【日本映画】男に貢ぎ癖のある女性が見ておくべき日本映画2選【ブラザー辛】

【日本映画】男に貢ぎ癖のある女性が見ておくべき日本映画2選【ブラザー辛】

『美人なのに男運が悪く転落人生になる女性』には、いくつか共通点がある。

でも、その中でも一番顕著で、転落人生に直結する共通点は『男に貢ぐ癖』があることだ。

男に貢ぐ癖のある女性の性格的な特徴

『男に貢ぐ癖』のある女性は、総じて『貢がないと相手にしてもらえない』『貢がないと愛する男性が離れていく』と思い込んでいて、そもそも『不幸になりやすい性格』をしていることが多い。

1. 自己評価の低さ

貢ぐ女性は、自分に対する自己評価が低い傾向にある。相手に好意を示すことで、自分の存在を認めてもらおうとして、それをしなければ好かれないと思っている。これが過度になると、自分を犠牲にしてまで相手に好かれようとすることになる。

2. コンプレックスや孤独感

貢ぐ女性は、自分に対するコンプレックスや孤独感を抱えている傾向がある。贈り物や金銭的なサポートを通じてでも、得られる相手からの認知や愛情で心の穴を埋めようとする。

3. 依存的な性格

貢ぐ女性は、依存的な性格を持っている傾向がある。経済的な理由であっても、相手に頼られることで自分の存在意義を感じている。これが過度になると「お金を出せばその間は振り向いてくれるけれど、お金を出さなくなればそれで縁が切れてしまう。だから、お金を出し続けないといけない」と、自己肯定感は年月と共に低下し、悲惨な末路に向かっていく。

4. 経済的な困難

貢ぐ女性は、元々は経済的な余裕があったとしても、貢いでいくうちに往々にして経済的な困難を抱えがちだ。相手に贈り物をすることで、自分の存在をアピールしようとするものの、相手からの要求がだんだんエスカレートしても途中でやめられなくなり、無理をして貢ぐようになる。その結果、自己破産や借金のリスクが高まっていく。

5. 相手に利用される

貢ぐ女性は、相手に利用されている可能性が高い。相手が自分を金銭的な利益があるかや付き合っていると分かっていても「でも、愛されているはず」と思い込もうとする。冷たくされても利用されても、挙句には暴力を振るわれたり浮気をされたりしても、相手から離れられなくなっている。

6. 貢ぎ癖が付くまでは「真面目な人生」だった

今回取り上げる2つの映画の主人公の女性は、1人は『教師』で、もう1人は『銀行員』と、社会的な信用は厚く、地味で真面目な性格でなければ本来は務まらない職業に従事していた。真面目な人ほど、一度道を踏み外すと大きく踏み外し、後戻りやそこから抜け出すことができない可能性が高い。

美女なのに男に貢ぐ癖が原因で転落人生に。反面教師にしたい主人公が描かれた日本映画2選

※ネタバレを含みます。

嫌われ松子の一生

山田宗樹の小説を原作とした映画。物語は、教師からソープ嬢に転落し、壮絶な人生を歩んだ川尻松子の悲劇を描く。修学旅行中の現金盗難事件を収めるために教師の職を失い、家族とのいざこざから家を飛び出した松子の人生が、ファンタスティックなミュージカルシーンやコミカルなタッチで綴られる。

嫌われ松子の一生・転落の理由と経緯

1. 教師としての失職

松子は教師として働いていたものの、修学旅行中に教え子が起こした現金盗難事件を収めるためにその場しのぎの対応をとったことから、教師の職をクビになる。

その場しのぎもちろん良くない。でも、彼女の場合はこのとき不幸にも、彼女のそんな弱さに漬け込む悪い他の男性教師達がいた。この出来事が彼女の人生に大きな影響を与える。

また、後にこの時お金を盗んでしらばっくれた男子生徒はヤクザになっている。映画の中ではそのまで、言及はされないものの、これも、きちんと罪を認めさせ処罰されるべきときにされなかったことが影響しているかもしれない。

2. 恋愛関係のトラブル

松子は恋愛面でそこ後、波乱万丈な人生を送る。作家志望の八女川と同棲するものの、やはり彼女が経済的に助ける形となり、八女川は暴力を振るうようになり、最終的に自殺してしまう。

その後、八女川の友人で作家志望の岡野と不倫するも、岡野の妻にばれて破局。岡野の結婚して妻と暮らす家を、松子が訪ねてインターホンを押し、妻の顔を確認するという行為が描かれる。余談だけど、これは愛人、セカンド、セフレの立場の女性が切り捨てられる代表的なNG行動の一つ。

3. ソープ嬢としての転身

松子は岡野に「お前の身体は良かった」と言われ、ソープ嬢になった。自尊心の低い松子にとって浮気相手の男の無責任な欲望からくるセリフも自信に繋がる大切な言葉になる。

結果、彼女は店の売り上げトップを取ったものの、時代の変化と共に人気が衰退し、最終的には店をクビになる。

4. 犯罪と刑務所での経験

松子は中洲で声をかけられた小野寺とコンビを組み、売上げを別の女に貢いだことを知り、彼女を殺してしまう。

彼女は8年間の収監中に美容師の資格を取り、出所後は刑務所にいた沢村と再会し親友となる。しかし、突然沢村と距離を置くようになる。

・・・この経緯からラストまではネタバレなしにしておくね。

紙の月

紙の月(Amazon Videoで視聴する) 

直木賞作家である角田光代の長編小説「紙の月」を原作にした作品。1994年、バブル崩壊直後の日本。専業主婦である梅澤梨花(宮沢りえ)は、銀行の契約社員として働いている。彼女は一見普通の主婦。しかし年下の大学生・光太(池松壮亮)との出会いをきっかけに、金銭感覚をマヒさせていく。やがて、彼女は巨額の横領事件を引き起こす運命に翻弄される……。

紙の月・転落の理由と経緯

1. 空虚感と不満

梨花は夫との関係に空虚感を抱えていた。夫にすでに異性としてのときめきを感じなくなっていた。

2. 出会いと誘惑

年下の大学生・光太との出会いが、彼女の日常を歪め、顧客の預金に手をつける誘惑を引き起こす。光太が金を無心したわけではなく、経済的な理由で大学をやめなければになるかもしれない彼に一方的に使命感を抱いて金を貸してしまう。(貢いでしまう)

3. 金銭感覚の歪み

最初は1万円を借りただけだったが、次第に行為がエスカレートし、暴走を始めた。

やること、横領する金額はどんどんエスカレートしていくものの、主人公・梨花の地味で真面目なイメージは最初から発覚頃まで、まるで変わらない。いつもと変わらない外見、働き方。ただ、大学生に貢ぎ、デートをするときには驚くような豪遊をする。

4. 貢ぎ癖は中学時代からすでに

梨花は実は中学時代から貢ぎ癖があった。・・・この経緯はラストに大きく関わるのでネタバレなしにしておくね。

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