってはいけない。
もて遊ばれた!と泣き喚かれて困るのは貴方自身である。
一度きりのデートなら、「同じ学習塾の同級生」レベルのお出かけを推奨する。

重い男との恋愛は、0か100だ。
地獄の沙汰も彼次第。お互い想い合えるなら素晴らしいカップルになれるだろう。
世間はそれをバカップルと呼ぶらしいが、私は貴方には幸せになって欲しいのでバカでもなんでも、熱病のような恋愛を自由に楽しめばいいと思う。
それはきっと「軽い男」との恋愛よりもよっぽど有意義なものになるだろう。
干物女たちのご武運を祈る!

〈今回のまとめ〉

♡装備品♡    防弾チョッキ・防犯ブザー・ライオットシールド
♡必要スキル♡  危機管理能力 or 愛情深さ

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