【芦屋道顕】血筋と呪い(2)自覚がなく説得もできない怨霊が一番怖い【現代の呪2】

【芦屋道顕】血筋と呪い(2)自覚がなく説得もできない怨霊が一番怖い【現代の呪2】

血筋と呪い(2)自覚がなく説得もできない怨霊が一番怖い

(1)を先に読んでほしいのじゃ↓
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大事なことなので今一度こちらでも告げておくが、このような話をネットを使いのんびりと読んでいられる時点で、99.999パーセント、おぬしの一族は呪われておらぬ。しかし、良家の子女ゆえに、由緒正しくも曰く付きの家に嫁ぐことになったり、娘や息子がそのような恋人を連れてきたりする、万に一つのときのためには役立つやもしれぬ。もちろん、その縁談からは逃げるのがよいぞ。

では、本題の「最も逃れにくい呪いの方法」についてじゃ。

■怨憎にまみれ呪うつもりなく呪って死んだ者の呪いは解けない

悔しい

誰やらを恨んだ本人がその自覚なく、悲しみと憎しみにまみれ、何らかの儀式を行うでもなく、贄を捧げるでも祟り神に縋るでもなく、ただただ「悔しい。悲しい」と嘆き嘆いて死んでいった者のその想いは、本人も知らぬまま強烈な呪いとなって相手に、相手の血筋に「纏わりつく」のじゃ。

そして、その呪いの出方も呪った本人が指定していないがゆえに、そのときどきで共通項がないことが多い。例えば「うちの一族はなぜだか、女が◯歳を迎える前に特定の病で死ぬ。嫁に来た女も死ぬ」と定まっていれば、そのような呪いがかかっていると推測して先祖の因縁を辿りその元凶となった相手を見つけ、呪いを受ける原因となったことが判明するやもしれぬ。

「なるほど、この一族の先祖には、とある令嬢を騙し土地と財産を奪い、妊娠した令嬢をお腹の子供と共に、その腹を刺して殺し山に埋めた男がいた。それを指示したのが男の妻で、女が殺された同じ歳までに、この一族の女は皆、似たような痛みを味わい命を落とす」と推測できれば、その一族の末裔が理不尽とは思えど、先祖の所業を詫びてその女を供養すれば、呪いは収まるやもしれぬ。

寂れた

かつてはひどく恨んだとはいえ、恨んだ相手とはもう血筋以外はなんの関係もない、ましてや嫁に来たよその女やその子供を苦しめていると、そして自身には非がないのに詫びているとなれば……。怨霊と化した者でも正気のうちに死んだ者は「これ以上、恨んでもしかたない」と気付く。そして恨みを手放してくれるという、わずかではあるが呪いから解放される可能性がある。

ちなみに、令嬢を殺した当人とその妻には死後に恐ろしい報いが待ち受けているが、それについてはまた別の機会に。

■怨霊は人間の区別が曖昧で「血」と「情」で区別をする

しかし、狂死した者は己がその一族を呪ったことすら気付いておらず、飽くまで「恨んだ相手」に執着し、方法は問わずともかく苦しめてやろうとする。

そして、これが悲しくも恐ろしいのが、

怨霊化して年数が経つと、すべての記憶が曖昧になり、人間の区別がつきにくくなる

ゆえに、怨霊化した本人は一族を呪うている自覚はなく、しかし同じ血が流れる子孫や、同じ血が流れる者が愛しく思い、思われる……つまりは「情」が交わされる伴侶、酷いときにはペットにまで呪いが及ぶ。

先程の例と同様、先祖が令嬢を騙し土地や財産を奪うたとする。殺しはしなかったが、お腹の子の堕胎を迫り、その一方で妻の妊娠は喜び子煩悩な父親となったとする。令嬢は悔しさで気が狂い、座敷牢に幽閉されて衰弱死をする。

■狂死した者の自覚なき呪いでは何が起きるか定まらず、避けようがない

本人は呪うたつもりはないが、悔しい、悲しい、憎い、それらの負の想いは狂うているがゆえに生きている間は生き霊となり、死して怨霊となり相手に纏わりつき、あらゆる恐ろしい現象を引き起こす。

特定の現象ではなく、呪われた一族の人間それぞれの「弱点」を突いて引き起こされるゆえ、例えば呪われる元凶となった男は自分で稼ぐ能力がなく、土地財産を奪ったが全て失い、妻子にも見捨てられ路上生活となり病気となり野垂れ死。令嬢の土地財産を奪うことを画策した妻は、嫉妬深い性格が高じて周囲の全てを妬むようになり周囲や子にも嫌われた挙句、怨霊となった女と同じように狂死。その娘は親族に引き取られ成長できたが、霊感があり狂死した女と母の霊に悩まされ……。

このような呪いを受けている一族の末裔は、呪われていると知らぬまま、際限のない不幸から抜け出そうともがき苦しむことがあるのじゃ。

(3)に続く。

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