ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第2回 恐怖のジップロック男

ライター室屋の「○○男とデートに行きます」第2回 恐怖のジップロック男

いい感じの男性に出会ったにもかかわらず、恋愛バージンすぎて誘い方すら忘れてしまったデート。
もはや『奥手』では許されない年齢に泣くアラサー女子へお送りする、新感覚デート支援コラム。

第2回 恐怖のジップロック男

料理をするときに意外と重宝するのが、ジップロックのフリーザーバックである。
しかしこのジップロックがデートで活躍するとは思いもしなかった。

あれは忘れもしない大学時代のデートのこと。
私は意中の男性をデートに誘うことに成功し、意気揚々彼とショッピングへ出かけていた。
しかし彼は行く先々すべてのお会計で、このジップロックから小銭を取り出して支払いを済ませていたのである。彼曰くお金がないのでそれ以外のお金が使えないとのことだった。

ジップロック男とは、このように小銭しか持ち歩けないとても貧乏な男性のことを指す。
どこにでも貧しい人はいる。サイフ代わりにジップロック・・それも仕方がない。
しかしこういった部類の男性をデートに誘うことは至難の業だ。なぜなら彼らは
お金を1円でも使うことを惜しみ、出来ることなら一歩も部屋から出たくないからである。
出歩くことで消費するカロリーすら惜しいとは、なんともいじらしい。
ジップロック男と高級フレンチを一発かますことなどたとえワリカンだとしてもそれはもう夢のまた夢なのだろう。マジで宝くじ一等レベルの確率だ。
しかし。ジップロック男も所帯に入り旦那様になると家計を守る力強い大黒柱になってくれるかもしれない。お金がない=魅力がないということにはならないのだし。
「ジップロック男」とのデートについて想定していこう。
第2回 恐怖のジップロック男

出典:あしたの生活

♡お誘いポイント♡

1.トイザらスでバトミントンを買う
2.あちこち連れ回そうとしない
3.相手が納得するまでプランを提供する

ジップロック男は貧乏ゆえに外見を気にする余裕がない。しかし、意外と堅実で計画力のある男なのである。なのでこちらも同じ目線で、デートに誘う際は綿密な計画を練り、お金がなくても楽しめるプランを考えよう。制約のあるデートをそれなりに楽しめるようになればもう立派な彼の「ほぼ嫁」である。カネをコントロールできる女は強い。
決して都合のいい女にならぬよう、安易に「オゴってあげる」はやらないこと。

お金がなくても遊べる場所は意外にたくさんある。Google先生やぴあ先輩が詳しいのでそのへんは各自聞いてください。それよりも肝心の彼自身が出かけたがらないのが困りものなのだ。連れ出す際は、完全に出来上がったデートプランを持っていこう。
ノープランで「そのへんで買い物したい」では、万年床の布団の中で彼がイビキをかくばかりである。

たとえば一日デートならこんな誘い文句で。
「今から隣の公園でバトミントンしようよ。お昼は駅前の美味しいおそば、どう?
バトミントンで負けた方がお昼オゴるんだよ!夜はうちでガキ使のDVD見よう!」

お気づきかとは思いますがバトミントンは負けてあげてください。
彼は「負けるはずがない」という計算できっと勝負に挑んでくれます。ラケットを持参してとびきりの笑顔でお誘いしよう。気分は接待のスペシャリストだ。
社長~!ナイスショット見せてくださいよ~!などのイヤらしい合いの手を入れて、
上手に彼をその気にさせよう。

大切なのは「ここまでやってあげてるのに」と思わないこと。ポジティブでめげない心が肝心だ。自分のアイデアで彼が楽しんでくれたらこんなに嬉しいことはないだろう。
出かけるのを渋る彼からデートOKが出るまで、その工程を楽しめるニーズに応えたプランナーになろう。

デート道はマメさが命。お金の問題さえ解決すれば、あなたにとって彼は超魅力的な男だ。
フリーザーバックとドケチ節約男は使いようである。
干物女たちのご武運を祈る!

〈今回のまとめ〉

♡装備品♡    トイザらスで購入したバトミントン(フリスビーでも可)
♡必要スキル♡  万年課長ばりの媚び力/プランナーの底力

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