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1ヶ月検診が無事に終わると赤ちゃんと一緒に外出ができるようになります。産褥期の間は家で過ごすことが多かったママにとっては嬉しいですし、赤ちゃんにとっても外気浴は必要なことです。体の弱い赤ちゃんは長時間のお出かけができません。赤ちゃんとのお出かけができるようになるまで、その準備として外気浴をしながら少しずつ外の空気に慣らしていきましょう。
赤ちゃんに必要な外気浴とは?日光浴とは何が違う?
外気浴とは赤ちゃんを外の空気に慣れさせることをいいます。
外気浴に似た言葉で日光浴がありますが、日光浴との大きな違いは赤ちゃんが直接日に当たることがない点です。
ママのお母さん、おばあちゃんから赤ちゃんには日光浴をさせた方がいいと勧められることもあるかも知れません。
何故なら過去には新生児黄疸の治療として日光浴が推奨されていたからです。
日光を浴びると免疫力を高めるビタミンDを生成する、骨が強くなるなどの効果があります。そういった効果があるならぜひ赤ちゃんにもしてあげたいと思いますよね。
ですが、近年では紫外線が肌に与える悪影響が見直され、日光浴から外気浴に変わりました。
赤ちゃんの肌はとても弱く、紫外線を浴びることで湿疹が出たり、皮膚がんのリスクを高めることが分かったからです。
外気浴にも赤ちゃんにとって良い効果がたくさんあるので、是非してみて下さい。
外気浴は赤ちゃんにとってどんな効果がある?
赤ちゃんが外気浴をすることによって、得られる効果は次のとおりです。
- 室内との気温差を感じることにより、体温調節の機能を向上させる
- 目が見え始め、認識できる色も増えてくるため五感が刺激される
- 皮膚の新陳代謝が活発になり、皮膚の傷や炎症の治癒を促す
- 呼吸器の粘膜や皮膚を丈夫にし、細菌に対する抵抗力が身に付く
- 日中に外に出る習慣をつけることで、生活リズムが整う
外には出たほうがいいとは分かっていても、日頃の育児疲れから密室育児になりがちのママもいると思います。密室育児は育児ノイローゼになりやすい傾向にあるため、少しでも外に出ると良い気分転換になりますよ。
赤ちゃんが外気浴できるのはいつから?どのようなことをする?
外気浴は生後2〜3週間の新生児期から行えることができます。
ママにとって産後2〜3週間というと、退院して少しずつ動き始める時期ですよね。
新生児期はママもあまり外出をせず、自宅で赤ちゃんの世話だけをして過ごすことが多いため、良い気分転換になりますよ。
産後は無理をすると体調を崩しやすい体になっているので、その日の健康状態に合わせて少しずつ始めて下さい。
実際にどのようなことをするかというと、窓を開け、部屋の中にいる状態で赤ちゃんに外の空気を吸わせます。慣れてきたらベランダ、庭などに出てみましょう。
夏は日差しの強い時間帯を避け、冬は日中の温かい時間帯で行うようにして下さい。
生後1ヶ月の赤ちゃんは外出しても良い?
1ヶ月検診で初めて外出をする赤ちゃんも多いと思いますが、生後2〜3ヶ月までの外出はできるだけ短い時間で済ませるようにしましょう。
家の周りを一周、近場の公園に散歩など5分〜10分程度を目安に外出を始めて下さい。
服装は紫外線を気にして服を着込ませることはせず、日差しが直接当たらないように赤ちゃんに帽子を被せたり、ベビーカーの日よけを活用して出かけるようにすると安心です。
生後2〜3ヶ月からは昼夜の区別がつき始め、赤ちゃんは外出をすることにより今は起きている時間だと覚えていきます。
外出できる時間も伸び、行き帰りを含めて1時間程できるようになりますよ。
ですが、この頃は黄昏泣きも始まる場合も多いので、夕方の涼しい時間帯に出かけるのは難しいかも知れません。
その場合は朝に出るようにしたり、日差しが強くない日の日中に外出をしましょう。
最後に
赤ちゃんに必要な外気浴について解説してきました。外気浴をすると赤ちゃんの体が丈夫になるので、早い時期から少しずつ慣らしていくようにしましょう。長い時間のお出かけができるようになっても、赤ちゃんの首がすわるのはもう少し先です。人混みは避け、体調にも気を付けながらお出かけを楽しんで下さいね。