今回は、自分でも西洋占星術にちょっと興味持ってる人向けの話ね。
■150度の関係ってどうよ?
ごく一般的な「星座占い」では、相性がイマイチとされる150度、インコンジャンクトとかクインカンクスと呼ばれる星座の組み合わせってあるじゃない?
具体的にはこれね。
自分 相手(2星座ずつ)
牡羊座と乙女座、蠍座
牡牛座と天秤座、射手座
双子座と蠍座、山羊座
蟹座と射手座、水瓶座
獅子座と山羊座、魚座
乙女座と牡羊座、水瓶座
天秤座と牡牛座、魚座
蠍座と牡羊座、双子座
射手座と牡牛座、蟹座
山羊座と双子座、獅子座
水瓶座と蟹座、乙女座
魚座と獅子座、天秤座
150度の関係って、地水火風の4元素も異なる。カーディナル(活動宮)、フィクスト(不動宮)、ミュータブル(柔軟宮)の3分類も異なる。男性星座、女性星座の2区分も異なる。
つまり「全部が異質」な相手なわけね。だから「合わない」と言われるし、その2つが結びつくことは「試練」だなんてとらえ方をする。
まあ、試練なのは確かなんだけどね。
で、そもそも相性が良くないんだとしたら、スクエアの関係みたいに、最初からなんか合わないって思って関わりを避けたり、ちょっと関わってダメだったら離れたりすればいいと思うのよ。(スクエアでもうまくやってる2人はたくさんいるけど、でも基本的にはストレスフルだしね)
ところが、この150度の関係は「夫婦」やそれに準ずるような二人三脚でやってかなきゃいけない2人の太陽や月の組み合わせで結構見かけるのよね。
それがなぜなのかについて、そして今好きな人が太陽同士の相性が150度で「合わないのかしらショック!」ってなってる人のための話ね。
■150度の関係は「目指すところは同じ、でも違う意味付け、やり方」の関係
で、ぶっちゃけちゃうと150度の星座同士って、実は目指してるもの、自分の中で「正しい」としてるものは一緒。
だけど、それを「どういう意味でそう思っているのか」が違ったり、それを達成するために取る方法が違うのよ。
「同じ」部分をざっと挙げると、
牡羊座と乙女座は「正義感と不器用さ」
牡羊座と蠍座は「一途、情熱的」
牡牛座と天秤座は「優雅さを求める、怠惰」
牡牛座と射手座は「探究心」
双子座と蠍座は「腹の底を見せない」
双子座と山羊座は「実利主義」
蟹座と射手座は「仲間が大好き」
蟹座と水瓶座は「共同体作りに励む」
獅子座と山羊座は「カリスマ性の持ち主」
獅子座と魚座は「アイドル性」
乙女座と水瓶座は「合理主義」
天秤座と魚座は「和を持って尊しとなす」
例えば、牡羊座と乙女座はどっちも曲がったことが嫌いで、筋を通さないとイヤなのね。だから気が合いそうに思えるけど、牡羊座は「嫌なものはイヤ!そこに理屈はない」ってしたがるし、乙女座は「嫌なのはこうでこうでこうだからで……」と細かく説明して理由付けをしたい。
双子座と蠍座は「腹の底を見せない」のは同じだけど、双子座は本心を隠すためにその場その場で適当にウソを考えてペラペラと話しちゃう。蠍座は用意周到に死ぬまでバレないウソを練りに練るか、それができないときは黙り込む。
そんな感じでズレが生じるから、うまくやるのは確かに難しいのよね。
実際の恋人同士でこの組み合わせだと、例えば「二人の交際をいつ親に打ち明けるか」で、二人とも真剣交際してて親にきちんと紹介したいってゴールは一緒なのに、
「真剣交際してるんだから、早めに知ってもらおうよ。今度の土曜日に君の実家行っていい?」
「待って、うちの親にも心の準備がいるんだから。きちんと話の段取りを考えようよ」
「え~そこまでしなくていいんじゃない?」
「いや、大事だよ!」
みたいな感じで、気持ちが噛み合わないことがある。
だけど、この噛み合わない部分を「相手の意見、やり方、価値観」を取り入れてお互いに譲歩するようにしていくと、かなりいいコンビにもなるのね。
今挙げた例だったら「なるべく早めに親に、段取りをつけてきちんと交際を打ち明ける」って結論に落ち着くかもしれない。
で、そういう「妥協・譲歩」はオポジションの関係の「うわー!私と正反対!目からウロコー!」みたいなインパクトも爽快感もないからその有り難みが分かりにくいんだけど、人間として成長するうえではかなりの鍛錬になるし、それが必要だから出逢って、一緒に生きてくってことも多いわけなのよねん。
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