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ちょっとしたやりとりで「あの言い方はどういう意味があるのかな」「嫌われているのかな」など気にしすぎて疲れることはありませんか。気にしすぎる性格で損だな、もっと楽しめたら良いのにと感じることは多いでしょう。
今回は、気にしすぎる性格の人に共通する特徴や、そんな性格を直せるかについて解説します。
気にしすぎる性格の人に共通する特徴
気にしすぎる性格は2通りあります。1つは人の反応に対して気にしすぎる人、もうひとつは物事に対して気にしすぎる人です。人の反応や物事が全く気にならないという人はいないと思いますが、必要以上に気にしすぎていても疲れてしまい、メンタル不調を引き起こす原因にもなり兼ねません。
そこでまずは、気にしすぎる性格の人に共通する特徴を紹介します。自分に当てはまるところはないか、チェックしてみてください。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、他人からの評価が気になる傾向があります。
例えば、仕事において提出後に失敗していないか、執拗に振り返り修正したり取り消したり、気にしすぎて他のことに手がつけられないという経験がありませんか。
また、仕事や行動に自信がないから体裁だけ整えようとする傾向もあるでしょう。
他人に確認する
気にしすぎる性格の人の特徴として、物事を他人に確認したり、委ねたりする傾向が強くあります。
求めている答えは「大丈夫」。その言葉が返ってくるまで複数の人に自分の行いを確認する癖があるのではないでしょうか。
太鼓判をもらっても満足でいない人もいるでしょう。
周りの意見に流されがち
気にしすぎる性格の人は、本当は異なる考えを持っているのに、自分に対する反応や評価を気にしすぎて、自分の意見を貫けない傾向にあります。
自分の意見がズレていたり、少数派になるのが嫌で、周りの意見に流されてしまうのです。
誰からも好かれたいから気を使う
気にしすぎる性格の人には、ひとりになりたくないという気持ちがありますよね。誰からも好かれたいから気を使う、どのグループにも入れるよう良い顔をしてしまうのです。
アンテナを張りすぎる
物事にアンテナを張りすぎる人も気にしすぎる傾向があります。
表情や会話のなかの接続詞などから相手の本心を感じ取ってしまうのです。
相手の不快感だけでなく、こちらを思い嘘をついたり気を使ったりすることに対してもストレスを感じるでしょう。
このタイプは相手と慎重に関わるため、人づきあいに疲れている傾向があります。
まじめすぎる
まじめすぎる人も気にしすぎる特徴があります。
「このように決まっているから」「あの人が不快に思わないようちゃんとしたい」「ここは〇〇さんの領域だから」など、かたくなに意見を曲げない、周りが困っていても貫いてしまうことがあるのではないでしょうか。
几帳面
こちらは気にしすぎる性格の人のもうひとつのタイプです。
片付け方や書類の位置など、物事を几帳面に決めていたり、こうあるべきという固定観念に縛られ、他人がその領域を侵したり崩したりしたときは我慢できないこともあります。
誰かががやってくれた作業を修正してまでマイルールを貫くのは、気にしすぎる性格と言って良いでしょう。
気にしすぎる性格になった原因は?
次は、気にしすぎる性格になった原因について見ていきましょう。
親の教育
親の教育は、子供の性格形成に大きな影響を与えるといわれています。
例えば、幼いころから学習方法や礼儀作法など、厳しくしつけされていませんか。優秀な人と比べられ、成績など親に気を使ってきた経験がありませんか。
物事に気を使って生きてきた時間が長い程、周りの反応が気になるでしょう。
几帳面さにおいても、同じことがいえますね。適当にこなしたほうが周りとの関係が円滑になるのがわかっていても自分ルールを曲げられないのは、幼いころに受けた親の教育が影響しているのかもしれません。
環境
気にしすぎる性格は幼少期の教育も関係しますが、学生時代の部活動や社会人になってからの職場環境も関係するのではないでしょうか。
上下関係が厳しい部活動や職場では、上司や先輩に対して常にアンテナを張って行動するよう教育されます。
何が間違っていたかも分からない理不尽なことで叱られるケースもありますよね。
失敗がないよう叱られないよう、物事を気にしすぎて行動する癖がついた人もいるでしょう。
過去のつらい経験
自分の言動で誰かを傷つけたり、ひどい失敗をしたり、いじめに遭ったりした過去のつらい経験が気にしすぎる性格を形成することもあります。
このような人は何事も慎重に、特に相手の反応や顔色を気にしてしまう傾向があります。
気にしすぎる性格は直せる?
気にしすぎる性格を直せたなら、人生はより楽しくなると思いませんか。ここからは、気にしすぎる性格を直すためにできることについて提案します。
自分を知る
気にしすぎる性格を直す第一歩として、自分を知ることがあげられます。
気にしすぎる性格は人によって異なりますよね。自分のこだわりは何か、なぜそれを気にするのかを分析してみてください。
人の反応が気になるタイプと、自分をとりまく環境が整っていないのが気になるタイプとでは対処法が異なることが分かるでしょう。
プラスにとらえる
物事をプラスにとらえると、気にしすぎる性格もメリットとして考えられます。
「気にしすぎる」は「よく気が利く」に言い換えができます。そのアンテナを良いことに活かしましょう。
気づきが早く周りへの気配りができるのですから、困っている人をさりげなく手助けしたりその場を整えたりしてみてください。
そのとき誰も反応しなくても、継続するうちに見てくれる人はあらわれ評価されます。
行動を起こし実質的な評価を得ることで、周りの反応などが気にならなくなるでしょう。
自分の意見を大事にする
気にしすぎる性格に疲れたなら、自分の意見を大事にしてはいかがでしょうか。
周りに流され本心と異なる行動をとるからストレスが溜まるのです。
自信があることは貫いてみてください。大多数が他の意見でも、筋が通っていればこちらの意見に賛同する人もいます。
今の作業に集中する
ひとつひとつ丁寧に取り組み、今の作業に集中する癖を作りましょう。
自分の言動が合っているか気になって仕方がない気持ちは誰にでもありますが、いつまでも気にしていては目の前の仕事も疎かになります。
目の前のことに集中し失敗しない自信を持つと、どうでも良いことは気にならなくなりますよ。
嫌われる勇気を持つ
「ひとりで行動できない」「好かれたい」という思いが強いために物事を気にしすぎている人は、思い切って嫌われる勇気を持ちましょう。
イエスマンだった人の意見が変わると人間関係が崩れるので、はじめは不快な態度をとる人もいるかもしれません。
しかし、無理に合わせていた人たちとの接点を断つと毎日が気持ち良く過ごせることに気づきますよ。
「まぁいっか」を口癖にする
几帳面で気にしすぎる性格の人は「まぁいっか」を口癖にしてみてください。
他人が善意で片付けてくれた物の位置が異なっても、多少整っていなくても許せる気持ちを持つと、人間関係はより良くなりますよ。
気にしすぎる性格は損!ありのままの自分でいよう
気にしすぎる性格は言い換えすれば「よく気が利く危機管理能力に優れた性格」ではないでしょうか。この能力をプラスに活かすことで仕事やプライベートはより良くなりますし、無理な人間関係を築く必要もなくなるでしょう。
また、几帳面すぎて気にしすぎる性格の人は「まぁいっか」を心がけ、時にはマイルールを崩す余裕を持ってみてください。
気にしすぎる性格は損ですよ。その性格をプラスに変換して、ありのままの自分を貫きましょう。