占いで「絶対ダメ」とか「うまくいかない」ってのは、占い師が言っちゃいけないことだと思うの。
これは、飽くまでアタシの占い方針の一つなんで、他の考えがいいとか悪いとかじゃないのをまずご理解いただければ嬉しいわん。
■占いにクライアントが何を求めているか?
恋愛で占いに頼りたくなるときって、現実的に出来ることはやったけど全然うまくいかないときとか、現実的に出来ることをやろうにも「接点すらない!」って状態で接点をつかむために、相手と自分の相性を知ろうって場合が多いんじゃないかと思うの。
で、ここが判断が難しいところなんだけど、その場合、中にはどんだけ頑張ってもうまくいかない状況に疲れ果てて、「踏ん切りをつけたい」って人もいると思うのよ。
個人鑑定とかで、長くクライアントの悩みを聞いてきて、占い師側もあらゆる手段で励ましたりうまくいくように色々占い的なアドバイスをしてきた上で、クライアントが「諦めて幸せになりたい!」って思ってるって分かったら、そのときは「次へ行ったほうが幸せになりますよ」って、「次へ行こうとする」背中を押してあげるというか。
■執着を納得して手放すことと、占い結果によって諦めることは別!
でも、逆に「どうしてもこの人じゃなきゃダメ、この仕事で成功したい、時間はかかっても、どんな困難でも乗り越えて!」って思ってる人に「でも、コレがダメでアレがダメで、うまくいきっこないわ!」ってのは、やっちゃいけないのよ。
前に結婚相談のところでも話したけどね。占い的な、恋愛の相性とか仕事への向き不向きとかはもちろんあるんだけど、でも占いで分かる部分の他に、とても理屈では説明できない人間の力ってあって、不可能を可能にするようなことがあるのよね、実際に。
で、その人智を超えた力の発動が、本人は諦めて手放してた願いなのに奇跡的に叶うってこともゼロじゃないけど、やっぱり本人が「できる」と信じて人事を尽くした結果、天命が応えてくれた!ってケースが多いのよ。
まあこれはアタシの周辺の狭い世界と、世の中の成功者のお話とで、「いや、やっぱりダメなのがほとんどだからスッキリ諦めたほうが本人のため!」って思う人もいると思うけど。
ただ、諦めるにしても、本人が納得いくまでやってみて、のほうがいいじゃない?で、占いでどんな結果が出ようと「やっぱり最後までやってみる」ってのもアリだけど、心のどこかに「うまくいかないって言われた・・・」みたいなモヤモヤがあるの、イヤじゃない?
潜在意識の活用法なんかでは「執着を手放すと叶う」ってのがあるけど、「納得して執着を手放す」のと「占い結果が悪かったからがっかりして諦める」のは別物よ。前者は自分の内側から自発的に手放すことになるけど、後者は「納得したつもり」でも絶対心の深い部分では納得してなくて、単純に「自分じゃダメなんだ」「運命がダメって言ってるんだ」ってネガティブな思い込みを増やすだけだから。
■占いは前向きになるために利用して
まず、占いで「相性が悪い」「絶対うまくいかない」って言われても、それが時期的なことを占うものなら「現時点」だけの話ね。明日はもう違うかもしれないわけ。自分で占ったんならそのときの自分の不安が反映されるし、他人に占ってもらって悪い結果だったんなら、占ってくれた人のコンディションや気持ち、思い込みも影響するからね。
生年月日やなんかで生まれ持った相性や向き不向きで「見込みなし」なら、「正面突破は難しそうだけど、勝手口がこっちにほら。あ!この時期なら状況が有利だから・・・」ってのがあるはず。
そこで「どう頑張っても未来永劫、無理ですよ」ってマイナスの暗示かけられちゃ~もったいないわ。
占いは飽くまで、「地図を照らす光」「背中を押す手」そして、不安や未来の心配事に焦点を当てるにしても、それで何かを諦めるんじゃなくて前へ進むための「天気予報」「転ばぬ先の杖」にね。