ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第0回 あらゆる男性とのデートを想定する

ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第0回 あらゆる男性とのデートを想定する

2015年、新年に立てた目標は「男とデートに行く」。
いい感じの男性に出会ったにもかかわらず、恋愛バージンすぎて誘い方すら忘れてしまったデート。
もはや『奥手』では許されない年齢に泣くアラサー女子へお送りする、新感覚デート支援コラム。

第0回 あらゆる男性とのデートを想定する

キュンコレでコラムの連載をさせて頂くことになった。
しかもお題は「デート」について。完全に私の土俵だ。
初回ということで、まずは自己紹介をさせてもらう。

室屋。年は30歳、関西人。
おぼろ豆腐より脆いメンタルの夫と結婚してはや1年半。
食えない演劇活動、20代上司にこき下ろされるバイト、そして微々たるライターの仕事・・で日々生活をしている。

担当のIさんに自己紹介をした際、
「ご結婚されているということは、干物女子界の女神みたいなもんですね~!」
というフワっとしたコメントを頂いた。
しかしそれは大いなる間違いで、世の中には既婚の干物女も大勢いる。いるのだ。
というか、私だ。とにかく結婚=干物女の大・成・功!という構図は成り立たない。

結婚してから如実に感じていることは、「デート」が出来なくなった。
それは夫ともそうだし、世の中の素敵な男性ともそうである。

夫とは結婚してからというもの、たまに近所のダイエーかEDIONに行くことが二人のデートということになってしまった。しかも2分に1回、「ねぇこれデートだよね?」と確認をとらなければその事実を受け入れてもらえない。
付き合い立ての頃は二人で音楽ライブに行ったりもしたが、あの情熱はライブ会場の奈落の底へと置き去りにしてきてしまったようだ。

また、結婚してからあからさまに男性をデートに誘うことが難しくなった。
軽く「今度○○君デートに誘うかな」なんて言おうものなら、周囲のドヤ顔ツッコミ大魔神たちに「いやいやー!それ不倫ですから!!」と言われてしまう。
いや待て待て。それは正論だろうが、私の輝かしい人生のためにもそんな雑なツッコミに屈するわけにはいかない。

誤解を与えるといけないので先に述べておくが、私はプレイガールではない。
ただいくつになっても幸せな人生を全うしたいだけだ。
そして男性という不可思議な生き物がとことん好きなのである。

第0回 あらゆる男性とのデートを想定する

出典:室屋和美

私だ。惚れ惚れするようなただのオバハンだ。はにかみやがって。
しかしこのリアルデート写真。自分で言うのもなんだが超楽しそうだ。

干物女は「自分からデートに誘うなんて無理!」という方が大半かと思われる。
でも、デートはいいんだ。ほんと。めげずに是非チャレンジしてほしい。
好きな男をデートに誘おう。

メールを打つとき、送るとき、電話をするとき。指が震えるのである。
「私のような脂肪の権化がデートに誘うなんて・・・おこがましい!」
そんな緊張感も私にとっては心の潤滑剤。楽しいんだ。
どんな相手でも好意を持ったらデートに誘う。フラれても気にしない。
(ただ、相手に迷惑をかけてはいけない)

クローゼットに黒い服しかないことが嫌になった。
穴の開いた靴下を全部捨てた。
下着を新調し、伸び放題のあらゆるムダ毛を処理する。
薄くだがメイクをして出かけて。
メールをするためにわざわざカフェに入って何分もうんうん悩んで。
最近いつ大笑いしたか、バクバクしたか、泣いたか、真剣に考え。
年齢と将来を考え。とにかく自分と向き合うことが多くなった。

デートはいい。自分から逃げなくてすむ。そしてときめく。
何も行動を起こさず腐って時間を浪費する日々を思えば、フラれて泣く日も有意義なひとときだ。

運がよければ、時々私のような女でも夢のようなごほうびを頂くことがある。
「なに?なんかきょう可愛くしてるね」
お前は漫画か。でもありがとうじゃあキスさせろ。
マジでこれがあるのでデートはやめられない。

次回からあらゆる男性とのデートを想定して、こんなデートの誘い方はどうでしょうかというコラムを書いていく。うじうじしているヒマはない。
どんな手強い男にも挑んで、共にときめく気持ちとタフな心を取り戻そう。

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