ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第7回 ナゾめく昆虫男

いい感じの男性に出会ったにもかかわらず、誘い方すら忘れてしまったデート。
それならばまず身近にいる男性を誘ってデートに慣れよう!という荒療治デート支援コラム。
さて、今回登場する身近な男性は・・・?

第7回 ナゾめく昆虫男

昆虫男。別に触角は生えていないし、足は二本。ふつうの人間だ。
だいたい彼は一人で行動している。不思議な女を惑わすフェロモンを発しながら。

彼はいわゆるソロ充(リア充の派生語。おひとりさま)の類の不思議ちゃんである。
それなりに他人とうまくコミュニケーションを取れるわりに、いきなりふいっと個人的な用事で帰ってしまったりする。
「トンボ返り」ならぬ「トンボ帰り」が彼の得意技だ。軽く身をひる返し、いつの間にか興味ある方角へと消えていく。これが捕まえられそうでなかなか捕まえられない。

「帰って金魚にエサやるね」「今から海の写真取りに行く」「山手線一周してくる~」
普通の男性が言うとポカンとされそうな発言も、周囲の友人達は
「ああ、いつものことだ」と彼をにこやかに見送る。

飄々としていて。意外に友達も多くて。面白い奴と一目置かれている。
しかし友人達に「あの昆虫男くん、どこ住みでなにやってるの?」と聞くと誰もそれを知らなかったりする。皆が知っているのは、彼が飲み会ではいつもオレンジジュースを頼むことぐらいだ。
色白の肌、きらりと光るメガネ、歌舞伎俳優のようなキレイな顔立ち。
実はイケメンなのに、着ている服はいつもオタク風味のチェックのシャツ。
オシャレにはあまり興味が向かないようだ・・惜しまれるバランス感覚である。

ナゾめく昆虫男とは、なんだか不思議な魅力や能力があるにも関わらず、何を考えているのかよくわからない昆虫のような「おひとりさま」男性を指す。

彼はデートや性的なことなど一切興味がないだろう。
いや、あるのかもしれないがそれをほとんど読み取れないし、想像もできない。
街中でとびきりの巨乳美女とすれ違っても手元の本などに夢中になっていそうである。
彼は今まで想像した男性の中でいちばん手強いかもしれない・・。
「ナゾめく昆虫男」とのデートについて想定していこう。

出典:昆虫探偵ヨシダヨシミ

♡お誘いポイント♡

1.定番のデートスポットは外しておく
2.オモシロ本ソムリエを目指す
3.案外うまくいくかもしれない

ナゾめく昆虫男とのデートに常識は通用しない。
恐らく彼はどんな場所に誘っても、それなりに楽しんでそれなりにお愛想を振る舞いて一緒にいてはくれるだろうが、それではハートを射止めることができない。
どんなことに興味を持っているかしっかりリサーチをして、メールなり、直接話すなり、気さくにデートに誘い出そう。
「記念コイン博物館」「動物化石展示会」「染物体験教室」・・日常ではめったに行くことのない場所へデートに行きたい。彼の好奇心は無限大だ。
他の女性と差をつけるためにも、タウンページを駆使してとびきり面白い場所を探し出そう。

ナゾめく昆虫男とのデートはたとえばこんな誘い文句で。
「あなたのこと好きだから、デートしたいな。川でザリガニ釣りに行かない?」

ちょっとクサいセリフだが、昆虫男にはしっかりと相手に好意を持っていることを伝えておく必要がある。するりと上手に逃げられてはたまらない。しっかりと網で狙いを定めるように、彼をロックオンしよう。
(ちなみに私のイメージではだいたいの昆虫男はザリガニが好きである)

昆虫男とのデートで手を繋いでもキスをかましても、彼は「じゃあね~」と帰ってしまいそれきりになってしまうかもしれない。別れ際に何か面白い本を交換し合おう。
関係性を持続させて相手に自分のことを知ってもらう必要がある。
彼のことを想い、彼が好きそうな本を選ぶ。この時間を楽しめたら幸いだ。
なんでもいい、次に会う口実を作って何度でもデートにトライしよう。

手強い男、と前述したが。
案外彼に「お付き合いしてください」とお願いすると、フランクに「いいよ~」と
想定外の答えが返ってくることもある。
もしくは、「うれしいけど俺彼女いるんだよ~」なんて飄々と返してくることも。

昆虫男の生態はナゾに包まれている。彼の口から「好きだ」と言わせることは至難の技だ。しかし、収穫の喜びはいつも開墾から始まるのである。
彼との恋愛は干物女をイキイキと輝くハンターへと変えてくれるだろう。
うまく逃げられて悔しい思いをするのも一興だ、私も昆虫男には何度も泣かされた。
幻の蝶を追うように、彼との愛の日々を目指してともに旅立とうではないか。
干物女たちのご武運を祈る!

〈今回のまとめ〉

♡装備品♡    虫取り網/タモ/マイクロスコープ/タウンページ
♡必要スキル♡  男のロマンっぽい女心/冒険心

【補足】

「昆虫男子」と言う言葉がすでにあるらしい。見た目がとっつきにくく、女性に対して果敢にアタックをするも女性から全く相手にされない男を指すらしい。
私の唱える「昆虫男」は、「昆虫男子」とは異なる独自の持論であることを記述しておく。

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