■善因善果、悪因悪果。実はそこまで単純じゃない
で、この話題の面倒なところは、昔ながらの仏教説話的なそういう「善因善果」で、いいことしました、ご褒美が次の世で……ってことも、やっぱりあるっちゃあるところなのよね。
ただ、じゃあ「悪因悪果」で、今が不幸な人は悪人だったのか、って言うとそうでもない。それに、前世で超・善人でも、今世は劣悪な人生送る人もいたりする。
って言っても、これまた厄介なことに「前世では善人だったけど、その前までずっと極悪人で、カルマの発動はすぐにではなく、忘れた頃……。つまりは善人として何度か幸せな人生を送ったあとでドンと来ることもある。そして、今の不幸な人生のおまえ、おまえがその代なのだ～！！」みたいな説もあって、そうやって脅して無意味なお祓いですごい金額取る霊能者とかもいるわけよね。
（そうそう、家系のカルマが～とか、自分の魂の因果が～ってのはどこそこの霊能者とかって他人がお祓いできるもんじゃないから、ドン底人生でそういうの行こうかなんて考えてる人が万が一いたら、やめといたほうがいいわよ）
だけど、幸せな人生でそれが「過去に積んだ徳のおかげ」なら嬉しいけど、不幸が過去世が原因と言われたら「そんな、前世の自分なんて、はっきり言って他人なんだけど！？なんで他人の借金返すの！？」ってなるわよね。
で、もう超ぶっちゃけ～！なんだけど、って前にも同じような話してるっけ？実を言うと、こういう善因善果、悪因悪果の話って、一部は確かにホントだけど、どうにもこうにも
