授かった寺社に、が無難ではある。しかし、旅行先で授かった場合は、毎年そう簡単に授かった神社に行けぬのはしかたのないことじゃ。新幹線や飛行機代に加えて日帰りでは難しい場所ならば、泊まりがけとなりより一層に費用がかさむ。
本来は一度でも縁を結んだ神社には一年に一度は足を運び、古いお札を納めると共に新たなお札を授かるのが一番ではあるが、無理ならば次善策がある。
1. 郵送で『お焚き上げ』
一つは古くなったお札やお守りを郵送で授かった神社に送り、お焚き上げしてもらう方法じゃ。
※これは神社によっては受け付けていないので、一方的に送りつける前に確認したほうがよいぞ。
郵送でお焚き上げが可能と分かったなら、お札は長いものではあるが折りたたまずそのまま、授かったときに包まれていた紙が残っていればそれに、なければ半紙や綺麗な白い紙で包む。
そのまま入る大きさの封筒を用意し、宛先を書く。宛先名は受け付けてくれるか確認したときに教えてもらえるであろうがたいがいは『社務所』『事務所』宛で『お焚き上げ希望』とお書き添えくださいなどと言われることが多かろう。
そして、封筒にきちんと入れて封をしたら、郵便局から定形外郵便で送る。さらに……強制でも義務でもなく「お気持ち」の問題ではあるが、ただ送りつけるのではなくお焚き上げ料を現金書留で送るとよいぞ。金額は決まっておらず、お気持ち次第ではあるが授かった御札と同額程度を送る人が多いと聞いたことがある……。
★御札を入れる封筒に現金を入れるのは絶対ダメ!
現金書留にすると手数料がかかるゆえか、単に知らぬのか、たまに御札の封筒に現金を入れる人もいるそうじゃな。しかし絶対ダメじゃ。郵便法で禁止しており、法律違反であるぞ。お焚き上げ料をせっかく納めるのであれば、手数料はやむおえぬものと割り切り現金書留にするか、あるいは振込を受け付けているモダンな寺社も昨今はあるゆえ、振り込むのもアリじゃ。
2. 遠方の寺社の分祠・分院や関連する寺社を近隣で見つけてそこに納める
もう一つの手段は、遠方の寺社の分祠・分院や、同じ御祭神を祀った関連する近くの神社に納めに行くことじゃ。