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映画館で食べる、定番おやつのポップコーン。ディズニーランドなど、テーマパークでも大人気のスナック菓子ですよね。そんなポップコーンのカロリーや糖質について、またその他のトリビアなどを詳しく調べてみました。
ポップコーンのカロリーは?
野菜であるとうもろこしから出来ているとはいえ、脂質も多いポップコーン。そのカロリーはどのくらいなのでしょうか。味付け別に見ていきましょう。
塩味ポップコーンのカロリー(100gあたり)…約520kcal
食塩自体にカロリーはないものの、油が使われていることもあってなかなかの高カロリーですね。市販のポップコーンは一袋40~50g程度のものが多いため、一度に食べるのは一袋以内、と決めておくと安心ですよ。
キャラメルポップコーンのカロリー(100gあたり)…約537kcal
キャラメルがかかっているだけあって、キャラメルポップコーンはポテトチップス(100gあたり554kcal)と同じくらいの高カロリー!映画館やディズニーランドで大きなサイズのポップコーンを買ってしまうと、さらに高カロリーになってしまうので要注意ですよ!
ポップコーンの糖質は?
ポップコーンのカロリーがわかったところで、気になるのが糖質ですね。特に糖質制限ダイエット中の場合、糖質量のチェックが重要。そこで、ポップコーンの糖質についても味付け別に調べてみたいと思います。
塩味ポップコーンの糖質(100gあたり)…約50g
塩味ポップコーンの糖質は約50g程度と、カロリーと同様に高糖質。糖質制限ダイエット中は、ポップコーンを食べるのをあまりおすすめできません。それでもやっぱりポップコーンが食べたい!という時は、少量(30g以内)だけに留めておくのが良いでしょう。
キャラメルポップコーンの糖質(100gあたり)…約57.5g
キャラメルポップコーンの糖質量は、塩味よりもさらに高糖質!糖質制限ダイエット中には、フレーバーをキャラメルポップコーンではなく塩味など別の味付けに変更したほうがいいですね。
ポップコーンはカロリー・糖質ともにそれなりに高いことがわかりました。ただし、食べる量を少量に抑えれば糖質制限ダイエット中でも大丈夫。映画館やディズニーランドなどでポップコーンを頼む際は、必ずSサイズなどの少量を選ぶようにして、ポップコーンを楽しんでくださいね。
食物繊維にたんぱく質!ポップコーンには栄養もあるって本当!?
スナック菓子というイメージが強いポップコーンですが、その原料はとうもろこし。そのため、実は意外にも栄養があるのだとか。そんなポップコーンの栄養について、詳しく調べてみました。
ポップコーンの栄養①豊富な食物繊維
ポップコーンはとうもろこしが原料のため、実は食物繊維がたっぷり!食物繊維は便秘の予防になるだけでなく、糖尿病や肥満などの生活習慣病の予防に役立つと言われています。美味しいポップコーンを食べて食物繊維まで摂取できるのは嬉しいですね。
ポップコーンの栄養②ポリフェノール
ポップコーンを食べると、原料であるとうもろこしに含まれるポリフェノールを摂取できるのも大きな魅力。ワインなどに含まれていることで有名なポリフェノールには、抗酸化作用があり、糖尿病や高脂血症、肝機能の低下などの生活習慣病を予防する働きがあると言われています。
また、抗酸化作用には美肌効果など女性に嬉しい効果があるのも大きなポイント。糖質制限ダイエット中だからとポップコーンを控えるのではなく、適量を食べることで食物繊維やポリフェノールなどの栄養効果を取り入れることがおすすめですよ。
ポップコーンの栄養③ビタミンE
ポップコーンには、ビタミンEも含まれています。このビタミンEにも、ポリフェノールと同様に抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や美肌に効果があります。また、ビタミンEによって毛細血管の血流がよくなることで、冷え性や肩こりなどの症状を抑える働きも期待できますよ。
ポップコーンの栄養④鉄分
ポップコーンには、特に女性に必要とされる鉄分も含まれています。女性は貧血になりやすいため、定期的な鉄分の摂取が重要です。鉄分には造血作用による貧血予防の効果の他に、骨や歯を丈夫にしたり、疲労回復、たんぱく質代謝促進などの効果があります。
食物繊維だけでなく、ポリフェノールやビタミンE、鉄分まで摂取できるポップコーン。市販のポップコーンは塩分や脂質も多いため食べ過ぎには注意が必要ですが、一日に食べる量を調節すれば糖質制限ダイエット中でも大丈夫!ポップコーンの栄養成分を上手に取り入れてみて下さいね。
手作りすれば、ポップコーンのカロリー・糖質も安心!
