パプリカの栄養って?ピーマンとの違いや美味しいレシピ

パプリカの栄養って?ピーマンとの違いや美味しいレシピ

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同名の歌がヒットしたこともあり、全国的な知名度が上昇したパプリカ。ピーマンに色がついただけにも見えますが、パプリカにどんな栄養があるかご存知でしょうか?ここでは、パプリカの栄養について、色による栄養価の違いやおすすめのレシピ、食べ方などをご紹介します。

パプリカとは?ピーマンとパプリカの違い

どちらかというと小ぶりで緑色のピーマンと、肉厚で大きく鮮やかな色のパプリカ。見た目は違う両者ですが、実は同じナス科のトウガラシ属の植物で、同じ品種なのです。

パプリカとは?ピーマンとパプリカの違い

ではなぜ見た目に差があるかというと、一般にピーマンは成熟前に収穫されたものである一方、ピーマンを改良し、大型で果肉も厚くなったものをパプリカと呼んでいるのだそう。実は同じ品種のものを、見た目で区別していたのですね。

実は栄養豊富!?パプリカの栄養価

実はピーマンと同じ品種のパプリカですが、その栄養価にはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

パプリカの栄養価①ビタミンC

パプリカに含まれるビタミンCの含有量は、ピーマンの2~3倍。ピーマンよりも熟していることで、ビタミンC量にも差が出るのですね。

このビタミンCはコラーゲンの生成に必須の化合物であり、皮膚のメラニン色素の生成を抑える他、日焼けを防ぐなど美容のためにも欠かせない栄養素です。また、抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化などの予防、老化防止にも有効であると言われています。

人生100年とも言われる時代ですから、ビタミンCが豊富なパプリカをしっかり食べて、老化防止に努めたいですね。

パプリカの栄養価②カロテン

パプリカには、カロテンも豊富に含まれています。パプリカ(オレンジ色)のカロテン量は、なんとピーマンの30倍以上!このカロテンは体内でビタミンAに変換して、皮膚や粘膜を正常に保つ働きをする他、ガンの予防や免疫力の強化などに役立つ栄養素です。

カロテンには強い抗酸化作用もあると言われており、美容の大敵、シミ予防にも効果的。パプリカは美容にいいビタミンCとカロテンがともに豊富なため、特に女性の方におすすめですよ。

実は栄養豊富!?パプリカの栄養価

パプリカの栄養価③カリウム

カリウムは、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持しているほか、心臓機能や筋肉機能の調節などの働きをしています。また、体内の余分な塩分を排出し、血圧を抑える効果がある栄養素です。

パプリカの栄養価④葉酸

パプリカは妊婦や乳児に必要だと言われる栄養素、葉酸も豊富に含んでいます。葉酸は妊娠初期に妊婦が食べると二分脊椎症などの神経管閉鎖障害発症のリスクを軽減してくれるため、妊婦には特に葉酸が必要だと言われています。

この葉酸も、実はピーマンよりパプリカに多く含まれています。パプリカはピーマンよりも甘みが強く食べやすいだけでなく、栄養価のバランスも優れているのですね。毎日の献立で迷った日はパプリカを使ってみると、色鮮やかなだけでなく栄養のバランスも優れたメニューにできますよ。

パプリカの栄養価⑤カプサイシン

特に赤色のパプリカに多く含まれている栄養素、カプサイシン。赤色のパプリカには赤唐辛子に含まれているカプサイシンと同じ効果があり、血行促進作用や脂肪燃焼作用、美肌効果などがあると言われています。

パプリカのカロリーは?

ピーマンに比べて栄養価の高いパプリカですが、ではそのカロリーはどうなのでしょうか。両者を比較してみましょう。

パプリカのカロリーは?

ピーマンのカロリー(100gあたり)…22kcal

緑黄色野菜のピーマンは、見た目通りの低カロリー。パプリカと比べると栄養面で劣るピーマンですが、そのぶんカロリーも低め。ダイエット中でも、安心して食べられるカロリー値ですね。

パプリカのカロリー(100gあたり)…(赤色)30kcal(黄色)27kcal

パプリカのカロリーは、100gあたり約30kcal程度。パプリカはピーマンより栄養があり、カロリーもそれほど高くはありません。パプリカは色によってわずかにカロリーに差がありますから、カロリーが気になる方は黄色を選ぶとより安心でしょう。

パプリカの糖質は?

パプリカのカロリーがわかったところで、気になるのが糖質ですね。そこで、ピーマンとパプリカの糖質についても比較してみたいと思います。

パプリカの糖質は?

ピーマンの糖質(100gあたり)…2.8g

ピーマンはカロリーだけでなく、糖質も低いことがわかりました。ちなみに、ピーマン1個あたり(約30g)の糖質量は0.84g程度。この糖質量なら、糖質制限ダイエット中でも糖質量をそれほど気にせず料理に使うことができるでしょう。

パプリカの糖質(100gあたり)…5.6g

パプリカの糖質量は、野菜の中ではやや高めの5.6gでした。ちなみに、パプリカ1個あたり(約100~150g)の糖質量は5.6g~8.4g程度。パプリカはピーマンより甘みがあるため、そのぶん糖質量も多くなるようです。糖質制限ダイエット中にパプリカを食べる場合は、1個以内に留めておくのがベターと言えそうです。

パプリカは生で食べるか、加熱するか。どっちが正解!?

パプリカはピーマンと違って甘みが強いため、生でサラダにして食べることもできる野菜です。もちろん炒めるなど加熱して食べても美味しいパプリカですが、では生で食べるのと加熱するのでは、どちらが良いのでしょうか。

パプリカは生で食べるか、加熱するか。どっちが正解!?

