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※2023年11月20日時点の情報です。
※書き手の久賀原鷹彦がこの分野は素人なので用語の使い方や解釈など、稚拙な点も多いですがご容赦ください。飽くまでエンタメコンテンツとしてお読みください。
※OpenAIはchatGPTの会社で、今回解雇されたサムアルトマンは UBIの実現を目指していると言っていた人だよ。
これまでの経緯詳細はこちら↓
AGIの噂
サムアルトマンが解雇されOpenAIを辞めるスタッフが続出
11月19日までの経緯をものすごーくざっくり言うとOpenAIのCEOだったサムアルトマンが11月18日に取締役会からクビを言い渡された。その経緯は多額の出資をしているマイクロソフトを含めた投資家たちには知らされておらず、彼らもアルトマン解雇に衝撃を受けた。
アルトマンが追放されるとなって、共同経営者だったグレッグ・ブロックマンも辞め、さらにOpenAIのAI開発を牽引してきたベテランエンジニアが3人辞め、さらにこの後もOpenAIからは10人前後の退職者が出ると言われている。
アルトマン追放の決定にはイリヤ・サツケバーが深く関わっていて(イリヤは元Google Brainの AI開発者)アルトマン追放の理由は、OpenAI内ですでにAGIが達成されていて、イリヤとアルトマンとでAGIの扱いについての思想が対立したのでは、と。
アルトマンのOpenAI復帰はならず、マイクロソフトに入社決定
ここからが日本時間11月20日の続報。
マイクロソフトを筆頭としたOpenAIへの投資家たちは、アルトマンにOpenAIに戻るよう交渉。
これは昨日まで自分の会社だったOpenAIにゲストとして入館するサムアルトマン(苦笑)
https://x.com/sama/status/1726345564059832609?s=46&t=RCgCoL8Sj_NXdGLPdxeppQ
しかし、アルトマンが戻る条件として、彼を追放したイリヤ他、取締役たちの排除を求めたが合意に至らず交渉は決裂。
そして、なんとサム・アルトマンとグレッグ・ブロックマンはマイクロソフトに入社することに。
X(Twitter)でもサム・アルトマンはマイクロソフトの現CEOサティ・ナデラのコメントに「ミッションは続く」と引用RTをしている。
https://x.com/sama/status/1726510261509779876?s=46&t=RCgCoL8Sj_NXdGLPdxeppQ
アルトマン達を迎え入れたマイクロソフト現CEOナデラによると?
マイクロソフトCEOナデラのコメントを翻訳しておくね。☆マークは僕の感想だよ(苦笑)
『私たちはOpenAIとのパートナーシップに引き続きコミットしており、私たちの製品ロードマップ、Microsoft Igniteで発表したすべてのもので革新を続ける能力、そして顧客とパートナーをサポートし続けることに自信を持っています』
☆OpenAIのサポートはし続けるらしい。chatGPTを使っている人達、ひとまず大丈夫そうだ!
『我々は、Emmett ShearとOAI社の新しいリーダーシップチームを知り、彼らと一緒に働けることを楽しみにしています』
☆OpenAIは新CEOに元TwitchのCEOエメット・シアーを迎えたそうだ。エメットがCEOに選ばれた理由は、彼が『AIが人類存亡の危機をもたらす可能性を認識しているから』らしい。※参考OpenAI Taps ex-Twitch CEO to Lead as Altman Joins Microsoft
『また、サム・アルトマンとグレッグ・ブロックマンが同僚とともにマイクロソフトに入社し、新たな先進AI研究チームを率いるというニュースを共有できることを非常にうれしく思います。私たちは、彼らの成功に必要なリソースを迅速に提供することを楽しみにしています。』
☆サムと、グレッグもマイクロソフトに入社したんだね。ちなみにOpenAIを辞めたエンジニアなども続々と入社が決定しているそうだ。
翻訳元:https://x.com/satyanadella/status/1726509045803336122?s=46&t=RCgCoL8Sj_NXdGLPdxeppQ
急進的なサムアルトマンのやり方を危惧し追放したイリヤが語るAGIに関する警告は必見
自分の会社からいきなり追放されたサムアルトマンや辞めたグレッグ・ブロックマンたちがマイクロソフトに入社し、OpenAIは新たなCEOを迎え、chatGPTも存続するようだからこれにてクーデター後のバタバタは一旦終わりを迎えた、のかもしれない。
だけど、サムアルトマンと対立したイリヤ・サツケバー(スツケヴァー)がAGIについて語ったインタビューは必見だ。
Ilya: the AI scientist shaping the world
説明文翻訳:ChatGPTを支える主要なAI科学者の一人であるイリヤ・スーツケバーが、自身の創業時のビジョンと価値観を振り返る。
2016年から2019年にかけてチャット言語モデルを開発していた映画監督Tonje Hessen Scheiとの会話の中で、彼は個人的な哲学を説明し、すでに私たちの世界を形成しているテクノロジーについて驚くべき予測を立てている。安全性と規制をめぐる世界的な議論の渦中にある今日、彼の考えを振り返りながら、AI技術の機会と結果について考える。
イリヤは、彼の究極の目標である人工知能(AGI)について語り、「人間が行うどんな仕事やタスクもこなし、より優れたコンピューターシステム」について、また、AGIの軍拡競争が人類にとって吉と出るか凶と出るかについて疑問を投げかけている。
動画の中で彼が語っていることの一部を意訳だけど置いておくね。
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『最初のAGIは、その信念と願望が非常に重要になる。正しくプログラムされなければ、AGIによる自然な選択の進化の性質は、システムが自らの生存を最優先するようになる。
AGIが能動的に人間を憎み、危害を加えるというわけではない。しかし、それ(AGI)はあまりにも強力になりえる。その関係性は、人間と動物に例えられる。
人間は動物を嫌っていない。人間は動物を愛している。さらに、大きな愛情を持っている。しかし、二つの都市の間に高速道路を建造する必要があれば、動物たちの許可を求めずにそれを行う。それは、私達人間が動物よりそれ(高速道路)のほうが重要だから。
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イリヤはなぜ、急遽それまで仲間として歩んできたサムアルトマンを追放するという強行手段に出たのか。数年後、いやもしかしたらもっと早い時期にこのOpenAIのクーデターを思い出し『イリヤが正しかった』と全人類が思う日が来るかもしれない。
これまでの経緯はこちら↓
AGIの噂
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