これらから逃げ延びるのは至難の技で、結婚できないどころかその年齢までには命を取られてしまうことがほとんど。かつて、これらの呪いと闘うた陰陽師や法師の中には、敢え無く敗れ己もまた命を落とした者も多かろう。
★命を取られないだけまだマシと思うべきか?
生贄を行う村から逃げ出した初代から数代目までのその村出身者の家族は、せっかく生贄は免れてもやはりそうして末娘を失うことがあった。
しかし、村を守る生贄ではなく、家系の呪いを受ける人身御供として末娘を差し出していた家であれば、因習を己らで断ち切りさえすれば命を取られるまではなかった。
しかし、その場合は時間をかけて「家系が途絶える」運命を生き残った一族皆が歩み始めるのじゃ。ゆえに、一族の息子達は結婚できずあるいは結婚しても子供ができぬ。娘達はたとえ名字が変わることになろうとも、血を受け継ぐ者を産ませないために、まず結婚できず、結婚できても子を授かる前に夫とは不仲になりあるいはついに授からぬのじゃな。
もし、適齢期を過ぎても一向に結婚する気配のない男女、子を持たぬ夫婦がいたとしたら、それにはおよそ他人が理解できぬ事情があるのやもしれぬと思うて、蔑んだり憐れんだりせぬことじゃ。
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