永大大雑書という書物をご存知でしょうか。
この本は江戸時代に出版され庶民の間で広まった占い本なのですが、その中に誕生日占いが掲載されています。
現代ではメジャーな西洋占星術ではなく、日本の暦に沿った占いです。
あなたはどこに当てはまりますか?
江戸時代の誕生日占いをご紹介します。
まずは誕生月で占います。
自分の持って生まれた運命をみることができます。
これは現代のカレンダーではなく、当時使われていた二十四節気で一年を十二個に分けています。
当時は仏教が普及し厚く信仰されていたため、生まれ変わりが信じられていました。
前世での影響を受けた内容になっているのが面白いところです。
なお、旧暦のカレンダーでは一か月は29日か30日までとなります。
現代の月はズレることがありますので、誕生日を旧暦に直してから見てみましょう。
【新暦・旧暦変換】
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① 丑月生まれ
1月6日の小寒~2月3日の立春前日までの生まれの人です。
丑月の人は前世で良い行いをした人です。
仏様を厚く信仰し様々な人を助けた行動が、現世で幸運となって戻ってきます。
財産や地位を手にできるでしょう。
結婚は最初つまずいても後々幸運となります。
② 寅月生まれ
2月4日立春~3月4日啓蟄前日までの生まれの人です。
前世でむやみに動物を殺めたため、家族や肉親との縁が薄い運命です。
生き物を大事にして生きることができれば来世の因果は解かれます。
前世でお寺にお経を寄進したことで現世では誰からも愛されて過ごせます。
③ 卯月生まれ
3月5日啓蟄~4月4日晴明前日までの生まれの人です。
前世でお寺から茶碗を、知人の老人から衣服を大量に借りっぱなしにしたまま死んだため、現世では親兄弟との縁が薄い運命です。
お寺に家具を贈り老人に洋服を贈れば、この因果は解けて運が良くなるでしょう。
④ 辰月生まれ
4月5日晴明~5月4日立夏前日までの生まれの人です。
前世で火事になったお寺に飛び込んで大事な経典を守ったことから、現世では財産と知性に恵まれます。
また前世で橋から落ちかけた人を救ったことがあり、そのため現世では歳を重ねるほどに運気が上がっていくでしょう。