ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第12回 お喋り泥棒男

ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第12回 お喋り泥棒男

身近にいる男性を誘ってデートに慣れよう!という荒療治デート支援コラム。
さて、今回登場する身近な男性は・・・?

第12回 お喋り泥棒男

盗み。泥棒。ひったくり。窃盗。
その犯罪行為に重いも軽いもへったくれもないが、私が断じて許せないのがお喋り泥棒である。

お喋り泥棒男とは、読んで字の如く人の会話・話題をかっさらっていく泥棒男である。
たまにコンビニなどで他人のビニ傘をなんのためらいもなくフイッと盗む悪いヤツがいるが、お喋り泥棒もたいがい罪の意識がないのがクセモノだ。
盗まれたこちらは悔しいが、途方に暮れるか泣き寝入りするしかない。

以前、実際に私が被害にあったのが以下の状況。

室屋 「去年、クリスマスに後輩の男の子誘ってデートに行ったんだけどね」
泥棒 「クリスマスと言えば神戸のルミナリエって行ったことある?」

・・おわかり頂けるだろうか。
この出鼻くじかれ感。せりふ二行で湧いてくる私の殺意。

おい!こっから私が・・男の子をイイ感じの個室居酒屋に誘って頃合いの雰囲気で「今日は帰りたくない」って言って、でも結果ドスベリして泣く泣く二人でレイトショー観に行くはめになり結局キッチリ終電で自宅に帰りましたよトホホ・・
っていう女子会テッパンの自虐ネタをかまそうとしてんのによ!

なに話題盗んでくれちゃってんだよ!!

しかも盗んで代わりに差し出したネタがイルミネーションて!
何だその初対面同士のような凡庸な話題!私のドッカンな見せ場返せよ!

・・というような事がありました。
あれはホントに腹が立ちます。空気が読めないってのは罪だよなぁ。

職場の気になるイケメンとデートに行きたい!
同じクラスの、趣味の合う男の子とデートしてみたい!
でも彼って実はけっこうお喋り泥棒なんだよねぇ。うまくいくかなぁ。

・・ハイ。そんな読者の方にも、彼とデートを楽しめる方法を考えてきました。
「お喋り泥棒男」とのデートについて想定していこう。
第12回 お喋り泥棒男

出典:BSジャパン「ミエと良子のおしゃべり泥棒RETURNS」

♡お誘いポイント♡

1.デート冒頭は話題を持たない、盗ませない
2.自分はお喋りがヘタだと大袈裟アピール
3.会話「以外」を楽しむ場所へ

お喋り泥棒男とのデートは、カフェなどゆっくり話のできる場所からスタート。
まずは相手に自分自身のお喋りを吐き出させること。
お喋り泥棒は普段どうでもいい話、他愛ない話ばかりしているので、他人から拾い上げる話題さえなければ意外とさっさと話が済んでしまう。
しかもその話を正面からキッチリ聞いてあげさえすれば本人は満足気だ。

大切なのは、そこではこちらからあまり話題を発信しないこと。
相づちも相手の気分を害さない程度に、シンプルに、適当に。
(「へー」「そうなんだ」「うんうん」この3つほどで充分である)

ちなみに、「すごーい!」「さすが!」「それで?」といった、水商売のお姉サンのような相槌を打ってしまうと話が延々続いてしまうのでご注意を。

泥棒男とのデートはたとえばこんな誘い文句で。
「あの・・もしお暇だったらいいんですけど、〇〇さんとぜひ遊びたいんです。わたしお喋りがヘタなんですけど、いいですか?」

構って欲しい。愛されたい。俺は特別。これが彼の心理である。
相手より自分を大きく見せたがる傾向にある泥棒男は、相手が自分より下手に出てくれると安心感を覚える。この魔法の言葉を使うと、驚くほど話を聞いてくれるようになるはずだ。ここからがやっと貴方のターン。
ゆっくり、相手の目を見て、なんとか自分自身をアピールしていこう。

デート後半は、お喋りなんか関係ないアクティブな場所へ。
ボウリング場、カラオケ、ビリヤードにダーツなど、賑やかでアツくなれる場所がいいだろう。ここでなら二人で「会話」というしがらみから逃れてデートを楽しめる。
グダグダ悩まず思い切りハシャいで、楽しい思い出を作ろう。

お喋り泥棒男は、実は「可哀想なコ」なのである。
深層心理では、人とうまくコミュニケーションが取れないことを気にしているし、甘えたいのにそれを向ける相手がいなくて寂しいのだ。
そこに気付いてあげられた貴方はきっと優しい人なのだろう。
無言のデートなんかより、不器用なりに会話が弾むデート。いいじゃないか。
なんとか彼から自分のマウントポジションを奪い取ってやって欲しい。
干物女たちのご武運を祈る!

〈今回のまとめ〉

♡装備品♡    セコムとALSOKの入会申込書
♡必要スキル♡  「話し下手」を演じる「話の上手さ」

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