ハワイでの海外出産について【体験談】

ハワイでの海外出産について【体験談】

多くの女性が人生の中で経験することの中でも、一大イベントの一つになる出産。
初めての出産は特に、何が待っているのか、どれだけ痛いのか、、周りから聞いた話から想像を膨らまし、不安や恐怖感に襲われるプレママもいると思います。
私もその一人で、もともと注射も歯医者さんも嫌いな私に、果たしてそんな大仕事できるのだろうか、、と完全にビビりまくっていました。

でも、大丈夫です。できるんです。やるんです。女性は本当に強い生き物です。

出産の仕方も自分次第

日本でも、一昔前に比べれば随分と出産に対する考え方も形態も変わって来ていると思います。
私が出産をしたハワイでは、まず大きく分けてナチュラルレイバー(自然分娩)とペインリリーフレイバー(なんらかのドラッグを使用して痛みを紛らわせての分娩。日本でいう無痛分娩)が選べます。
海外では、みんな無痛分娩なんではないかと思いきや、ハワイでは自然分娩のママもかなり多くいます。
本当に自分次第でどちらでも選択できるので、出産当日まで自然分娩を希望し、陣痛のあまりの痛さに耐えきれずその場で無痛分娩に変更するママもいます。
ビビリな私はもちろん初めから無痛分娩でお願いしていました。
無痛といっても、痛みが完全に”無”になるわけではありません。
私の陣痛はお腹は全く痛くならず、腰の骨を切り刻まれるような腰回りの痛みのみだったので、この麻酔には本当に助けられました。

まず腰から背中あたりの皮膚感覚を鈍らせるための注射を打ちます。
ベッドに座り、足はベッドの横にだらんと落とすような形で、旦那は私と向き合い、抱きかかえるような感じで支えてもらうよう指示されます。

そのあとに無痛分娩の麻酔を打たれます。他にも種類はあるようですが、epiduralというものが一番多く昔から使われているようで、私もこのエピデュラルを選びました。
そのあとすぐに痛みは楽になりました。だんだん足の方まで感覚がなくなり、トイレにも行けなくなるため、おしっこの管を通します。それまで陣痛のため食べることができず、空腹だったことにも気がつかず、痛みがかなり楽になりお腹が減りましたが、麻酔後は食事はXだったので、ゼリーで我慢しました。

麻酔後はボタンを手渡され、15分に一度、痛みが強くなったらそのボタンを押して自分で調節することがでます。このエピのせいだったのか、産後の下半身のむくみがひどかったですが一週間もすれば元に戻りました。
私の行った病院では、子宮口が6センチになるまでは麻酔の許可が出なかったので、それまではモルヒネ注射を打ってもらいました。
こちらも自分で選択を迫られます。効果はありましたがまた痛みは再開しました。
陣痛中は、正直考える余裕もありませんが、、どのお薬もリスクがないものはありませんので、後悔のない選択をしてくださいね。私はそのお薬のおかげでしばし眠ることもでき体力の温存もできましたし、麻酔のおかげで分娩はかなり落ち着いて話をすることもでき、リラックスしながら意識もはっきりした状態で、かつ陣痛の波は自分で感じることができるので、それに合わせていきむこともできました。
特に弊害は私の場合なかったので、無痛にしてよかったと思っています。

立ち会い出産

立ち会い出産

立ち会い出産率はハワイでは100%に近いです。
パートナーや旦那さんだけでなく、両親、兄弟、姉妹さらには親戚一同集まって出産を見守られるママもいます。
24時間出入りができ、全て個室でシャワーやトイレも完備されている病院も多いので便利です。
陣痛と分娩は同じ部屋一つでできるのも移動する手間がなくよかったです。
日本では立ち会い出産が主流になったのはほんの10数年のことだと思いますが、アメリカでは私の親世代の60代よりもっと上の年代の頃から立ち会い出産をしていたようです。
私は個人的に旦那に立ち会ってもらいたいか悩みましたが、アメリカ人には立ち会わない出産は選択肢にないのかと思うほど、立ち会わないという話を聞いたことがないです。
旦那ももちろん立ち会うことしか考えていなかったようで、こればかりは賛否両論だと思いますが、うちの旦那は人生初めての出来事に圧倒されつつもとても感動していました。

病院食

病院食

病院食は自分でオーダーして好きなものを選べました。
ハンバーガー、ピザからパスタなどのがっつりした”THE AMERICA”的なものから、フルーツやヨーグルトなどヘルシーなものまで、妊娠は病気ではないけれども、日本の病院食では考えられないようなどう考えてもヘルシーではないメニューもたくさんあり、さすがアメリカだなという感じでした。
ラーメンやおにぎりがあったのはさすがハワイだなという感じもしました。

すぐに退院

すぐに退院

アメリカだけでなく海外は、退院が早いと聞いたことはありましたが、それは事実でした。
州によっても病院によっても異なりますが、通常1日から2日です。

私の場合は出産後2日で退院しました。早く退院したいと希望すれば半日や1日で退院するママもいるそうです。以前はハワイも日本と同じように5日間くらいの入院期間があったようですが、何か問題がない限り今は帰されます笑。
安静にする暇もなく、子育てに突入です。無痛分娩を希望していなかったらさらに体力は奪われていたと思うので、さらにきつかったと思います。

ベイビーが寝てる時にママも一緒に寝てねと病院でも言われますが、それをしていたら家の中は回らなくなるので無理でした。旦那の家族も私の家族も近くにいないため、産後3日目には家事復活をしていました。これもいいのか悪いのかわかりませんが、やらざるを得なかったため、すぐに動きました。

でも産後の回復は早かったかもしれません。そして体重も一週間でほぼ元の体重に戻りました。旦那が産後1ヶ月近く仕事を休んで子育てをサポートしてくれたので、どうにかやれたと思います。

退院時には、自宅で気をつけることについて、重いものを持たないようにしたり、スイミングやお風呂、エクササイズ、セックスの再開は6週間経ってからなど説明があります。一日に数回、シットバスというトイレの便座に桶のような装置をセットしてそこに座りながら、点滴のバッグのようなもにお湯を入れ、熱さを調節しながらそのお湯に10分くらい浸かり、清潔にし温めることで、カットしたおまたのヒーリングを早めるというもので、かなりこれを病院でもオススメされました。
出血は私の場合1ヶ月経っても少しありましたが、痛みや違和感はその頃にはほぼ完全になくなりました。

 

出産を通して、改めて世の母たちの偉大さや出産の瞬間の涙が勝手に流れ出るなんとも言えない感情、陣痛が2日間続いた長すぎて痛すぎた私の経験は、一生決して忘れられません。

出産から退院、そして休みのない育児で、我が子を本当に心から可愛いと思える余裕も正直初めはありませんでした。
でも悪阻も、妊娠も、出産も、必ず終わりが来ます。そして我が子が愛しくてたまらない日が来ます。本当によくできているものです。

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ABOUTこの記事をかいた人

ハワイ在住一児のママ。趣味はフラやヨガ。自然のエネルギーをいっぱいもらいながら健康な体とメンタルの大切さを実感している。