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【西洋占星術講座:入門編】アスペクト(2)ノーアス・Tスクエア・グラトラ・カイト・グラクロ
※ここでは初心者向けだから「星同士」のアスペクトとして便宜上、テキスト内では「星」としてるし、オーブや例外パターンも省いてるわ。上級者の人達はこれ読む必要ないけど、読む場合は大目に見てねん。
ってことで日常的な星占いでよく使うアスペクト、ノーアスと複合アスペクトについて。
ノーアスペクト
角度:なし
影響力:★★★★★
ネイタルであれトランジットであれ、ホロスコープ内のほかのどの星ともメジャーアスペクトができない星がある場合、その星のアスペクト状態を「ノーアスペクト」と呼ぶ。その星の意味合いやエネルギーがほかの星に伝わらないので、ノーアスペクトの星はふだんはその影響力を発揮しにくいとされている。逆に、ほかの星の干渉なく自由に振る舞えるので、その星の意味合いが非常に強まることもある。トランジットでノーアスペクトの天体ができているときはその星のエネルギーがポジティヴに出れば予想もしない面白いこと、突き抜けたことが、ネガティヴに出ると誰も想定していなかった事件事故が起きやすい。
グランドトライン
角度:120度-120度-120度
影響力:★★★★☆
3つの星がそれぞれトラインで結ばれてホロスコープ内で正三角形ができている状態。同じエレメントの星同士で構成される。例えば牡羊座10度の太陽と獅子座10度の火星と射手座10度の木星。星の意味合いとエネルギーがとても強まり、歯止めをかける他の星の干渉がなければいつまでもその状態を保つ。
そのため、伝統的には吉とされるものの、現代では怠惰になるととことん怠惰になる、悪いことが起きていて改善の努力をしないとその状態も長引くなどマイナス面も注目されている。トランジットではグランドトラインができているタイミングで始まったことは、良いことも悪いことも拡大進展しやすい。「やめられない・止まらない」になりやすい。
カイト
角度:120度-120度-120度-180度
影響力:★★★★☆
グランドトラインの3つの星のうち1つの星に対してオポジションになる星が存在する。カイトは「凧」で、アスペクト図が凧のような形になることからカイトと呼ばれる。
グランドトラインで増幅される3つの星のエネルギーがカイトの頂点に当たる星に集約され、その星の意味合いやエネルギーを使うのが容易になる。上記の図の場合は太陽-土星-冥王星-海王星でカイトができているが、頂点が太陽となり、太陽の意志が達成しやすい。トランジットではこのタイミングで始まったことは大きな成果に繋がりやすい。
Tスクエア
角度:180度-90度-90度
影響力:★★★★★
2つのスクエア(90度)とオポジション(180度)の組み合わせ。で、アルファベットの「T」のような形ができることからTスクエアと呼ばれる。3つの星が全て緊張状態にあり、それぞれの意味合いやエネルギーの出方が極端になりやすくコントロールが難しい。頂点の星がもっともストレスに晒される。しかしTスクエアでもネイタルの場合はその過剰ともいえるエネルギーを、本人の努力によってポジティヴな使い方もできる。トランジットでは事件や事故に気をつけるべき時期を示す。
グランドクロス
角度:90度-90度-90度-90度
4つの星がスクエア(90度)または180度が2つ組み合わさってホロスコープに十字架のような形ができる。
4つの星は活動宮・不動宮・柔軟宮の3区分では同じ区分、エレメントごとの4区分では地水火風が揃うことが多く、4つの星それぞれが拮抗するので緊張感が非常に高くなる。ネイタルでは非常なストレスを抱えやすく、それをバネにして大成功を収めた人物などにもよく見かける。トランジットでもグランドクロスができる時期は、一触即発の危険な状況。ポジティヴに出れば「ブレイクスルー」が起こせる。
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