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前回、ジャケットの肩パットの取り外し方<30年前の礼服リメイク①>という記事で、裏地をほどいて肩パットを取り外したのですが、まだまだ肩パットが入っているようなシルエットで、腕周りも少しダボついている印象。
そこで今回は、ジャケットの袖ぐりと腕周りを細くしていきます。
ジャケットの袖ぐり・腕周りを細くする方法①腕周りを細くする
前回は裏地を少しほどいて肩パットを取り外しましたが、今回は袖ぐり・腕周りを細くするため、ジャケット本体から袖を完全に取り外します。
腕周りを細くします。一度袖に腕を通して、切り落としたい部分をクリップ等でつまみ、長さを測って下書き線を描きます。
生地がずれないよう、マチ針で固定します。
下書き線に沿ってミシンで縫い合わせていきます。これで腕周りが細くなりました。着用時に縫い合わせて余った部分が気になるようであれば、カットして端処理をしておきます。
ジャケットの袖ぐり・腕周りを細くする方法②袖ぐりをカットする
次に、袖ぐりをカットしていきます。袖ぐりの型紙の作り方はネットで検索すると見つかるので、自分の袖ぐりの型紙を作っておきましょう。型紙を作ったら写真のように下書き線を描いておきます。
生地をカットしていくのですが、このとき下書き線に沿ってカットするのは表地だけにしておきます。一緒にカットしてしまうと裏地を縫い合わせて綴じるときにつっぱってしまう可能性があるため、裏地は表地よりも1〜2cmほど上をカットします。
ジャケットの袖ぐり・腕周りを細くする方法③袖ぐりにギャザーを入れる
肩に立体感を持たせるために、表地の袖ぐりにギャザーを入れます。上糸をゆるめ、一番幅の大きい縫い目で袖ぐりを縫うことで作ることができます。ギャザーは端から5mmのところと7mmのところに2本作ります。
ジャケットの袖ぐり・腕周りを細くする方法④袖ぐりと本体を縫い合わせる
生地を中表にして袖を本体に縫い付けていくのですが、まずはマチ針で袖と本体を固定していきましょう。このとき、裏地も一緒に縫い合わせないように注意します。固定する際は袖ぐりのギャザーを寄せながら行います。
ミシンの上糸と縫い幅を元に戻し、袖と本体を縫い合わせます。縫っている間にずれるのが嫌だったので、写真のようにギャザーの間を仮縫いしてからミシンで縫い合わせました。
ジャケットの袖ぐり・腕周りを細くする方法⑤裏地を縫い合わせて綴じる
袖ぐりと本体の表地を縫い合わせたら、裏地をコの字縫いで綴じます。これでジャケット本体のリメイクが完成しました。
ジャケットのボタンも作り直しました!
礼服のジャケットにはこういったボタンが付属していたのですが、今回は喪服として着用することが前提ですので、ビジューやチェーンは取り外します。
全パーツを分解して、黒いボタンだけを使用します。
ワンピースの肩幅・丈を詰める方法<30年前の礼服リメイク③>の記事でワンピースの丈を詰めているのですが、その際に出た余り生地を使ってボタンを作り直しました。
礼服のジャケットリメイクが完成!
これで礼服のジャケットリメイクが完成しました〜!工程は多いように見えますが、実際にやってみると見た感じよりも簡単に思えるかと思います。
次回ワンピースの肩幅・丈を詰める方法<30年前の礼服リメイク③>の記事では、ジャケットの下に着用するワンピースの肩幅と丈を詰める方法をご紹介しています。