目次【開く】
産後の1ヶ月は産褥期といい、出産で体力を消耗したママの体を休ませる時期です。見た目が元気であったり自由に動けたりするからといっても、体の中はぼろぼろになっており、妊娠前の状態に戻るまで産後1ヶ月はかかるのです。産後1ヶ月(産褥期)の過ごし方は重要。無理をすると悪露が長引いたり、子宮復古不全や子宮脱になってしまうので注意が必要です。産褥期の目安は赤ちゃんとママの一ヶ月検診までで、産後1ヶ月(産褥期)の過ごし方は、休み過ぎず、無理をし過ぎずが大事です。ママの体はひとつしかないことを忘れずに、産褥期の正しい過ごし方を学び、ゆっくりと時間をかけて妊娠前の体に戻していきましょう。
産後1 ヶ月(産褥期)の体はどうなっている?
まず、産後1ヶ月(産褥期)の体がどのようになっているかを知りましょう。
産後のお腹はすぐに妊娠前のような姿には戻らず、ぽっこりと膨れています。
赤ちゃんがいた子宮の重さは1kgもあり、産後すぐは子宮の中に悪露が詰まっている状態です。
悪露は1ヶ月程かけて子宮から排出され、妊娠前のサイズである60〜70g程になります。
最初は鮮血で量も多いですが、時間が経つにつれ褐色になり、一ヶ月になる頃には白色に変化します。
悪露の色と量は産後の体に負荷がかかると止まったはずなのに大量の出血、血液の塊が出たりするので注意が必要です。
この場合、子宮復古不全の恐れがあるため、生理の再開とは思わず、産婦人科を受診しましょう。
産後は骨盤もゆるんでいる状態です。
赤ちゃんが産道を通り抜けるために柔らかくなった骨盤は左右に大きく開き、産後は少しずつ戻っていきます。
柔らかいために、産後1ヶ月(産褥期)に姿勢を崩した状態でいるとそのままの状態で固まってしまう恐れがあります。
歪んだ状態で固まってしまうと、尿もれや産後に太りやすい体になりやすいので産後1ヶ月(産褥期)は骨盤ベルトなどで補正しましょう。
産後1 ヶ月(産褥期)の正しい過ごし方①先ずは大きく深呼吸から!
産後1ヶ月で産褥期の体戻しを促進する動きに道具は必要なく、体の回復に合わせた運動をするだけです。
早く戻そうと焦れば焦るほど、回復は遅くなります。
大事なのは第一の目標である一ヶ月検診まで継続することです。
一ヶ月検診で許可が出れば、入浴も再開でき、妊娠前の生活をしてもいいと言われます。
産後1ヶ月(産褥期)の正しい過ごし方として、まずは寝ながらでもできることから始めましょう。
胸に手を当てて、膨らむのを感じながら鼻から息を吸い、口から吐いて下さい。
これを三回行います。
次はお腹に手を当てて、同様に膨らむのを感じながら鼻から息を吸い、口から吐くのを三回行って下さい。
産後1 ヶ月(産褥期)の正しい過ごし方②授乳中でも行える簡単なストレッチ
産後の足のむくみはどうですか?産後1ヶ月(産褥期)はホルモンバランスの変動によってむくみが起こりやすい体になっています。
動かして痛いようであるなら無理はせず、動かせるようだったら指を開いたり、前、後ろと動かしてみましょう。
赤ちゃんのお世話で首を曲げることは多くなります。
首を回したり、左右に傾けたりして、凝り固まった首をほぐすように動かしてみて下さい。
産後1ヶ月(産褥期)の正しい動き方としては、適度に体を動かすことで血が巡りやすくなり、貧血予防にもなります。
産後1 ヶ月(産褥期)の正しい過ごし方③徐々に運動量を増やしていきましょう
骨盤を意識した運動も忘れてはいけません。
仰向けになり、息を吸いながら膝が曲がらないように足を上げていきます。
そのままの体勢で1〜2秒止め、息を吐きながら降ろして下さい。
これを左右の足、三回ずつ行いましょう。
立った状態がつらくなければ、腰を回すのも効果的です。
この時、ただ腰を回すのではなく、上半身は真っ直ぐの姿勢を維持したままで回して下さい。
産後1 ヶ月(産褥期)の正しい過ごし方とは、無理をしない程度に適度な運動をすることが大事
産後の体は自分が思っているよりずっとダメージを受けています。
適度な運動が回復を促してくれますが、無理をしない程度にすることが大事です。
一ヶ月検診が無事に終われば、普通の生活に戻ってもよく、入浴もできるようになります。
赤ちゃんとは外気浴も楽しめるようになるので、頼れる人には頼って、ゆっくりと体を休めて下さい。