パプリカは、加熱することで甘みが出る野菜のため、パプリカの甘みを味わいたいならオーブンで焼くのがおすすめ。また、通常のビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、パプリカに含まれるビタミンCは熱に強い特性があります。そのため、油を使って調理をしても大丈夫。加熱したパプリカは中華料理やイタリアンなど、幅広い料理に使えて便利ですよ。

パプリカは加熱すると調理しやすいですが、一方で油を吸収しやすいため、ダイエット中に加熱調理したパプリカを使うとカロリーオーバーになる可能性が。ダイエット中にパプリカを食べたい場合は、生食できるサラダやマリネのほうが、食べ応えがある割にカロリーが抑えられるのでおすすめです。

生で食べても、加熱しても美味しいパプリカ。その日の気分で生食したり加熱したりと、美味しい食べ方を考えてみるのも楽しいでしょう。

こんなにあった!パプリカの美味しい食べ方

パプリカが生食しても加熱しても美味しいことはわかったけど、普段作らないから具体的なメニューや食べ方がわからない!という方もいることかと思います。そこで、パプリカのおすすめの食べ方についてご紹介します。

こんなにあった!パプリカの美味しい食べ方

パプリカの美味しい食べ方①パプリカとツナのマリネ

パプリカとツナをオリーブオイル、酢、砂糖で混ぜたマリネは、簡単にできる上に見た目もキレイ!パプリカをあまり調理したことがない、という方でも、失敗せずに作ることができますよ。

パプリカの美味しい食べ方②パプリカと豚肉の炒め物

油との相性がいいパプリカは、豚肉などと一緒に炒め物にするのもおすすめの食べ方。味噌やオイスターソース、醤油と砂糖など、お好みの調味料でさっと炒めるだけで、彩り豊かな一品に仕上がります。

パプリカの美味しい食べ方③パプリカの天ぷら

いつもの天ぷらに飽きた方におすすめな、パプリカの天ぷら。天ぷらに色を加えたい時にもおすすめの一品です。他にも、素揚げして酢豚に加えたりするのもパプリカの美味しい食べ方です。

サラダや肉詰めだけでなく、意外なほど色々な食べ方が楽しめるパプリカ。パプリカがあれば地味になりがちな肉料理も彩り豊かに仕上げることができますから、今回ご紹介した以外の食べ方を考えてみるのも楽しいでしょう。

簡単!パプリカのレシピ

ご紹介した食べ方以外にも、様々なレシピがあるパプリカ。栄養価が高く彩り豊かなパプリカを簡単に食べられる、おすすめレシピをご紹介します。

パプリカの人気レシピ①ラタトゥイユ

簡単!パプリカのレシピ

【材料】(4人分)
玉ねぎ     1個
ニンニク    1片
ズッキーニ   1本
ナス      1本
赤色パプリカ  1個
黄色パプリカ  1個
ベーコン    4枚
トマト缶    1缶
コンソメ    1個
ローリエ    1枚
塩コショウ   適量
オリーブオイル 適量

【作り方】
1.玉ねぎ、ズッキーニ、ナス、赤色・黄色のパプリカ、ベーコンを食べやすい大きさに
切る。
2.鍋にオリーブオイルをひき、ニンニクの香りが出るまで炒め、ベーコンを入れる。
3.ベーコンを軽く炒めたらカットした野菜を入れて炒める。
4.野菜に火が通ったら、トマト缶とローリエを入れて煮詰める。
5.コンソメと塩コショウを加えて味を調え、5分程度煮る。
6.器に盛り付けて完成。

赤色と黄色のパプリカを使った、彩り豊かなラタトゥイユのレシピです。器に盛り付けたラタトゥイユには、お好みでパセリやローリエを飾ると、パーティーでも映える一品になりますよ。

パプリカの人気レシピ②パプリカカップのグラタン

簡単!パプリカのレシピ-2

【材料】(2人分)
パプリカ(お好みの色) 2個
ベーコン        50g
玉ねぎ         1/2個
じゃがいも       1/2個
冷凍コーン       お好みの量
〇牛乳         250ml
〇バター        30g
〇薄力粉        30g
コンソメ顆粒      小さじ1
塩コショウ       少々
チーズ         お好みの量

【作り方】
1.パプリカの上部を横に切り、中の種を取り出してから沸騰したお湯で4分茹でておく。
2.じゃがいもを角切りにして、ラップをしてレンジで5分程度加熱し、潰しておく。
3.玉ねぎとベーコンをみじん切りにする。
4.フライパンに油をひき、玉ねぎとベーコン、冷凍コーンを炒める。
5.玉ねぎがキツネ色になったらじゃがいもを入れて軽く混ぜ、コンソメと塩コショウを
加える。
6.炒めた野菜を皿に取り出し、そのままのフライパンに〇の材料を入れる。
7.〇の材料を入れたフライパンを弱火にかけ、泡だて器で混ぜ続ける。
8.とろみが出てきたら野菜を再度入れ、塩コショウで味を調える。
9.パプリカに8を入れ、上にチーズをかけてオーブンで5分程度焼いたら完成。

パプリカを器の代わりにした、見た目もかわいいグラタンのレシピです。グラタンの中身をお好みでマカロニやミートソースにするのもおすすめ。切ったパプリカが安定しない場合、底を薄く切り落とすと安定しますよ。

最後に

意外なほど栄養豊富で、レシピも多様なパプリカ。今までパプリカをあまり調理したことがなかった方も、今回の食べ方やレシピを参考に、ぜひパプリカの新しい美味しさを見つけてみてくださいね。

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