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妊娠すると、赤ちゃんがまだお腹の中で形にもなってない頃の妊娠初期から分娩予約をする病院を探さなければなりません。ゆっくり考えている間に人気の産婦人科は満員…、なんてことも多いです。
妊娠が分かったらバースプランを考えてみるのはいかがでしょうか。バースプラン(Birth plan)とは出産計画のことで、出産の希望を紙に書いたものを産院に提出することです。
妊婦さんがより良い出産ができるように事前に提出を求めている産院もあります。自分の理想のバースプランを紙に書き出すことで、どうしたらリラックスして出産に望めるか、どんなことに不安を抱いているかを医師に伝えやすくなります。ただし、バースプランというのはあくまで希望であり、母体と赤ちゃんの安全と健康が優先なので、全てが通るわけではないことを忘れてはいけません。
では、バースプランとは具体的にどのようなことを考えたら良いのでしょうか。
陣痛中の乗り越え方を考える
陣痛の痛みは体験した人にしか分からない痛みです。出産する妊婦さんはもちろん痛いですが、まだ頭蓋骨の柔らかい赤ちゃんも産まれる際に痛い思いをしていることを知ってますか。
お母さんに会うために、出産時の赤ちゃんは小さな体で一緒に頑張っているのです。そう分かると早く産んであげたいと思いますよね。
陣痛の感じ方、時間の長さには本当に個人差がありますが、緊張と痛みを緩和してリラックスできる環境作りを考えてみましょう。例えば、好きな音楽を流してもらったり、好きなアロマの匂いを置いてもらったりです。妊婦さんが余裕を持ってリラックスしていれば、出産もスムーズにいきやすくなります。
分娩時にしてもらいたいことを考える
医師からも分娩台に移動しても大丈夫と判断されたとき、いよいよ出産が始まります。
出産時にどういうことをしてもらえたら嬉しいか考えてみましょう。
例えば、出産時には旦那さんやお母さんに側に居て欲しいなどです。頑張るのは妊婦さんと赤ちゃんですが、喜びを分かち合う人がすぐ側に居てくれるのは嬉しいですよね。立ち合い出産には予め母親学級に旦那さんと出席しなければならない場合があるので、病院に確認しておくことも大事です。
その他には麻酔を使用して痛みを少なくする無痛分娩や和痛分娩にしたり、なるべく会陰切開はしたくないなど処置についてのプランです。出産当日は予定通りにいかないことも多々ありますが、不安なことはよく医師と相談しましょう。
入院中の過ごし方を考える
出産を終えると赤ちゃんとの暮らしが始まりますが、入院中は覚えることもたくさんあります。
産院によって方針は様々なので、後からこうしたかったと思う前に確認しておきましょう。
例えば、個室にしたいか大部屋にしたいかなどの入院期間を過ごす部屋についてです。入院中する部屋は産後で体力を消耗した体を休めるために重要な場所になります。実際に部屋の見学をさせてもらえたらどういう入院生活になるかもっとイメージしやすいですよね。
その他には早く赤ちゃんと過ごしたいから母子同室にしてほしい、体を休めるために母子別室がいい、母乳育児をしたい、ミルク育児をしたいといった育児に関するプランです。
産院によっては母乳育児を推進しているところも少なくありません。ですが、仕事復帰をする予定の妊婦さんなどは赤ちゃんに早くミルクに慣れてもらいたいという希望もあると思います。入院中から混合にしたいなどを言っておけば、後からスムーズに看護婦さんと連携が取れる環境が作れますよ。
赤ちゃんと出会えることを楽しみに
妊娠初期の心拍確認、胎盤が完成する安定期に入るまで、正期産前の早産など、妊娠中は毎日赤ちゃんが無事に育っているか不安ですよね。
出産は妊婦さんの体力をとても消費します。バースプランを予め考えて、出産に対する不安が少しでも軽くなれば、赤ちゃんとの出会いがより楽しみになりますよ。