起きている間は肉体と頭脳がきちんと己の魂を管理下に置いているゆえ、ふらふらと彷徨い出てどこかへ行ってしまう心配はほとんどない。時折、幽体離脱してこの世ならぬ場所を観てきた話も聞くが、幽体離脱をするときはやはり肉体が死に瀕しているがゆえ、魂を肉体に留め置くことができなくなっているのであるな。
しかし、寝ているときは別じゃ。肉体も頭脳も休み、それゆえに魂は自由にこの世以外の領域にも遊びにいくことができる。
通常は、寝ている間の魂は、あの世とはいえとても安全な、己の魂と己の守護霊が認証済みの専用のクラウドサーバーにアクセスをして、データのやりとりやらデフラクやらを行っている。それゆえ、起きたときには、この世では得られなかった貴重なデータをクラウドから受け取っていたり、悩みがすっきりと片付いていたりするのじゃ。
しかし、ときには魂があの世の安全な領域に繋がらず、まったく別の領域に繋がってしまうこともある。それは、何とも不気味な「夢」として目覚めてもその記憶が残っていることがあるのじゃな。
■夢で異界に迷い込んでいるサイン3選
夢で異界に迷い込んでしまうと、いわゆる「悪夢」を観ることが多い。魑魅魍魎が蠢く領域ゆえ、さまざまな良からぬものが魂を脅かす。
中でも、少々危険を伴う状況について3つ挙げておいたぞよ。
1. 夢の中で得体の知れない存在に、何かを食べさせられようとしている
これは冥界であれ魔界であれどこでも同じなのじゃが、異界で異界のものを食べると、こちらの世界に戻れなくなってしまうのじゃ。