【真夏の怪談】呪いの黒い肥料【芦屋道顕】

【真夏の怪談】呪いの黒い肥料【芦屋道顕】

昨日まで赤い実がなっていたはずの枝に突如現れたその黄色い実に手を伸ばした。

「あんた、やめて!また虫瘤だったら……」

妻が言い終わらないうちに、夫はその実をもぎ取り、地面に叩きつけた。

「ああ、これもだ!きっと全部そうだ!やられた!」

夫は手当たり次第にもぎ取った実を次々に地面に叩きつけ、踏み潰した。

ぐちゃりと潰れた実からは、どれもこれも、ぞろぞろと黒い虫が這い出した。

恐怖に耐えかねた夫婦は、村を出ることにした。

家に戻り、最低限の荷物をまとめて家の裏に停めておいた車に走る。

・・・バンパーに、小さな紙が挟まっていた。

肥料が置かれた最初の二ヶ月に添えられていたあのメモだった。

メモにはこう書かれていた。

『思い知ったか』

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