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お笑い芸人が痔をネタにしていますが、実は痔主さんは多くいて日本人の肛門疾患の約80%は痔ですよ。「痔になっちゃった!」なんて友だちに言うようなことではないからみんな黙っているだけ、あなたもそのひとりではありませんか?!恥ずかしい部分だから医療機関にも行きづらいし友だちと情報を共有できないからこそ痔の症状や原因って未知ですよね。今回は誰にも聞けない「痔」をテーマに、痔の種類、痔の症状、痔の原因、痔の治療法、痔の予防法についてまとめます。
痔とは
痔とは肛門周辺が圧迫されて血液が滞ることで起こる病気で、「肛門の皮膚が切れている」「肛門あたりに腫れものがある」「膿ができている」これらを順番に切れ痔・いぼ痔・痔ろうといいます。
女性が患う痔は前の2つが多いです。
痔の種類・痔の症状とは
それでは痔の症状を種類別に見ていきましょう。
痔の種類・痔の症状① 切れ痔(裂肛)
皮膚が裂けた状態でいきんで便を無理に出す行為や下痢の際に何度も便を出し炎症を起こすことで患います。痛みや出血、ショーツを汚す不快感もあり、悪化するとポリープなどに発展し肛門が狭くなる肛門狭窄につながります。
痔の種類・痔の症状② いぼ痔(痔核)
肛門周辺の血液が滞りうっ血することでいぼができる症状です。悪化するといぼが排便時に肛門の外に出て(脱肛)腫れたり出血したりするので痛みを伴います。
初期はいぼ痔を指で肛門内に押し戻すこともできますが、放置すると肛門に押し込んでも戻らなくなります。常にビラビラが肛門の外にある状態、不快ですね。
痔の種類・痔の症状③ 痔ろう
女性に多くありませんが知っておきましょう。直腸からばい菌が侵入し炎症を起こし膿ができます。
最終的には皮膚と直腸がつながってしまいます。痛みや発熱を伴い、放置するとがん化するとも言われています。
痔の原因とは
原因は便秘・下痢・座位の生活・立ちっぱなし・重いものを持つ・排便中のいきみ・ストレス等が挙げられます。
なるほど、ダイエット中は食事制限等で食べる量が減るので便秘気味になりトイレでいきんでしまいますね。
また冷えから血流が滞ったり下痢になったりすることもあり、便秘と下痢を繰り返すことで痔になってしまう方もおられます。
さらに座位の姿勢は事務職の方、立ちっぱなしは接客業や営業職の方に心当たりありますよね。
生理時等のホルモンバランスの乱れも痔になる原因のひとつとされています。
そして排便が恥ずかしいからという女性ならではの理由も挙げられます。
これがストレスにつながり自律神経を乱すのです。
また便意を我慢すればするほど便の水分はなくなりどんどん外に出にくくなるのもおわかりいただけますね。
痔の治療法とは
軽度の場合は塗り薬と食事療法等のセルフケアで改善させることが可能です。
痔の治療法① 薬剤師に相談
ドラッグストア等で漢方や塗り薬が販売されています。早期の場合は薬局やドラッグストアに常駐する薬剤師に症状を伝え相談しましょう。前述しましたが、痔は多い肛門疾患なので恥ずかしがる必要はありません。ちなみに軟膏は潤滑油となり便が排出しやすくなりますよ。
痔の治療法② 医療機関にて相談
痔といえば「切る」をイメージしますが、最近は注射を用いて小さくしたり縛って壊死させたりする方法があります。痔の症状によってできる治療は異なるのでまずは消化器外科にて相談しましょう。
痔はセルフケアできる?痔の予防法とは
痔の予防法① 食生活を見直す
水分は多めに、また食物繊維を多く摂る工夫をしましょう。和食がおすすめです。
痔の予防法② 排便は3分以内
排便は3分以内に済ませます。「そんなの無理」と思わず、お腹をマッサージしたり百会などのツボを押して便意を促したりして「いま!」というときにトイレに向かいます。
痔の予防法③ ウォシュレットは肛門内部に入れない
ウォシュレットの刺激で便を出そうとする方がおられますが、ノズルのお掃除不足等で肛門環境を不潔にする可能性があります。ウォシュレットは肛門内に入れないように、さらには肛門に当てすぎないようにしましょう。
痔の予防法④ 便意をごまかさない
我慢はストレスにつながります。便意を感じたらトイレへ行きましょう。
痔の予防法⑤ 座りっぱなし・立ちっぱなしは避ける
同じ姿勢はうっ血につながります。姿勢を変える等、意識することが大事です。
痔の予防法⑥ 身体を温める
どの部位においても血行を促進させることは大事です。痔の場合、血流不足によるうっ血を防止することが大事なのでお風呂に浸かったり身体を温める食事をしたり軽めの運動を行ったりするとよいです。
痔の予防法⑦ 刺激物をひかえる
辛い食べ物やアルコールはひかえましょう。
最後に
痔になってしまったら、とにかく早めの治療が大事!
まだ痔を経験していない方は切れ痔等を起こした際は身体を温めたり軟膏を塗ったりして早めに改善させましょう。
すでに痔主さんになっている方は放置せず医療機関にて相談してみましょう。