食物繊維やポリフェノールなど栄養豊富なポップコーンですが、心配なのがフレーバーによる塩分や糖分、脂質の量。糖質制限ダイエット中でも、栄養のあるポップコーンを楽しみたいですよね。そこでおすすめしたいのが、手作りのポップコーン!手作りにすれば、余計な塩分や脂質を控えることも簡単ですよ。
今回は、映画館やディズニーランドでも人気の塩味ポップコーンとキャラメルポップコーンの手作りレシピをご紹介しますので、ぜひご自宅で作ってみてくださいね。
手作りポップコーンのレシピ①塩味ポップコーン
【材料】(2人分)
ポップコーンの素 50g
塩 少々
七味唐辛子 少々
オリーブオイル 10g
【作り方】
1.熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、溶けたら中火にしてポップコーンの素
と塩を入れてフタをする。
2.ポップコーンのはじける音が止まるまで、フライパンをゆすり続ける。
3.はじける音が聞こえなくなったら火を止める。
4.器にポップコーンを入れ、七味唐辛子を加えて完成。
市販のポップコーンの素を使った、シンプルなレシピです。七味唐辛子を加えることで、塩分を減らすことができます。糖質制限ダイエット中の場合、オリーブオイルの他にも、体に良いアマニ油などに変更するのもおすすめです。
手作りポップコーンのレシピ②キャラメルポップコーン
【材料】(2人分)
ポップコーンの素 50g
オリーブオイル 10g
塩 少々
【キャラメル】
砂糖 30g
水 大さじ1
バター 20g
【作り方】
1.熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、溶けたら中火にしてポップコーンの素
と塩を入れてフタをする。
2.ポップコーンのはじける音が止まるまで、フライパンをゆすり続ける。
3.はじける音が聞こえなくなったら火を止め、ポップコーンを取り出す。
4.フライパンに砂糖と水を入れ、中火にかける。
5.木べらで軽く混ぜてからバターを入れて更に混ぜる。
6.色が変わってきたらポップコーンを入れて絡める。
7.器に盛りつけて完成。
カロリーや糖質だけでなく、お財布にも優しいキャラメルポップコーンのレシピです。映画館やディズニーランドで買うとお高いキャラメルポップコーンも、自宅で手作りすれば半分以下のお値段で作れてお得ですよ。
ポップコーンは、世界最古のスナック菓子!?
ポップコーンの歴史は古く、ニューメキシコ州にある洞窟遺跡からポップコーンの痕跡が発見されており、炭素年代測定の結果この洞窟遺跡は紀元前3600年頃のものと推定されるのだとか。ポップコーンは、まさに世界最古のスナック菓子だと言えそうですね。
1840年代にはポップコーンという呼び名が定着し、1893年のシカゴ万博では、現在でも人気のキャラメルポップコーンが発売されました。その後、映画館でポップコーンが食べられるようになったのは、1930年の世界大恐慌の頃。大恐慌の時代でも比較的手ごろな値段で入手できたポップコーンは庶民に愛され、映画館でポップコーンを食べる、というスタイルが娯楽とささやかな贅沢として、定番となっていきました。
第二次大戦後にはアメリカ軍人向けにポップコーンの販売がされるようになり、日本でも徐々にポップコーンが普及していきました。現在では定番スナックのポップコーンにも、長い歴史があったのですね。
ポップコーンにできるとうもろこしは、種類が決まっている!?
ポップコーンと言えば、名前に「コーン」がついているように、とうもろこしが原料になっています。でも、普段食べているコーンをフライパンで加熱したりしても、ポップコーンにはならないですよね。
では、なぜいつも食べているコーンはポップコーンにならないのでしょうか。それは、いつも食べているコーンとポップコーンでは「種類」が異なるから。ポップコーンになるためには、「爆裂種(ポップ種)」と呼ばれる種類のコーンを使用する必要があります。
爆裂種のコーンの特徴は、粒が小さく皮がとても硬いこと。ポップコーンを作るためには、この爆裂種の粒を乾燥させて硬くすることで、加熱時にはじける美味しいポップコーンが出来上がります。なお、普段食べているコーン(スイートコーン種)を乾燥させてから加熱してもポップコーンにはならないので注意してくださいね。
糖尿病だと、ポップコーンは食べられない?
アルコールや糖分・塩分の摂取が厳しく制限される糖尿病。糖尿病にならない生活習慣が一番理想的ではありますが、飽食の現代ではなかなか難しいですよね。美味しくて栄養もあるポップコーンですが、塩分や糖分、脂質が多いということもあり、糖尿病患者になると、ポップコーンが食べられない、という噂があります。本当でしょうか。
糖尿病患者が注意したい数字として、食べた後の血糖値の上がりやすさを数値化したものに「GI値」というものがあります。このGI値が高い食品は血糖値が上がりやすいため、糖尿病患者にはおすすめできないと言われています。そんなGI値には基準があり、GI値70以上が高GI食品、56~69が中GI値食品、55以下の食品が低GI食品と定義しています。
ポップコーンをGI値で見ると、その数値は55!塩分や脂質が多いイメージがあるためGI値の高いイメージがありますが、実はそれほどGI値が高いわけではありません。ポップコーンには食物繊維などの栄養もあるため、糖尿病だからといって食べられない食品ではないのです!
さらに、ご紹介した手作りのポップコーンなら、映画館やディズニーランドで食べるような塩分や糖分の心配もなく、ポップコーンを楽しめるため、糖尿病でもおすすめです。適量を守って、ぜひポップコーンを楽しんでくださいね。
最後に
ポップコーンのカロリーや糖質、栄養についてご紹介してきました。映画館やディズニーランドでも定番のポップコーン。手作りすれば、カロリーや糖質も抑えられますから、今回ご紹介したレシピを参考に、新しい味付けに挑戦してみるのも楽しいでしょう。