初詣に晴れ着や礼服を着るのも良いが、肝心なのはやはり服の中身。心身が清く正しくあることなのじゃ。
年越大祓は主な神社で12月31日に受けられる。(30日から受け付けている神社もある)当日に直接神社に足を運べる場合は、大祓式に参加するため、開始時間までに神社で大祓を申し込む。所定の初穂料を納め、己の罪穢れを托する、薄い和紙のような人形(ひとがた)が入った袋を受け取る。*形代(かたしろ)とも呼ぶ。
人形(ひとがた)に、自身の名前と性別、生年月日(または数え年。神社によって異なる)を書き記し、人形で自分の身体をなでる。調子が悪い、怪我をしているなどがあればその部分をなでる。そして、人形に息を3回吹きかける。
そして、人形を受け取ったときの袋に戻して神社に納める。
この後、多くの場合は神社の外庭で執り行われる大祓式に参列する。この際に、納めた人形はお焚き上げされ、人形に移した罪穢れが祓われるというわけじゃ。
大祓式の終了後は、本殿に移動して大祓祈願祭に参列する。帰りには初穂料の額に応じた大祓の神札や御守などが授与されるのじゃ。
■一年の厄を祓う『大祓(おおはらえ)』は自宅にいながら受けられる
しかし、忙しく大晦日に神社に足を運べぬ人も昨今は多い。そのような人でも大祓式に参列した人と同様に罪穢れを祓えるよう、今では大祓を行なっているほとんどの神社で、大祓の郵送申し込みができるのじゃ。
たとえばこれは、方位除けで有名な寒川神社の大祓の申し込み書じゃ。事前に神社に足を運んだ折に申し込んでおくと、このように夏と冬の二回、人形と初穂料の納め方などが送られてくる。(神社によって初穂料の納め方は異なる)年越大祓の申し込み書は11月下旬に届ける神社が多いようじゃな。