ASCや太陽に土星が重なる時期は、本当にそれまで地道に努力をして、やるべきことをやってきた人にとってはそれらの集大成的な出来事が起きるし、確固たる地位の確立の時期になるのよね。
ちなみにトランジットの冥王星も山羊座でレジーナの太陽に合するところだけど、冥王星もやっぱりそれまでの道のり次第では怖いことはなくて、この場合は「初ノミネートで受賞」の快挙。
冥王星は関わる物事の究極の状況を引き出すから、ものすごく嬉しいことも、とんでもなくショックなこともどちらも起き得るけど、この場合は「究極に嬉しい」ほうで出た、と解釈すればいいかしらね。トランジットで一緒に金星もいたのも、いいほうに出る要因になったかも。
トランジットのドラゴンテイルが太陽に接近してるのは、この受賞で注目されるこの作品が根深い人種差別問題を扱っているのを表してるかもだし、彼女が今回受賞した「背景」も表してるかもしれない。
数年前、アカデミー賞の白人至上主義が批判されたのはまだ記憶に新しいんだけど、確かに思い返すとそうよね。で、2016年には、もちろん作品も演技も素晴らしかったけど黒人であるバリージェンキンス監督の『ムーンライト』が作品賞に、黒人の俳優マハーシャラ・アリが主演男優賞に選ばれて、オスカーの「白一色」が是正され始めたのよね。で、この2019年にはまたマハーシャラアリは『グリーンブック』で助演男優賞を受賞したし、2016年に作品賞獲ったバリージェンキンス監督の『ビール・ストリートの恋人たち』が助演女優賞にはレジーナ・キングが選ばれた、と。
黄色いところ。レジーナの土星にトランジットの月がオポジション、土星冥王星がトライン、海王星がセクスタイル。運気は自分の守護星とトランジットのアスペクトも重要なのね。彼女の場合は山羊座だから土星が守護星。