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特に自分自身が苦手に感じる分野の仕事や面倒な作業って、どうしても気持ちが乗らないことの方が多いのではないかと思います。けれど、そのままではいつまでたっても仕事や作業は残ったままになってしまいます。
「やりたくない」「面倒臭い」などといった感情を上手にコントロールし、モヤモヤした気持ちをクリアにすることができれば、苦手な仕事や面倒な作業へのモチベーションを上げることだってできるかもしれません。
そこで今回は、やる気が持てずになんとなく毎日を過ごしてしまいがちな時に役立つやる気を取り戻すリカバリー術についてシェアします。
やる気には2つの種類ある
やる気とは端的に言うと、「動機づけ」のことです。特に、動機づけに関する心理学の分野では「外発的モチベーション」と「内発的モチベーション」の2つの理論があります。
まず「外発的モチベーション」は、「私はもっと稼ぎたいからがんばりたい!」「いま以上に社会のお役に立てるように、やってみよう」などといったように、自分自身の給料や昇進、地位を向上させようと頑張ろうとする気持ちのことを指します。
それに対して内発的モチベーションとは、「私はこれをやると楽しいと感じるから続ける」「これが好きだからずっとやり続けていたい」といった、物事に対する自分自身の興味や挑戦から生まれるものを言います。
外発的モチベーションと内発的モチベーションの割合は、そのときの状況や心理的状態などによってコロなりますが」、私たち人間は2つのモチベーションをどちらも持っています。もし、何事に対してもやる気が起きなくて困っているのであれば、「今の自分にはどちらのモチベーションが足りていないんだろう」と検証するだけで、どのように気持ちを整理すればいいのかがわかるようになっていきます。
たとえば、「今まで私はお金を稼ぐことだけをメインに考えて仕事をしてきたけれど、ちょっぴり辛くなってきたな。多少収入は減るかもしれないけれど、やっぱり私は自分が好きだと思えることを仕事にしていきたい!」
と、気持ちを少しずつ切り替えることができます。
「きみだけのやる気スイッチ」を見つけておく
私たちが勉強や仕事などの作業に集中するとき、学習塾のCMにあるように突然「やる気スイッチ」が入って集中モードに切り替わるというわけではありません。何らかの小さなきっかけが発端となって、徐々に集中力が高まっていくのです。そして、自分自身が心地よいと感じるペースで簡単な作業をしていくことで「作業興奮」という状態に脳を持っていくことができます。
ことができるのです。つまり、自分自身が「このくらいのことなら5分で片付けられてしまう」というような簡単な作業をすることこそが、脳を集中モードに切り替える「やる気スイッチ」のひとつであると言えます。
「やる気スイッチ」を入れる方法としては、仕事であれば10分ほどの軽いウォーキングをする、始業前にデスクの片付けをする、まずはざっとメールチェックをするなどといったことが当てはまるかと思います。
さまざまな方法を試していくうちに、きっと「これをすると集中しやすいかも」といったやる気スイッチが見つかるはずです。こうして、自分だけのやる気スイッチの場所を覚えておくと便利です。
もしくは、「私はスタバでコーヒーを買ってから出勤すると、すごくやる気が出るの」「瞑想を仕事の合間に5分するだけでも、全然違うんだ」といった、短時間で集中モードに切り替える方法がわかった場合。そのような場合には、その日の思いつきでそれらの方法を変えるのではなく、さっさとルーティン化してしまうのがおすすめです。
もちろん、私たち人間はその習慣に飽きてしまうことがあるかもしれません。そうしてマンネリ化してしまうと、どうしても効果も薄らいでしまいやすくなります。そのような時には、また新しいやる気スイッチの場所を探してみましょう。
やる気スイッチの場所は、人によってさまざまあります。そのため、人に探してもらうのではなく、自分で発見することが何よりも大切です。
何度も繰り返していくうちに、「あなただけのやる気スイッチ」が必ず見つかるはずです。
「自分へのご褒美」はすぐに与える
仕事終わりにデートの約束を入れていたり、週末に友達と会う予定が入っていたりすると、仕事がいつも以上に頑張れるということはありませんか?
そのように「自分へのご褒美」を用意しながら努力することは、モチベーション強化に役立つ方法のひとつです。
もちろん、時にはどれだけ嫌なことや大変なことであってもやらなければならない時があるかと思います。けれど、適度な「自分へのご褒美」を用意してあげるだけでグッと、やる気を維持しやすくなるはずです。
それは、「この仕事を片付けたら、帰り道にケーキを買って帰ろう」などといった簡単なことで構いません。
何よりもここで大切なのは、「自分へのご褒美は、できるだけすぐに与える」ということ。それは、「海外に1ヶ月間バカンスに出かける」といった大きすぎるご褒美の場合だと、やる気を維持することがすこし難しくなってしまうためです。
大きなご褒美を用意しつつも、それまでの間に「いつもより良いバスソルトを今夜は使う」「スタバでいつもより1サイズ大きいサイズのドリンクを頼む」などといった小さなご褒美を用意しておくと効果的です。
私たちは、必要に迫られてはじめて効果を発揮しようと奮闘します。それに、どれだけやりがいのある仕事であったとしても、得意不得意は必ず存在します。そのような時にこそ、「自分へのご褒美」を用意しておくことで、モチベーションを上手にリカバリーすることができるはずです。