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『厄年と西洋占星術』シリーズ、3回目の今回はそれまで男性と女性で別々だったのに、なぜかこれだけ同じ年齢「61歳」の厄年について。
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61歳の厄年はなぜ男女で同じ年齢?
男女の厄年はこれ以前はそれぞれ違う年齢が設定されてたのに、なぜか61歳の厄年だけは一緒なのよね。そして61歳以降の厄年は設定されていない。
これも単なる推測だけど、昔の人の寿命は短くて、61歳なんて長寿だったと思うし、現代の80歳くらいの感覚で長生きした人でもだいたいこの歳くらいには亡くなってたのかも。
さらに、男女で同じなのは、ここまで長生きするともはや男女で役割の違いがなかったから、じゃないかしら。男性も家督は息子に譲って隠居してて、女性は閉経してから何年も経ってて、ぶっちゃけ昔の感覚でいえば「もはや女ではない」扱いで。
■61歳前後は天体の回帰とトラサタ同士のアスペクト多数の大転期
厄年の61歳前後は、ふつうの年齢計算法だと60歳。その前後だから実年齢で59-61歳ってことね。誰でも確かに天体配置が派手になるのよね。本当に人によるけど、だいたいは、
29.5年周期の土星の2度目の回帰を迎える。通称『サターン・リターン』
29歳から30歳のサタリタは本当にみんな何かしら苦労してそれを乗り越えてるわよね。たいていは結婚、出産、キャリアの転機とかかしら。29歳前後がなんで厄年に入ってないのか疑問なくらいだけど、この土星回帰、サタリタを人生で2度目に迎えるのが61歳前後になるわけね。
今なら退職とか孫が生まれるとか家をサイズダウンしたり駅近に住むために引っ越したり、あとは親や義理親の介護が始まるとか、あとは正直なところ病気が多いみたいだけど、昔だと寿命か病気=寿命だったんでしょうね。
■61歳の厄年は気にしなくてよし!サタリタが辛くない人も多い
ネイタルの土星が個人天体やほかのトラサタとソフトアスペクトばかりの人は、土星回帰って特に苦労しないのよね。
男女問わず、まずネイタルの太陽と月と、ネイタルの土星がソフトアスペクトの人はサタリタ=生まれ持った土星のテーマがきちんと果たされているかの確認の時期がやってきても、ふだんから土星は味方につけて使いこなせてればその集大成的な出来事が起きる時期になる。
土星のアスペクトは昔から整体にも例えられることがあるけど、骨格が歪んでなければ痛くない。でも、人生が本来の道筋か、外れてる=骨格が歪んでると、その骨格を正しく修正するためにグイグイされて「痛ー!」となる人もいる。
サタリタがどう出るかはほかにもたくさん要素があるから一概には言えないけど、29歳前後のサタリタがその出来事のみを切り取っても「望ましいこと」だった人は、61歳の厄年、2度目のサタリタもどちらかというと望ましいこととして出やすい。
29歳前後で結婚出産だったなら、孫が生まれたり、子供達が二世帯建ててくれたり。その費用は出さなきゃだろうけど。29歳前後で開業したなら、30年も働いたしもういいかなって引退するけど、借り入れも返し終えたり後継者がちゃんと育ってて自分は顧問料もらうだけでラクチンご隠居になれたり。アーティストならベスト盤出したり賞もらったり。
さらに、サタリタだけじゃなく61歳前後は、
ネイタル天王星とトランジット天王星がスクエア
天王星の公転周期は約84年だから、その半分の42年目にネイタル天王星はオポジションになる。そこからさらに4分の1周進むとちょうど61歳までにはスクエアになるわけね。
ちなみに、天王星の一生に一度のリターンを迎える84歳はさすがに世界でも長寿国の日本の女性ですら寿命よね。この世に生まれてきたときの同じエネルギーが巡るときだから、体調にはやっぱり気を付けたい年齢。
もう一つ、
ネイタル海王星とトランジット天王星がオポジション
以下は無作為に選んだ61歳の有名人2人のネイタルと2019年現在のトランジットの二重円で、内側がネイタル 、外側がトランジット。9月生まれと4月生まれだけど、海王星は動きが遅いからほとんど同じ位置、蠍座2度にいて、トランジットの牡牛座2度の天王星とオポジション。
これは、海王星が守護星の魚座か海王星の領域の仕事をしてる人、太陽と海王星が緊密なアスペクトを持ってる人以外は自覚できるものじゃないけど、それでも潜在意識レベルで大きな価値観の変化が起きるし、肉体的にも変調期。あとは時代の転換期にもなるから、それまで約60年生きてきた「世界のほうが変わってしまう」感覚を持つ人も多いでしょうね。
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続く。